薬剤師の仕事が将来なくなるって本当?今後の薬剤師に求められる役割とは

薬剤師が今後も増え続けたら、将来仕事がなくなってしまうのではないかと心配です。薬剤師に将来性はありますか?
薬剤師そのものの需要がなくなるとは考えにくいですが、今後は薬剤師に求められる役割が変わっていくことが予想されます。

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そうなんですか。今後の薬剤師に求められる役割とは、具体的にどんなものですか?
薬剤師の将来ビジョンなどと合わせて、この記事で詳しく紹介します。

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薬剤師の皆さんの中には、「今後薬剤師の仕事がなくなってしまうのでは」、「薬剤師の将来性が心配」などと考えている人も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、薬剤師の需要がなくなる可能性は低く、今後も医療制度の上で重要な役割を果たしていくと推測されます。

しかしながら、今後の薬剤師に求められる役割は変化していくことが予想されるため、変化に適応できない薬剤師は必要とされなくなっていくという懸念があります。

この記事では、気になる薬剤師の将来ビジョンや、今後求められる薬剤師の役割を紹介します。

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AIの発達で仕事がなくなる?薬剤師の将来ビジョン

巷では「薬剤師の仕事が減っていく」と言われていますが、本当に薬剤師の仕事は今後減っていくのでしょうか。

薬剤師の求人倍率やAIなど、さまざまな要素から薬剤師の将来ビジョンを推測します。

薬剤師は飽和状態?

薬剤師の皆さんの中には、「薬剤師は今後も増え続け、飽和状態になる」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

たしかに、薬剤師の総数は年々増加しており、厚生労働省からも「長期的には供給が需要を上回る」との研究結果が発表されています

しかしながら、医師・薬剤師の求人倍率は5倍以上の高水準が続いており、十分な供給があっても人手が足りていない状況だということがわかります。

このようなアンバランスな状況を生み出している原因の一つが、都市部への人口流出です。都市部は薬剤師が飽和している一方、地方は人手不足に悩まされています。

そのため、薬剤師として今後も生き残るためには、人手が少ない地方で働くのも手段の一つと言えるでしょう。

AIに薬剤師の仕事が奪われる?

「AIが仕事を奪う」というニュースを聞くと、「薬剤師の仕事も今後はAIに奪われてしまうのでは」と心配してしまう人もいるかもしれません。

たしかに、AIは日夜目覚ましい進歩を遂げていますが、AIはあくまでも仕事の効率化のために開発されており、薬剤師の仕事を全て代替するものではありません

仮にAIが実用化されたとしても、処方箋の入力や薬剤管理などをAIが担当し、患者とのコミュニケーションを薬剤師が行うなどの分業が行われる程度と推測されます。

調剤業務にAIが導入されるであろう将来、仕事は奪われないものの、薬剤師は今以上にコミュニケーション能力が求められるようになると言えるでしょう。

今後の薬剤師の年収は増える?減る?

薬剤師の仕事自体はなくならないとわかっても、「需要が下がれば年収が下がってしまうのではないか」と不安に感じる人もいるかもしれません。

これまで紹介してきたとおり、薬剤師の仕事は今後もなくならないと推測されますので、年収も勤続年数に応じて増えていくことが予想されます。

ただし、これはあくまでも同じ職場で働き続けた場合であり、むやみに転職を繰り返していると年収がなかなか上がらないこともあります

キャリアプランをしっかり立てて働くことが重要なのは、薬剤師に限らず、どの職業にも当てはまります。

キャリアプランの相談をしたい人は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

薬剤師向けの転職エージェントを使う際の注意点|安心して使えるサイトは?

「2025年問題」にどう対応する?これからの薬剤師に求められる役割と必要なスキル

薬剤師の皆さんの中には、「2025年問題」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

団塊の世代が後期高齢者になる2025年には、医療・介護のサービスの提供が追い付かなくなる見込みだという問題です。

これを解決するために、国は地域完結型の医療サービスへの移行を推進しており、薬剤師にも地域医療への貢献が求められています。

高齢化が進行する中で、今後の薬剤師に求められる役割とスキルは一体何なのでしょうか。

求められるのは「コミュニケーション能力」

前述のとおり、AIの進歩が目まぐるしい今日、薬剤師に求められる役割は「人間にしかできないこと」、つまり人対人のコミュニケーションです。

今後の薬剤師に求められる役割として、具体的には以下のようなものが挙げられます。

気軽に相談できる相談相手になる

病院に行くべきか薬を買うべきか悩んだときに、患者が気軽相談できる相手として薬剤師を活躍させるというもので、すでに調剤薬局などで行われています。

病院に行く必要がなければ医療費が削減できることから、医療費の削減にもつながります。

「健康」を管理する

薬だけでなく、薬剤師も患者の健康そのものを管理することで、地域全体で健康寿命の増進に貢献するという役割が期待されています。

薬剤師の仕事は今後「薬の管理だけしていればいい」というわけにはいかず、幅広い活躍が期待されています。

在宅医療で薬を管理する

地域完結型の医療サービスで欠かせないのが在宅医療で、薬剤師も在宅医療で薬を管理することが期待されています。

適切な服薬指導でアドヒアランスを向上させて残薬を減らしたり、患者のADLやQOLを向上させたりすることが求められています。

なりたい薬剤師像を元にスキルを伸ばそう

医療の変化に柔軟に対応し、今後も必要とされる薬剤師になるためには、自分の強みを生かしたスキルを伸ばしていく必要があります。

そのためには、なりたい薬剤師像を明確にしましょう。今後求められる薬剤師像の代表例を紹介します。

高い専門性を持ったスペシャリスト

時代が変わっても、高い専門性を持つ薬剤師の需要が高いことは変わりません。

医療技術の進歩に伴い、今後も新薬が続々と登場する中で、高度な知識を持った薬剤師のニーズはさらに高まっていくと推測されます。

スキルを証明するためにも、認定薬剤師や専門薬剤師などの資格を取っておくことをおすすめします。

在宅医療の専門家

今後ますますニーズが高まるであろう在宅医療は、薬剤師の需要も増加していくと予測されます。

定期的な面会を通じて患者の気持ちを汲み取ったり、アプローチを変更するなど、細やかなコミュニケーションが求められます

また、通常の薬に関する知識だけでなく、緩和ケアや介護など、より広範囲の知識が必要です

セルフメディケーションの専門家

医療費削減のためにセルフメディケーション税制などの制度が整うなど、今後もセルフメディケーションのニーズは高まると推測されます。

ドラッグストアで薬を選ぶ人のために、顧客のニーズを読み取って適した医薬品を紹介できる薬剤師の需要が今後高まっていくと言えるでしょう。

薬の知識はもちろんのこと、相手の心に寄り添って個人のニーズを適切に把握できるコミュニケーション能力が求められます

外国語対応が可能な薬剤師

薬剤師に求められるスキルは、薬剤管理に関することだけではありません。グローバル化が進む現在、外国語対応ができるのは大きな強みです。

英語のみならず、中国語や韓国語などで会話ができれば、病院や薬局、ドラッグストアなど幅広い職場で活躍できます。

外国語に興味がある人や海外が好きな人は、語学のスキルを伸ばして活躍の場を広げるのもおすすめです。

調剤薬局は?ドラッグストアなら?勤務先別に求められる薬剤師の今後の役割

一言で「今後の薬剤師の役割」と言っても、勤務場所などのパターンによって求められるものは変わります。

ここでは、勤務先ごとに、今後求められるであろう薬剤師の役割を紹介します。

調剤薬局の薬剤師

地域医療が重要性を高めていく中で、今後の調剤薬局は地域住民との関わりが今以上に重要視されると推測されます。

平成28年度調剤報酬改定にも見られたように、かかりつけ薬局・薬剤師としての活躍が求められていくことでしょう。

したがって、今後の調剤薬局の薬剤師には、専門性とコミュニケーション能力が求められると言えます。

ドラッグストアの薬剤師

国が推進しているセルフメディケーションには、ドラッグストアの存在が必要不可欠です。薬剤師には、医薬品への知識だけでなく傾聴力も求められます。

さらに、買い物弱者への対応や訪日外国人への対応など、新たな市場の創造へ対応することも求められると推測されます。

そのため、ドラッグストアの薬剤師には、医薬品への知識に加え、幅広い顧客に対応できる能力が求められていくことでしょう。

病院薬剤師

診療報酬改定に伴い、病院薬剤師の病棟業務での需要が増加しており、今後も病棟業務での活躍が求められると推測されます。

そのため、今後の病院薬剤師は、病棟業務などでの専門的なスキルがより求められていくと言えるでしょう。

高齢化の進展に伴い、がん治療や緩和ケアなどの経験や知識も重要視されそうです。

悩める男性薬剤師必見!今後の薬剤師のキャリアアップに必要なポイント

薬剤師はもともと女性の多い職業であることから、育児休暇や時短勤務などの女性が働きやすい環境や制度が充実しています。

しかしながら、少数派である男性薬剤師の中には、「今後どうやってキャリアアップしていけばいいのかわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか

今後も薬剤師として活躍していくためには、どのような点に注意すればいいのかを解説します。

安易に派遣薬剤師の仕事を選ばない

派遣薬剤師の仕事は、給料が高いうえに、人手不足の薬局やドラッグストアがある限りは今後もなくならないというメリットがあります。

しかし、かかりつけ薬剤師としての仕事を任せてもらえないなど、今後の薬剤師に必要とされるスキルを身に着けられないというデメリットもあります。

男性薬剤師の中には、「貯金のため」、「さまざまな施設の実情を知りたい」などの理由で派遣薬剤師を選ぶ人もいますが、キャリアアップのためにはおすすめできません。

キャリアアップを目指す場合には、安易に派遣薬剤師を選ぶのではなく、キャリアプランと照らし合わせて十分に検討することをおすすめします。

転職を繰り返さない

転職でも売り手市場の薬剤師ですが、安易に転職を繰り返すと、キャリアアップに逆効果となる場合もあります。

転職を繰り返すと、どの職場での就業時間も短くなることから、本来習得できるはずのスキルが不十分になりがちだからです。

とはいえ、転職がキャリアアップにプラスに働くことも多くあるため、一概に転職することが悪いとは言えません。

転職するかどうか悩んだら、転職エージェント登録してプロに相談することをおすすめします。

将来後悔したくない人は今から動き出そう

この記事で紹介してきた今後の薬剤師の役割の変化は、今日や明日すぐに起きるというものではありません。

しかし、今後この変化が起きた場合、気づいた時に動き出しても変化に対応しきれないおそれがあります。

「将来後悔したくない」と思っている薬剤師の皆さんには、今動き出すことをおすすめします。

自分のなりたい薬剤師像を明確にする

前述のとおり、今後のキャリアプランを考えるうえで、「自分のなりたい薬剤師像」を明確にすることは必要不可欠です。

まずは自分の現在の強みを整理し、どんな薬剤師になりたいのかを明確にしましょう。

必要なスキルを習得する方法を考える

理想とする薬剤師像が決まったら、現在の自分と比較して、自分に足りないスキルは何かを明らかにしましょう

スキルの習得方法は、資格を取るだけではなく、転職する、独学で勉強するなどさまざまです。

自分の目標とするスキルの習得にはどのような手段が適しているかを考えて、行動しましょう。

迷ったら転職エージェントに相談する

キャリアプランやスキルの習得方法などは、一人で悩んでもなかなか答えが出ないものです。

「このままここで働き続けても、スキルが習得できる気がしない」などと悩んでいる場合には、転職エージェントに相談するのがおすすめです。

以下の記事で薬剤師向けの転職エージェントについて詳しく紹介していますので、参考にしてください。

【おすすめ】薬剤師転職サイトランキング!人気58社の口コミ・評判を比較

自分のなりたい薬剤師像を明確にし、20年後も活躍できる薬剤師へ

薬剤師の仕事は「今後すぐになくなる」とは言えませんが、求められる役割が変わっていくことが推測されます。

今後も活躍できる薬剤師になるためには、適切なスキルを身につけ、時代の変化に対応していくことが求められます。

まずは自分のなりたい薬剤師像を明確にし、20年後も活躍できる薬剤師になるためにスキルを磨いていきましょう。