手術室看護師の仕事内容・やりがいは?経歴5年の私が実態を紹介

看護師業務の中でも、難しいといわれる手術室看護師に挑戦してみたいです。仕事内容はどうですか?
私は、新人時代から5年間、手術室看護師を続けています。5年間続けたからこそ言える、やりがいや楽しさ、仕事内容について詳しく紹介します。

私は入職時に手術室を志望し、それから5年間、手術室看護師として勤務してさまざまな経験をしてきました。看護師を目指そうとしている方や、手術室看護に興味がある方へぜひ私の経験を共有したいと思い筆を取りました。

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手術室看護師を志望したきっかけ

わたしが手術室を志望したきっかけはいたってシンプルで、看護学生最後の実習が手術室だったからです。実習のたびに、その分野の看護に強く興味を持っていたので、もし最後の実習が緩和ケアであればそちらを志望していたのではないかと思います。

また、ドラマなどで手術のシーンに憧れていたというのあり、メスなんかを渡せたらかっこいいなーなどと気楽な気持ちで手術室を志望しました。

手術室看護師になって最初にぶつかった壁

入職から1カ月間は、オリエンテーション期間があったので、業務につくことがありませんでしたし、手術室は看護学生時代に勉強する看護とは目的は同じだとはいえ手段が全く異なります。

そのため、はじめの2カ月間は担当の先輩がつきっきりで指導してくれました。しかし、先輩のサポートがあるとはいえ手術の流れなども全くわからない状態で手術に立ち会ったとき、自分の無力さを突然実感したのです。

執刀医師からの指示と自分の先輩からの指示の板挟みになり手術中に泣きながら医師の介助をしたこともありました。キツくあたる先輩に「ねえ、大丈夫?」と言われ、かっとなって「大丈夫じゃないです!」と言ったこともありました。

今まで勉強してきたことが全く通用しない世界。しかし、初めからできる人はいないのです。自分が万能ではないと言うことを手術室に就職して学ぶことができました。

今思い返すと、無知な状態からしっかり現場に出してくれて、それを安全にサポートしてくれた先輩たちの技術は本物だと思います。

手術室看護師になって、3年を過ぎてわかってきたこと

そんな怒涛の新人時代を経験し、勉強の方法がわかり、手術看護を経験して少しずつ手術室看護が楽しくなってきた3年目。それまでは、自分の業務に精一杯だったのが、3年目を過ぎたあたりで変わってきました。

受け身体制だった医師や他職種とのコミュニケーションが少しずつ能動的になります。

医師に言われることしかアセスメントできなかったことが「先生、これはどうですか?」「まだ、これが終わっていないので少し待ってください」など、手術全体の流れをみて患者さんにとってベストな環境をコーディネートする力がついてきたのです。

患者さんに対する対応も、個人の意思をなるべく尊重できるようにという信念のもと看護していました。

ある手術での出来事…患者さんは「ひとり」ではない

私が看護師の役割の重要さを実感したのは、3年目のある手術での出来事でした。その日は、後輩が外回り看護担当で、私は器械出しと呼ばれる直接術野の介助をする看護業務についていました。

手術は通常通り終了しましたが心電図の波形に異常があり、麻酔から目覚めた患者から「胸が苦しい」という訴えがありました。すぐに循環器内科医師を呼び診察してもらったところ、急変なので心臓カテーテル手術が必要とのことで急遽別の手術が行われることになりました。もちろん家族は驚きます。

しかも、緊急の心臓カテーテル手術ですので、これがご家族がその患者さんと会える最後かもしれないと判断した私たちは、短い時間ですが医師に手術室内での面会の許可を得ました。患者さんの家族はしきりに「でも、死なないんですよね」と聞いてきます。

わかりませんと答えなければなりませんが、それは家族の不安を煽ると考えたわたしは「これから治療を行います。今意識がありますのでご面会されますか?」と確認することが精一杯でした。

循環器医師は家族に手術の説明を行いますが、緊急のため非常に業務的で家族は混乱します。そんなとき、声をかけられるのは看護師である私だけでした。「患者さんに会って励ましてあげましょう」と声をかけました。

ご家族は旦那さんと結婚を控えた娘さんの2人で、旦那さんは面会へ、娘さんは「怖いから入れない」とカテーテル治療室の前で辞退されました。

そのあと、治療は終了しましたが、手の施しようのない慢性的な血管閉塞があり患者さんは意識が戻ることなく亡くなられました。

カルテから娘さんが「お母さんに結婚式きてもらえなかったなあ、孫も見せられなかった」と言っている記述を見た瞬間、3年目にして『家族も含めて患者』という言葉の意味がよくわかりました。

この経験はそれまで、手術室に来る患者さんだけを見ていたわたしにとって、非常に印象的で看護観を変えるきっかけとなりました。

手術室看護の楽しさ

手術室看護は、病棟看護などに比べると専門性が非常に高く、未経験であれば訓練が必要です。しかし、身につけてしまえば、他の看護と同じで一生モノです。

私の考える手術室看護の楽しさは、チームで協力して同じ目標を目指す。というところだと考えます。患者さんは病棟へ帰られるので、結果的には皆同じ目標を持っていますが、手術室内でのチームワークは限られた時間の中で発揮しなければなりません。

その中で、初めは受け身だったわたしも自分から積極的に手術をコーディネートできるようになって、自分もチームの一員なんだという自己肯定感を得ることができました。

また、患者さんは、看護師と接する時間が長いですから、看護師に手術に対する思いを伝えてくれることがしばしばあります。そんな患者さんの意思を手術中に反映させられる看護にも楽しみを感じています。

忘れたくない気持ち

看護技術というものは根拠に裏付けされた知識はもちろん大切ですが、経験がとても重要です。いくら机上で学習していても、実際に経験してみないとわからないものです。看護とは、経験で少しずつ積み上げていくものだということを実感しました。

あっという間の5年間でたくさんの経験をさせてもらうことができましたが、その中で、絶対に忘れたくないのは『誰しも初めは無力』ということです。

指導をするようになって、どうしてこんな簡単なこともできないのだろうかと葛藤する場面があると思います。しかし、誰しもが通る道なのです。わたしは、そう言った未経験の方をいかにサポートできるかが看護師の腕の見せどころでもあると考えます。

おわりに

以上が、わたしが5年間手術室看護を経験してわかった手術室看護の楽しさです。手術室は特殊な場所だからと看護師からも敬遠されがちですが、一度経験すると病棟看護にも生かせると思います。最初は勉強することがたくさんあって、少し大変ですが、もし手術室にも興味がある方がいましたら専門知識を身につけられるのでおすすめですよ。

キャリアコンサルタント

なかなか聞く機会のない「手術室看護師」の貴重な体験談、とても参考になりました。

手術室看護師を始め、「この職種って実際どうなんだろう?」と疑問や不安がある場合は、看護師専門の転職エージェントに一度話を聞いてみることがおすすめです。

カウンセリング力が高く、業界にも精通しているおすすめの看護師専門転職エージェントは、以下の記事で詳しく紹介しています。参考にしてみてください。

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