【薬剤師監修】薬剤師の仕事内容って?業種別に徹底解説!

薬剤師と言えば、「調剤薬局で薬を出してくれる人」や「ドラッグストアなどで薬の相談に乗ってくれる人」というイメージがありますよね。

ですが、薬剤師の仕事内容は、「ただ調剤薬局で薬を出す」「薬の相談に乗る」というだけでは、もちろんありません。

そこで今回は、薬剤師の業種別に仕事内容をご紹介します。

監修:保田 菜々子
2008年より薬局勤務。OTC・調剤・管理薬剤師を経験。

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調剤薬局の仕事内容

調剤薬局
仕事内容平均年収
・医師の処方箋をもとに薬の調剤
・患者さんへの薬の説明と服薬方法
・調剤薬局を利用している患者さんの薬歴管理
・患者さんの自宅に薬を届けにいって服薬指導する在宅医療
約450万円~600万円

患者さんが持ってきた、医師からの処方箋を見て、薬を調剤して渡すのが主なお仕事ですが、お薬の会計なども行わなければなりません。

もちろん、お年寄りや何らかの障害がある人などにも丁寧に分かりやすく薬の効用を説明して、適切な対応を求められるなど、接客サービス的な面も大きいお仕事となります。

調剤薬局での仕事内容は、薬の調剤業務だけではなく、実際に薬を服用する患者さんと接する仕事でもあるため最低限のコミュニケーション能力も必要となります。

調剤薬局は、病院の近くにあるため、病院の診療科に合わせた医薬品を扱うことが多く、診療科の混雑状況に比例して仕事も忙しくなり残業となることも少なくありません。

そんな調剤薬局勤務として働く薬剤師の年収は、約450万円~600万円です。

年齢や地域によって多少前後する傾向にあり、薬剤師の数が足りていない地方の調剤薬局では、年収は高い傾向となっています。

病院や診療所の仕事内容

病院や診療所
仕事内容平均年収
・処方箋に基づいた薬の調剤
・患者さんへ薬と服薬方法の説明・指導
・注射薬や点滴薬の調製や管理
約400万円~650万円

病院や診療所などの医療機関の中で行われる薬剤師としての仕事内容は、調剤薬局での仕事内容を基本としていますが、外来患者だけではなく、入院患者に対しても行います。

勤務する病院によっては、

  • 輸液の取扱業務
  • 薬物治療のモニタリング業務

など専門性の高い仕事に携わることもあり、薬剤師として様々な症例と関わり向上していきたい人・医師や看護師とチームを組んでより高度な医療を患者さんに提供したい人にとって、やりがいのある仕事内容となっています。

よって、医師との関係を良好に保つためのコミュニケーション能力も求められます。

やりがいのある一方で、入院患者のいる病院に勤務した場合、医師や看護師と同じく薬剤師も夜勤があり不規則な生活となります。

また、同じ病院でも診療所など小規模な医療機関での仕事内容は、

  • 院内処方という形で、診療所の一角で薬の調剤と患者さんへの対応
  • 通院が困難な患者さんに対応した在宅医療として、直接患者さんのお宅へ訪問し、服薬指導などの対応

を行う仕事もあります。

そんな病院や診療所など医療機関で働く薬剤師の年収は、約400万円~650万円ほどとなっています。

この年収は、病院・診療所・在宅医療どの仕事も共通しています。勤務する医療機関によって忙しさや残業・夜勤などがある場合もあり、それを加味すると年収は低いという評価を行う薬剤師も少なくありません。

ドラッグストアの仕事内容

ドラッグストア
仕事内容平均年収
・一般用医薬品を求めてきたお客様へ、症状に合った薬の提案や服用方法の説明
・症状によっては専門医への受診をすすめる
約400万円〜700万円

ドラッグストアでの仕事は激務であることで有名です。

例えば、朝早く重たい品物をたくさん棚に並べなければならない商品補充のお仕事や、人をまとめる店員統括のお仕事など、さまざまな仕事を任せられるためです。

処方箋による調剤薬局が併設されているドラッグストア場合は、調剤薬局と同じ仕事内容となります。

調剤薬局が併設されていない場合は、地域の薬の専門家としての役割を担うこととなります。

最近では、一般医薬品の中でもロキソニンなど薬剤師の説明を聞かないと買えない薬もあるため、ドラッグストアや薬局での薬剤師の存在はとても重要です。

また、

  • 漢方薬やサプリメント、健康食品などを使いたいという人の相談
  • 在宅介護や禁煙サポートなどの支援に関する情報提供

などを求められることもあります。

薬剤師としての業務以外にも、

  • ドラッグストアや薬局においてある商品の陳列
  • レジ対応

なども仕事内容のひとつとなっています。

そんなドラッグストアなどの薬局勤務として働く薬剤師の年収は、約400万円〜700万円です。

他の業種と比較しても、かなり高いと言えるでしょう。

製薬会社の仕事内容

製薬会社
仕事内容平均年収
管理薬剤師(医師からの薬に対する問い合わせに対して回答する)
MR(自社の薬剤を売り込むお仕事をする営業職)
研究開発職(新薬の開発)
CRC(治験に参加する被験者に薬の効果を説明する)
DI(治験や臨床試験を行った結果を収集して管理し、データとして必要情報を医師や薬剤師などへ提供する)
約500万円~1200万円

製薬会社は、管理薬剤師という全体の管理者のもと、研究職で開発した「新薬」を、一般の病院などに販売をするまでの役割を担っています。

製薬会社での仕事内容は、研究職・MR・DIの3種類に大きく分けられます。

研究職

病気に対しての治療のメカニズムによる創薬、新薬の臨床開発や臨床試験などを行う仕事です。

この研究職は、博士課程を卒業していることなど、薬剤師の中でも高い専門性のある人しか就くことのできない仕事です。

MR

医師や同じ薬剤師に、自社で開発・販売されている医薬品の安全性や有効性を説明・紹介する仕事です。

DI

治験や臨床試験を行った結果を収集して管理し、データとして必要情報を医師や薬剤師などへ提供する仕事です。

DI業務は製薬会社以外にも、病院・卸売り販売といった医療現場でも行われます。

製薬会社勤務の薬剤師の平均年収は、約500万円~800万円と言われていますが、勤務する製薬会社によっては1000万円を超える場合があります。

外資系の製薬会社のMRなどがその例に当てはまります。

年収だけではなく福利厚生も充実しているので、高条件の中で働くことが可能です。

卸売販売会社の仕事内容

卸売販売会社
仕事内容平均年収
・医薬品の保管管理と、それに伴う医薬品の情報収集
・医師や薬剤師からの問い合わせによる情報提供
約600万円~700万円

医薬品を卸売する販売会社は、会社を運営するにあたり管理薬剤師を配置することが国の法律で義務付けられています。

医療現場ではすべての医薬品に携わることはできませんが、卸売販売会社ではすべての医薬品に携わることができるので、やりがいを持って取り組むことができます。

そのため、薬に関する知識はもちろん、薬事法などの法律に関する知識も必須となります。

そんな卸売販売会社で働く薬剤師の年収は、約600万円~700万円となっており、一般的な薬剤師の年収よりも高い傾向となっています。

公務員薬剤師の仕事内容

公務員薬剤師
仕事内容平均年収
薬事衛生業務(医薬品を取り扱う薬局や製造施設などに対して、指導や監視などを行う)
食品衛生業務(食品などを取り扱う飲食店や製造施設などに対して、指導や監視を行う)
生活衛生業務(美容院、旅館、クリーニング店など衛生環境が第一となる施設に対しての指導や監視を行う)
約450万円~600万円

国や地方自治体など公立機関で公務員として働く薬剤師の仕事は、勤務場所はもちろん、その環境の中での薬剤師としての仕事内容にも種類が豊富にあります。

また、公務員として働くので、地方公務員試験を受けて合格しなければならなく、受けるときには年齢制限もあるので注意が必要です。詳しくは下記の記事を参照してください。

公務員薬剤師ってどう?仕事内容やなるための方法について解説

保健所

保健所で働く薬剤師の仕事内容は、配属先によって違いがあります。

  • 薬事衛生業務(医薬品を取り扱う薬局や製造施設などに対して、指導や監視などを行う)
  • 食品衛生業務(食品などを取り扱う飲食店や製造施設などに対して、指導や監視を行う)
  • 生活衛生業務(美容院、旅館、クリーニング店など衛生環境が第一となる施設に対しての指導や監視を行う)

薬剤師だから必ず医薬品を扱う部署へ配属されるとは限らず、本人の希望や適性によって約3年を周期として部署移動が行われます。

衛生研究所

衛生研究所でも薬剤師として働くことができます。

仕事内容は、医薬品の研究・試験検査などです。

自衛隊

自衛隊の中で「薬剤官」として働くこともできます。

仕事内容は、

  • 自衛隊病院での一般的な調剤業務と患者さんへの対応
  • 薬品の管理
  • 医療費の管理

などをメインとています。

災害が起こった場合には、現地で医療活動を行うチームの一員として出動することもあります。

麻薬取締官

薬剤師の仕事内容としては、特殊となる「麻薬取締役官」というものもあります。

麻薬取締役官の仕事内容は、

  • 薬物犯罪の捜査
  • 不正薬物使用の防止活動
  • 薬物の分析、鑑定
  • 薬物に関する関係者への監督

などがあります。

麻薬取締官は全国で約260名という人数しかおらず、薬剤師の資格を保有している人が半数以上となっています。

刑務所

刑務所に勤務し、受刑者に対して処方された薬の調剤を行うのが主な仕事内容となっています。

服薬指導など受刑者に対して行うことはありませんが、精神疾患を患っている受刑者や高齢の受刑者が多く、その他にも様々な疾患に対する薬の調剤を行うのが仕事です。

そのため、薬に対する高い知識と専門性が必要となります。

学校薬剤師の仕事内容

学校薬剤師
仕事内容平均年収
・教室内の空気や湿度、照明、騒音などの環境検査
・水道水の検査
・給食施設の管理
・プールの水質検査を含めた衛生管理
・児童生徒に対して薬や薬物、たばこやアルコールに関する指導
約5万円〜10万円

現在日本では、学校保健法という法律によって全国にある大学を除く全ての学校(幼稚園~高等学校)に学校薬剤師を1名置くことが義務づけられています。

主な仕事内容は、子どもたちが安心して学校生活を送ることのできるような設備管理と、薬物に関する正しい知識を得るための指導です。

学校薬剤師は、常に常勤するのではなく、年に数回の勤務となるため非常勤職員としての雇用となることがほとんどです。

また、別の環境で薬剤師として働きながらの兼業としている人が多いのが特徴です。

学校薬剤師が年間に受け取る報酬の平均は、5~10万円程度です。

研究職の仕事内容

研究職
仕事内容平均年収
・薬剤の研究・開発約400万円~700万円

薬剤師の資格を取得後、研究員として研究機関で働くという方法もあります。しかし、研究機関で研究職として働くことのできる薬剤師の数はとても少なく、難易度はかなり高いです。

薬剤師の研究職の仕事内容は、主に薬剤の研究・開発が仕事内容となりますが、勤務する研究機関や業種によってその内容には違いがあります。

研究職として携わることのできる業種は、医薬品メーカーだけではなく、

  • 化粧品メーカー
  • 食品メーカー

などがあり各企業の商品開発に携わることとなります。

この他にも、

  • スポーツチームに所属し、ドーピングに対する指導を含めた選手の薬剤の管理などをメインとして行うもの
  • 大学院において薬剤の研究・開発

などに携わる人もいます。

そんな研究職として働く薬剤師の年収は、約400万円~700万円となっており、研究の成果など業績によってインセンティブが支払われる場合もあります。

まとめ

ここまで薬剤師の仕事内容について、業種別にご紹介してきました。

薬剤師の中でも、たくさんの業種があるので、最も自分に合った業種につけるようにしましょう。

何が自分に合ってるか分からない方は、転職エージェントに相談するのもおすすめです。

以下の記事では、薬剤師の転職について詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

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