薬剤師は派遣のほうが時給が高い理由。実情を知って後悔のない転職を

薬剤師の資格を活かして派遣薬剤師として働きたいと思っているんですが、時給が高いって本当でしょうか。
派遣薬剤師は時給が高いことで知られていますが、その分、求められるものも多いですよ。

キャリアコンサルタント

そうなんですか?派遣薬剤師についてもっと詳しく知りたいです。
派遣薬剤師のメリットやデメリットについてご紹介しますね。

キャリアコンサルタント

薬剤師の働き方の1つとして「派遣薬剤師」があります。

派遣薬剤師は時給が高いことで知られており、とても人気が高いです。

今回は派遣薬剤師とはどのような働き方をする薬剤師なのか、派遣薬剤師のメリットは時給の高さだけなのか、デメリットはあるのかどうかについてご紹介します。

目次

薬剤師の転職成功率を上げる3つのSTEP
STEP1
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STEP3
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派遣薬剤師の時給相場は?高いのは仕事がキツイから?派遣薬剤師の実際を紹介

派遣薬剤師とは、薬剤師派遣会社と雇用契約を結んだ薬剤師のことをいいます。

派遣先企業となる薬局やドラッグストアといった場所で働いています。

派遣薬剤師は、派遣会社の社員という立場になるため、社会保険にも加入していますし、有給休暇や産休育休、福利厚生もしっかりと取得できます。

また、万一に備えて薬剤師賠償責任保険にも加入している派遣会社もあります。

ちなみに派遣薬剤師の時給は高めであることはご承知の通りです。

2017年の派遣薬剤師の時給の全国平均額は、2,926円でした。

この金額だけを聞くと、それほど高いとは感じないかもしれませんが、全国1位の長崎県では4,600円、2位の福島県では4.033円なので、やはり高時給といえるでしょう。

傾向としては、東京などの都市部よりも、地方都市の方が時給は高くなっています。

派遣薬剤師の時給が高い理由は?薬剤師業界の実情とは

派遣薬剤師の時給はなぜこれほど高いのでしょうか。

それだけ、仕事がハードなのでは?と心配になる方も多いかもしれません。

しかし、時給が高いから仕事がハードというわけではありません。

これはやはり、薬剤師が不足している現状があるからです。

薬科大学が6年制になった時ほどの人手不足ではないものの、それでも今なお、薬剤師の人手が確保できずに閉店を余儀なくされる薬局があります。

「正社員やパート薬剤師が集まらない」「新しい薬剤師が入社する予定ではあるものの、それまでの期間が一時的に薬剤師不足になる」といったような薬局の悲鳴とも言える悩みを解決するために活躍できるのが、派遣薬剤師なのです

派遣薬剤師に求められるスキル

派遣薬剤師には、いくつかのスキルが求められます。

まず、薬剤師資格をもっていることです。

そして派遣先企業によっては、調剤経験が2年以上あることを条件としているところもあります。

そのほか、処方箋に記載された薬の調合が合っているかどうか、注射液から内服薬までに渡る幅広い薬の知識も求められますし、電子カルテでの対応となるため基本的なパソコンスキルも必要です。

派遣薬剤師とパート薬剤師、どちらがおすすめ?選ぶポイントとは

派遣薬剤師とパート薬剤師は同じようなものではないかと勘違いしている人は少なくありません。

同じ薬剤師でありながらも、さまざまな点で違いがありますので、自分が本当に派遣薬剤師を希望したいかどうかを確認するためにも、ぜひチェックしてみてください。

雇用契約で比較する

派遣薬剤師は、薬剤師派遣会社との雇用契約になるのに対し、パート薬剤師は勤務する薬局やドラッグストアなどと直接契約をするかたちです

社会保険や福利厚生などにも違いがあり、派遣薬剤師の場合は、どの薬局などに派遣されていたとしても、契約している派遣会社の制度を利用します。

一方で、パート薬剤師は勤務先の制度に準ずるというかたちです。

派遣薬剤師のほうが時給は高い

一般的に、派遣薬剤師の方がパート薬剤師よりも時給は高いです。

派遣薬剤師の給与は、雇用主である派遣会社から支払われます。

一方、パート薬剤師は、勤務先から給与を受け取るかたちです。

具体的にいうと、首都圏の場合、派遣薬剤師の時給は2,800~3,400円となり、パート薬剤師との差は大きいでしょう。

短期間勤務や単発なら派遣薬剤師がおすすめ

派遣薬剤師が同じ職場で働くのは、一般的に1ヶ月~1年ほどです。

数ヶ月ほどの短期間での勤務を希望する場合も、派遣薬剤師がおすすめです。

もっと長い間、同じ職場で働きたいと考えるのであれば、パート薬剤師として働いた方がいいでしょう。

派遣薬剤師として働くメリット6つ

派遣薬剤師として働くうえで得られるメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。

①自由度の高い働き方ができる

例えば、曜日や時間を限定して働き、空いた時間は家族や子どもの時間に充てる。

このような働き方は、正社員ではなかなか難しいのが現状です。

けれど、派遣薬剤師であれば、契約によって出勤日数や勤務時間がきちんと決められているので、仕事と家事や子育ての両立がしやすいのです。

また、勤務日数や勤務時間だけでなく、働き続けたい期間も選ぶことが可能なので、自分の都合に合わせて短期で働くことも長期で働くことも自由に選択できます。

例えば、「子どもが保育園に通っている間は、保育園に近い職場で16時に帰宅できる職場がいい」といったような条件が整った職場で働くお母さん薬剤師も多いです。

条件が整えば1日のみでの単発派遣のお仕事もあり、許可されればWワークをすることも可能です。

②高い時給で働くことができる

派遣薬剤師といえば、高収入というイメージが強いのではないでしょうか。

限られている時間の中で、それなりの給与を得たいという場合も、派遣薬剤師であれば可能です。

薬剤師が不足している地方などでの地域では、時給が4,000円という求人もあるほどです。

一般的に東京や大阪といった都市部よりも、地方での方が時給相場は高い傾向があります。

③サービス残業がない

派遣薬剤師は、契約で決まった時間だけ働くということができます。

派遣社員の勤務時間はタイムカードによって細かく管理されているため、サービス残業をしなくてもいいのです。

もしも何らかの事情で残業をすることになっても、その時間に従った時給は支払われます。

それでも残業代を支払わないと企業側が申し出るようなことがあれば、派遣会社に伝えて問題を解決してもらえばいいのです。

④コンサルタントに相談することができる

今お話したような残業代の問題など、なにか困ったことがあれば、コンサルタントに相談することができるという点も、派遣薬剤師のメリットといえます。

正社員やパートとして雇用されていると、企業側と直接交渉することになり、印象を悪くされてしまうことにつながる恐れもあります。

たとえ職場になんの問題がなくても「いざという時に相談できる人がいる」

という安心感は大きいのではないでしょうか。

⑤いろいろな職場を体験することができる

同じ職場でキャリアを積むことにやりがいを見出す人もいれば、さまざまな職場環境の中で多くの経験をするということに魅力を感じる人もいます。

たとえば調剤薬局で働いてみたが、病院経験もしたくなって慢性期病院で経験を積み、その後OTCの経験を得るためにドラッグストアへ転身するなど、いろいろな働き方ができるのです。

勤務する場所によって扱う薬の種類や、職場内でのルールなどが変わるため、それを毎度覚えることは大変かもしれませんが、それをスキルアップと感じて経験の幅を広げていこうと考えられる人には、ぴったりの働き方といえます。

同じ職場では飽きてしまうというような方も、派遣薬剤師に向いているのかもしれません。

⑥人間関係が複雑な場合に逃げられる

仕事に対するストレスを抱える人は本当に多いです。なかでも人間関係の悩みは非常に厄介です。

その点、派遣薬剤師であれば、職場の環境が合わないと思えば、契約の更新の際に別の職場へ勤務先を希望することができます。

こういったことは正社員や契約社員の薬剤師にはそう簡単にできることではありません。

組織に縛られずに働くことができるということは、非常に魅力的なメリットといえます。

⑦ 高時給の仕事が多い

薬剤師が単発派遣の仕事をする一番のメリットは、やはりその時給の高さです。

例えば、クラシスには次のような求人がありました。

こちらの求人では「時給 4,700円〜」となっています。

平成30年の賃金構造基本統計調査によると、薬剤師の平均時給は「2341.8円」です。

(※きまって支給する現金給与額÷(所定内実労働時間+超過実労働時間)を年代別に計算し、平均化しました)

この求人だけに限ると、派遣薬剤師は「一般的な薬剤師の2倍の時給である」と言えます。

なぜ、こんなに派遣薬剤師の時給は高いのでしょうか?

派遣薬剤師の時給が高い理由

これは、薬剤師の派遣を募集する職場が、高い賃金を払ってでも薬剤師に来てもらいたいと考えていることが背景にあります。

今、日本は全体的に人不足に悩まされています。薬剤師も例外ではありません。

CBnews社が2017年の1月から2月にかけて、薬局経営者に対し、人材確保に関するアンケートを行った結果によると、「現在までどのくらいの期間、薬剤師の採用に困っているか」を尋ねた質問では、5年以上と回答した経営者が4割近くにも上ったようです。

(参考:https://toyokeizai.net/articles/-/165294

この、人不足の穴埋めをするのに派遣薬剤師は必要なのです。

特に、都心から離れた地方の薬局の人不足はかなり深刻で、薬剤師全体の給料が都心よりも地方の方が高いのは、このためです。

⑧ 自分の働きたいときに働ける

子育てや介護など、さまざまな都合で正社員として働くことが難しいという薬剤師さんも多いのではないでしょうか?

派遣薬剤師は、会社側が自分が働きたい時間の中で、条件に合った派遣先を見つけてくれるため、「9時〜13時までしか働けない」「夜8時以降しか働けない」という場合でも働くことができ、かなり時間の融通が利きます

より、理想に近いライフスタイルを実現できるのも、派遣薬剤師のメリットだと言えます。

⑨ 人間関係の悩みが起きにくい

派遣薬剤師は、同じ職場に長くとどまることがないため、人間関係で悩むことがほとんどありません

薬剤師に限らず、多くの人が「人間関係」を理由に、仕事を辞めたり、転職したりしています。

「職場の人間関係がつらい」「人間関係が面倒だと感じる」薬剤師さんは、派遣薬剤師という働き方を選ぶのも良いかもしれません。

派遣薬剤師として働くデメリット5つ

では反対に、派遣薬剤師として働くデメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。

①「使えない」と言われてしまうことも!即戦力になることが必須

派遣薬剤師を採用する現場というのは、通常の求人ルートでは人が集まらず、人手不足になっていることが多いです。

そのため、派遣薬剤師には即戦力が求められます。

また、派遣薬剤師の時給が高いことは誰もが知っていることなので、まわりの現場の職員の評価は厳しいです。

派遣薬剤師としては慣れない場所で慣れない薬を扱い大変だとは思いますが、現場の職員からすれば「それだけ高い時給を払っているのだから、ある程度はできてもらいたい」と考えています。

いちから丁寧に指導してもらえる職場はないと思っておいた方がいいでしょう。

②ボーナスが支給されない

派遣薬剤師の魅力の1つとして高時給があげられますが、実はボーナスは支給されません。

大型連休のある月や、体調不良や自身の予定などで出勤日数が減れば、それだけ収入も減ってしまいます。

派遣会社よりうまく次の仕事を回してもらえない場合は、次の派遣先が決まるまではフリーターとなってしまうこともありえます。

そうなると、正社員で働いていた方が年収が高いというような状況になる場合もあるのです。

週5日は働こうと考えているのであれば、正社員での勤務も選択肢として考えておいた方がいいかもしれません。

③雇用が安定していない

派遣薬剤師というのは、派遣会社より給与が支払われます。

そして派遣薬剤師を1人職員として入れた薬局は、派遣薬剤師の給与の約2倍にあたる高額な支払いを派遣会社に対して行っています。

つまり、派遣薬剤師が時給3,000円だとすれば、薬局は派遣会社に時給6,000円分の支払いをしているわけです。

そのため、うまく新卒薬剤師や中途薬剤師の採用が決まれば、派遣薬剤師の契約は打ち切りにしたいと考えることは、ごく自然なことです。

このように派遣薬剤師の雇用はとても不安定なものだといえます。

また、このような職員の入れ替えだけではなく、開店直後の慌ただしい時期のみ派遣薬剤師を採用するといったケースもあるため、短期間で契約が打ち切られる可能性が常にあることはデメリットといえます。

④勤務形態の希望が通るとは限らない

派遣薬剤師のメリットの1つとして、希望の曜日や時間で働くことができるというものがあります。

ただし、その希望通りの職場が必ずしも見つかるとは限りません。

そのため、希望していたよりも出勤時間が長くなる、希望していた曜日に休みがとれないなどの職場を紹介されることもあります。

希望通りの条件の職場が見つかるまでとりあえず紹介先で働いてみるか、それとも条件を変えずに希望通りの職場が見つかるまで待つのか、いずれかの対応が迫られることなるでしょう。

⑤投薬ばかり…スキルアップをしていくことが難しいことも

どうしても責任のある業務などは、社員薬剤師が行うことが多く、派遣薬剤師は決められた業務をこなすことになりがちです。

近年では在宅訪問対応が増えてきていますが、患者さんのご自宅へ訪問するような仕事は派遣薬剤師には任せられることはないでしょう。

⑥ 勤務先が選べない

派遣薬剤師は、勤務時間は選べても、勤務先までは選べないというデメリットがあります

例えば、「時給が高い」「9時〜13時まで」「自宅から近い」と条件を追加していくと、ほとんどの場合、その条件に合った求人を見つけることはできないでしょう。

さらに、派遣薬剤師は、同じ職場に居続けることは法律上できませんから、職場を定期的に転々とする必要があります

ですから、最初は自宅から近いところで希望の派遣先が見つかったとしても、数カ月後自宅から近いところになる保証はありません

⑦ 研修が受けられないことが多い

派遣薬剤師を募集する職場は、人手不足に悩まされていることがほとんどで、さまざまな問題に臨機応変に対応できる即戦力を求めています。

そのため、研修をしている時間もないため、しっかりとした研修を受けられないまま調剤業務を行わなければならないことも多くあります

したがって、薬剤師としての勤務歴が短くスキルに自信のない人や、ブランク明けの人には、あまり単発派遣の仕事はおすすめできません

⑧ スキルアップが難しい

派遣薬剤師の仕事は、基本的に行う業務が決まっています。また、その業務は正社員の薬剤師と比べて単純なものであることが多いです。

そのため、派遣薬剤師では、薬剤師としての多様な経験を積むことができないため、スキルアップが難しいというデメリットがあります。

⑨ キャリアアップも難しい

スキルアップと同じく、キャリアアップも難しいと言えるでしょう。

そもそも、派遣薬剤師には簡単な業務しか振られません

雇う側の認識としては、「派遣薬剤師=人手不足を埋める助っ人」でしかないのです。

管理職やマネジメント、薬局の運営などを任されることはないので、キャリアアップは難しいと認識しておきましょう。

⑩ 雇用契約が守られないことがある

派遣薬剤師を雇う職場は多忙です。職場によっては、これまで処理しきれていなかった仕事が山積していることもあります。

そのため、時には労働時間や業務内容などの雇用契約が守られず、契約にない仕事まで背負わされる場合もあります

もちろん、これらは全て契約違反ですので、ひどい場合には契約会社に相談しましょう。

ここでしっかりと対応をしてもらうには、派遣会社の選び方が重要です。

派遣先にしっかり要望できるだけの力のある派遣会社を選ぶのが、このデメリットを回避するうえで重要です。

⑪ 患者さんと関係を築く前に契約期間が終わってしまうことが多い

1つ目のデメリットでもお伝えしましたが、派遣は法律上、同じ職場に居続けることはできません

さらに、派遣の契約期間も短いです。

なので、患者さんと信頼関係を構築する前に契約期間が終わってしまうことが多いので、患者さんとの関係に重きを置いている方は、派遣薬剤師には向かないと言えます。

⑫ 職場復帰が難しい

派遣薬剤師を考えている方の中には、「子育てが忙しい主婦」の方も多いでしょう。

中には、結婚をして、子供を生むためのお金を稼ぐために派遣薬剤師を考えている方もいるかもしれません。

しかし、はっきり申し上げておくと、派遣薬剤師が職場復帰するというのは、かなり難しいです。

まず、子供を生む前に働いていた職場と同じところに戻るというのは、条件や時期が合わなければあり得ませんし、そもそも派遣薬剤師は「長期で働く」という認識が会社側もありません

もし、子供を生んだあとで職場復帰を考えているならば、福利厚生が充実している大手企業の薬剤師になることをおすすめします。

薬剤師の単発派遣の注意点

デメリット以外にも、薬剤師が派遣の仕事をする際には、注意すべき点があります。

それは、人によっては法律上単発派遣の仕事ができないということです。

労働者派遣法では、原則として30日以内の労働契約が禁止されています

しかし、以下のいずれかの条件を満たせば、例外的に単発派遣で働くことができます。

  • 60歳以上の人
  • 雇用保険の適用を受けない学生
  • 本業での年間収入が500万円以上あり、副業として日雇派遣に従事する人
  • 世帯の年間収入が500万円以上あり、主たる生計者でない人(自身の収入が世帯収入全体の50%に満たない人)

これらの条件にいずれも当てはまらない人は、30日以内の派遣を行うことができません。

しっかり確認した上で、働くようにしましょう。

派遣薬剤師がおすすめな人

上記でご紹介したメリットをまとめると、次のような人に派遣薬剤師はおすすめです。

派遣薬剤師がおすすめな人
  • 短期間でお金を稼ぎたい
  • 限られた時間の中で働きたい
  • プライベートを充実させたい

こんな人は派遣を選ぶな!派遣薬剤師がおすすめでない人

逆に、次のような人は派遣薬剤師はおすすめできません。

派遣薬剤師をおすすめできない人
  • 薬剤師としてスキルアップ・キャリアアップを望んでいる
  • 患者さんとしっかりした信頼関係を築きたい
  • 同じ職場で働き続けたい
  • 子供を生んでも、職場復帰したい

派遣薬剤師として働きたい場合の手順

ここまで、派遣薬剤師のメリット・デメリットについて詳しく見てきました。

ここからは、派遣薬剤師として働きたい場合の具体的な手順についてご紹介します。

派遣に強い転職サイトに登録する

派遣薬剤師の仕事を探す上で重要なのは、求人数を確保することと、万が一のトラブルの際に対応してもらえる派遣会社を選ぶことです。

この2つを満たすためには、単発派遣に強い大手転職サイトに登録することをおすすめします。

大手のサイトは求人数が多いことはもちろんのこと、トラブルが発生した際に派遣先に是正を求める力も強いからです。

自分の希望に合う求人を見つけるだけではなく、雇用契約通りに働くためにも、大手の薬剤師向け転職サイトに登録することがおすすめです。

複数の転職サイトに登録する

単発派遣でより効率的に稼ぐには、複数の薬剤師向け転職サイトに登録するのがおすすめです。なぜなら、サイトによって保有している求人が異なるからです

登録するサイトの数を増やせば、その分求人の数も増えるので、自分に合った仕事が見つけやすくなります。

とはいえ、やみくもに多くのサイトに登録すると、手続きやメールのチェックなどが煩雑になり、かえって求人探しの妨げになってしまいます

派遣薬剤師は時給が高いがデメリットが大きい!高年収なら正社員も視野に

すでにお話した通り、高時給で派遣薬剤師を採用するということは、それだけ現場の人手が不足しているということでもあります。そのためサービス残業が常態化していたといったような最悪な職場に出会う可能性もあります。

目先の高時給だけに惑わされず、正社員も視野に入れてまずは転職エージェントに一度相談してみることがおすすめです。派遣薬剤師に興味がある方が、相談しやすい転職エージェントを2つ紹介します。

薬キャリエージェント

薬キャリ
派遣求人数特徴
約6700件最短でその日のうちに案件を紹介してくれる

薬キャリエージェントは、派遣の登録者数が特に多い薬剤師向け転職支援サービスです。薬剤師が派遣の仕事をするならまずは薬キャリエージェントから、と言っても過言ではありません。

常勤・非常勤問わず薬剤師向けの求人数はトップクラスで、全国の求人を扱っており、スポットや単発派遣の求人数も豊富です。

また、登録すれば最短で同日中に案件を紹介してくれるというレスポンスの速さも魅力です。すぐに仕事を探したい人にはうってつけです。

さらに、「薬キャリmama」というママ薬剤師向けのサイトが開設されているなど、子育て中でも仕事を探しやすい環境が整備されています

実際に利用した人の口コミでも、求人の豊富さを評価する声が多く聞かれました。

36歳男性・管理薬剤師

担当者が豊富な選択肢を提示してくれるので、自分で求人を探すより転職先の幅が広がったと思います。自分では思いもよらない求人を紹介してもらえました。

61歳男性・薬剤部長

結果的には小規模な地元密着型のエージントの紹介に落ち着きましたが、やはり規模が大きいと案件数が多く多彩だと感じました。

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ

 

派遣求人数特徴
約7300件高時給の求人がたくさんあり、スキルアップを目指せるセミナーなどがある

ファルマスタッフは、正社員やパートの薬剤師求人も取り扱っていますが、特に派遣の求人に強い転職支援サービスとして知られています。

もちろん単発派遣の求人も豊富で、中には時給4,000円以上などの高時給の求人も見られます

さらに、調剤薬局が母体となっているため、薬局の教育ノウハウを生かしたセミナーなど、薬剤師としてのスキルアップを目指せる教育制度があります

勤務開始前に導入研修を受けることもできるため、単発派遣の「研修がない」というデメリットを補うことができます。単発派遣が初めての薬剤師にもおすすめです。

利用者の口コミでも、求人が豊富だったため理想の転職先を見つけられたという声が多く聞かれました。

37歳女性・管理薬剤師

給料や勤務地、勤務時間など、自分の希望にあった職場を紹介してくれるので、転職先をとても簡単に見つけられました

31歳女性・薬剤師

自分の希望条件にあった転職先を見つけられたのは、求人の量が多かったからだと思っています。土日に出勤したかったので、それに合った求人を持って来てくれたのは助かりました。

よくある派遣薬剤師に関するQ&A

この章では、よくある派遣薬剤師に関するQ&Aをご紹介します。

Q. パート薬剤師はどう?

パート薬剤師は、派遣薬剤師と違って「会社に直接雇用」されます。

そして、パート薬剤師、派遣薬剤師、それぞれにメリット・デメリットがあります。

メリットデメリット
パート薬剤師採用のハードルが低い自分で職を探さなければいけなく、トラブルも自分で対処するしかない
派遣薬剤師パートより高時給
就業中のトラブルは派遣会社に任せられる
長期での勤務はできない
深い人間関係は築きにくい

パート薬剤師の場合は、仲介してくれる派遣会社がいないため、職探しやトラブルの対処はすべて「自分で行わなければいけない」のが大きな違いでしょう。

Q. 派遣薬剤師は「派遣切り」の心配はない?

まだ派遣切りの心配はないと言って良いでしょう。

理由は、まだまだ「薬剤師不足」の状況が深刻だからです。

特に、地方の調剤薬局の人不足は顕著なので、地方になればなるほど、高時給の求人も多いでしょう。

ですが、派遣薬剤師を雇うことは企業側にとって大きなコストになることに加え、だんだんと新規採用がうまく行き始めていることから、年々派遣薬剤師の肩身が狭くなっていくことが予想されます

より安定した雇用を求めるのであれば、大手の企業で働くことをおすすめします。

Q. 今後、派遣薬剤師は厳しくなる?

結論から言うと、厳しくなっていくと言えます

理由は大きく2つあります。

  • 企業はコストがかさむため、できるだけ派遣薬剤師を雇いたくないから
  • 国が、より患者に寄り添える薬剤師を増やそうとしているから

1つは、「派遣切り」のQ&Aでも触れましたが、派遣薬剤師を雇うことは企業にとって、かなりのコストになるので、できることなら、派遣ではなく、パートや正社員を雇いたいと思っているからです。

それに加え、新規採用がうまくいく始めているので、それが軌道に乗ると、派遣薬剤師を雇わなくても、薬局等が回るようになります

もう一つは、国が、より患者に寄り添える薬剤師を増やそうとしているからです。

派遣薬剤師は、言ってしまえば「薬剤師の人不足を埋める助っ人」であって、短期間でいなくなってしまいます

つまり、国が求めている薬剤師とは、真逆であると言わざると得ません。

ハードルは上がりますが、管理薬剤師や企業薬剤師を目指す方が、未来は明るいと言えます。

派遣薬剤師の裏話・実情が知りたい方へ

派遣薬剤師の時給や、メリット・デメリットについて紹介してきました。

派遣薬剤師についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

非公開: 薬剤師の派遣をやるなら絶対に知っておくべきデメリットと注意点 派遣薬剤師に転職!住みたい場所で自由に働く私の仕事スタイルを紹介