薬剤師の転職理由で一番多いのは?ランキングでご紹介

薬剤師の転職理由で、最も多いのは「人間関係」です

特に、調剤薬局は職場が小さいので、人間関係に問題が生じる場合が多いです。

この記事では、薬剤師の転職理由をランキング形式でご紹介しています。

ぜひチェックして、失敗のない転職活動をしましょう。

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薬剤師の転職成功率を上げる3つのSTEP
STEP1
ランキングの上位3社に登録する
STEP2
転職意欲をアピールする

各エージェントに「良い転職先があれば、すぐに転職したい」と伝え、優先的にサポートしてもらう。

STEP3
最も相性の良かった1社に絞る

担当者との相性を確認しながら本命のエージェントを1社に絞り、本格的な転職活動を開始する

【おすすめ】薬剤師の転職サイト全58社を比較!評判・口コミの総まとめ

薬剤師の転職理由ランキング

薬剤師の転職理由ランキングは次のようになりました。

  • 第1位:人間関係
  • 第2位:年収が上がらない
  • 第3位:勤務場所が遠い・通勤に時間がかかる
  • 第4位:スキルアップしたい
  • 第5位:労働環境が悪い
  • 第6位:結婚

これらの転職理由について、詳しくご紹介していきます。

薬剤師の転職理由第1位:人間関係

薬剤師の転職理由として最も多いのが「人間関係」です。

薬剤師の場合、調剤薬局など職場でのコミュニティが狭いことが多々あります。

人間関係を始めとした「職場環境」は自分の力ではどうしようもない部分があるので、薬剤師専門の転職エージェントを活用するなどして、良い転職先を探すのが堅実でしょう。

人間関係を理由に転職する際の注意点

人間関係を理由に転職する人は、他の転職理由以上に、注意して転職活動を行わなければいけません。

それは「どこに行っても人間関係の問題は発生しうるから」です。

「人間関係が…」と、ざっくりと問題を分析してしまうのは、良くありません。

例えば、「特定の人が嫌だ」という場合は、職場を変えるだけで人間関係の問題が解決するかもしれませんし、「職場が忙しすぎてみんなイライラしている」という場合は、人間関係よりも「忙しくない、ゆとりのある職場」への転職が必要になります

このように、きちんと問題分析をした上で、転職前には必ず、職場観察に行くようにしましょう

人間関係が問題で転職をするのに、次の職場の雰囲気を一度も見ずに転職するというのは、あまりに危険すぎます。

転職を繰り返すことは、将来的に良くないですから、転職エージェントを頼りながら、実際の職場を必ず確認した上で転職するようにしましょう。

薬剤師の転職理由第2位:年収が上がらない

次に多かった薬剤師の転職理由は「年収」に関することです。

厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平均年収は「約526.5万円」でした(※「きまって支給する現金給与額」×12カ月+「年間賞与その他特別給与額」で算出)。

また、男女別・年代別の平均年収は、次のようになりました。(※すべての経験年数の男性・女性を対象に、「所定内給与額」×12カ月+「年間賞与その他特別給与額」で算出)

男性女性
20代約386.5万円約378.2万円▲ 8万円
30代約560.2万円約499万円▲ 61万円
40代約626.9万円約558万円▲ 69万円
50代約639.2万円約552万円▲ 87万円
60代約501.5万円約513.9万円12万円

今後のことを考えて年収の高い別の職場へ転職するケースは多いと言えます。

薬剤師の場合、スキルが同じでも職場を変えるだけで大きく年収を上げることができるので、年収に不満がある方は、ぜひ転職を検討してみましょう。

「年収」を上げたい薬剤師さんにおすすめなのは…

業種平均年収
1位企業500〜1000万円
2位ドラッグストア500〜800万円
3位調剤薬局450〜700万円
4位病院400〜600万円

年収を上げたい薬剤師さんにおすすめなのは「企業薬剤師」です。

もちろん、場合によっては「ドラッグストア」や「調剤薬局」の方が上になることもあるのですが、会社や求人内容によって「1000万円」に到達する可能性があるのは、企業薬剤師だけです。

今、ドラッグストアや調剤薬局、病院に働いている薬剤師さんで、年収をアップさせたいと考えている場合は、ぜひ企業薬剤師への転職を考えてみてください。

薬剤師の転職理由第3位:勤務場所が遠い・通勤に時間がかかる

3つ目に多かった転職理由は「勤務場所が遠い・通勤に時間がかかる」または「勤務場所が遠くなってしまった・通勤に時間がかかるようになってしまった」というものです

職場異動や自分の都合、結婚や介護などのライフスタイルによって、勤務場所が変わってしまうことはよくあります。

「ここだったら働けるけど、どうしても引越さなければいけない」「職場異動先が自宅からかなり遠いところになってしまった」と転職を考える人は多いです。

もちろん、自宅から遠くなってしまって「もっと近いところにしてほしい」とお願いすることはできますが、それがすんなり通ることはなかなかないでしょう。

薬剤師の転職理由第4位:スキルアップしたい

そして、4つ目に多かった転職理由は「スキルアップをしたい」というものです。

スキルアップやキャリアアップも薬剤師に多くみられる転職理由です。

例えば、調剤薬局では、薬剤師以外の業務も行わなければいけません。

その割合が多くなると、薬剤師としてのスキルアップが見込めなくなってしまうと言えるでしょう。

また、調剤薬局に限らず、すべての業務がルーティーンワークになってしまうと、それもそれでスキルアップは見込めないと言えます。

スキルアップには、大きく2種類あり、

  • 「ドラックストア→製薬会社」「調剤薬局→病院」などスキルの幅を広げるという意味でのスキルアップ
  • 「ドラッグストア→ドラッグストア」「調剤薬局→調剤薬局」など同じ環境でよりスキルを深めるという意味でのスキルアップ

の2種類があります。

もし、転職理由としてスキルアップを考えている場合は、自分がどのようにスキルアップしたいのか一度考えてみるのがおすすめです。

薬剤師の転職理由第5位:労働環境が悪い

続いて多かったのが「労働時間が長い」などの労働環境が悪いという理由です。

薬剤師と言えど、職場によってはブラックなところがあります。

ブラックなところに就いてしまうと、「労働時間の割に給料が良くない」「そもそも労働時間が長い」などの問題が起きてしまいます。

そして、ブラックなところで働いている場合、自分の職場が本当にブラックかどうか、他の職場と比較してみないと分からない可能性が高いです。

少しでも「辛い」「労働時間が長い」と思ったら、専門の転職エージェントに相談してみましょう。

客観的に見てもらうことで、対策を打つことができます。

薬剤師の転職理由第6位:結婚・出産

そして、最後に多かったのが結婚」などのライフスタイルの変化です

結婚の理由以外にも、女性であれば「出産」という理由が多かったです。

そして、中には結婚や出産で転職を考えているものの、「ブランク」が生まれてしまい、スムーズに職場復帰ができないのではないか、と心配な方も多いようです。

ですが、薬剤師は人不足の問題に悩まされており、職場復帰は非常にしやすい職業の一つとなっています

大手企業などで薬剤師をしていれば、転職する前と同じポジションのまま職場復帰することも可能です。

【職場別】薬剤師が転職を考える悩みと転職理由

薬剤師には、調剤薬局や病院など、職場がいくつもありますが、職場によって悩みや転職理由は違うのでしょうか?

ここでは、職場別の悩みや転職理由についてご紹介します。

調剤薬局

調剤薬局で働く薬剤師が持つ悩みには「職場が狭く、人間関係に問題がある」「作業が単純・スキルアップできていなくて不安」などがあります

調剤薬局によっては、数人という少人数で回しているところもあり、そもそもの職場も狭いですが、忙しいときは「ミスができない」「あの人はきちんと仕事しているのだろうか?」と、ピリピリすることが多いです。

また、調剤薬局だけでの経験だけでなく、製薬会社や病院など、他の職場での経験もしたほうが良いのではないかと考える人も多いです。

さらには、仕事が単調なのもあって「つまらない」「やる気がでない」「この先の将来が不安」といった悩みも多いです。

ドラッグストア

ドラッグストアで働く薬剤師が持つ悩みには「調剤以外の業務が多い」「接客が苦手」「ノルマが大変」などがあります

ドラッグストアでは、薬品以外にも、日用品やサプリなども多く販売しており、レジや品出し等の調剤以外の作業も多いという特徴があります。

また、他の職場では「患者さん」を相手にするところ、ドラッグストアでは「お客様」を相手にしなければいけません。

雑談レベルの会話から、クレーム対応まで、接客が苦手な人は悩みを抱えてしまうことでしょう。

また、お店によっては「ノルマ」があったりもするようで、それを乗り越えるのが大変という声も聞きます。

製薬会社

製薬会社で働く薬剤師が持つ悩みには「患者さんとの接点がなくなってしまった」「薬剤師の免許が活かせる仕事がしたい」などがあります

製薬会社には、MR職など薬剤師免許を持っていなくともできてしまう職種があり、せっかく取得した薬剤師免許が活かせないことに悩む人も多いです。

また、調剤薬局やドラッグストアと違って、患者さんやお客さんと接する機会がなくなるので、そこにやりがいを感じていた人は悩む人も多いです。

病院

病院で働く薬剤師が持つ悩みには「医師・看護師に細かい気を遣わなければいけない」「給料が低い」「基本的な労働時間はもちろん、夜勤も多い」などがあります

病院は他の職場と違って、医者や看護師と一緒に働かなければいけません。立場的に「医者→看護師→薬剤師」となるため、いろいろなところで気を遣わなければいけない場面が多いです。

また、立場的に低くなってしまうことから「給料が低い」という問題も起きてしまいます。

病院で働く薬剤師は、他の薬剤師に比べてかなり年収が低いという特徴があります。

さらに、病院では「当直・夜勤」といったものもあり、体力的にきついといった問題もあります。

薬剤師の転職理由は履歴書にどう書けば良い?

ここでは、薬剤師の転職理由を、履歴書に書く場合どのようにしたら良いのかについて、ご紹介します。

履歴書の転職理由の書き方

STEP.1
明確なキャリアプラン
  • 「○○といったキャリアプランを歩みたいと思っています」
  • 「将来、○○といったことができる薬剤師になりたいと思っています」
  • 「○○について学び、スキルアップしたいと思っています」

など、今後の明確なキャリアプランについてまとめ上げます。

STEP.2
応募した理由・その職場を選んだ理由

次に、応募した理由・その職場でないといけない理由についてまとめます。

  • 「御社の○○といった姿勢に共感致しました」
  • 「御社では、△△をしているので、○○について深く学べると思いました」

など、応募先の強みや共感ポイントについて書き上げましょう。

また、STEP1の明確なキャリアプランを実現するために必要なんだ、という一貫性があると、担当者も理解しやすいですし、面接でもスムーズに答えることができます。

STEP.3
転職したらどんなバリューを出せるか、決意表明

最後は、今まで経験してきたことや、知識等から、転職したらその応募先にどんなバリューを出せるかをまとめます。

  • 「私は調剤薬局で○○といった業務を5年行ってきたので、御社でも△△という点で貢献できるかと思います」

など、自分の強みやバリューが、応募先が求めているものだということを書きましょう。

履歴書の転職理由例

私は、地域の方々に寄り添える薬剤師になりたいと思っております。

そして、御社は、地域密着をモットーにさまざまな活動を行っておられ、その部分に深く共感致しました。

私はこれまで、調剤業務以外にも、ドラッグストアでレジ打ちや品出し、お客様対応などの販売業務を行い、調剤以外の業務を一通り身につけることができました。

これまでの調剤経験と、ドラッグストアでの業務経験を十分に活かしながら、御社が掲げる”地域密着”に貢献していきたいと考えております。

薬剤師の転職理由は面接でどう伝えれば良い?

ここでは、薬剤師の転職理由の面接での伝え方についてご紹介します。

転職理由を面接で伝えるときのポイント

  • 転職理由は前向きなものにする
  • 履歴書で書いた転職理由に補足ができるようにする

前職を辞めた理由が「上司が嫌いだった」「とにかく仕事がつまらなかった」など、後ろ向きな場合は、落ちる可能性が高くなります

嘘をつくのはダメですが、「いろいろな上司を経験して、自分の至らない点を見直そうと思った」「前職での仕事は○○といった点で勉強になり、今度は△△といったことに挑戦しようと思った」など、あくまでも前向きな言い方で伝えるようにしましょう。

また、履歴書で書いた転職理由だけしか答えられないのでは、暗記をしてきただけだと思われてしまうので、履歴書に書いた内容についてより深く突っ込まれても、対応できるように分析しておきましょう。

面接の際の例

今の調剤薬局では、○○や△△など、一通りの業務を身につけることができました。今のところにずっといるのではなく、職場や上司の方を変えて、いろいろな経験を積みたいと思っております。

御社は、今の職場よりも□□といった点で新しく、☆☆といったスキルが積めると考えています。

これまでの調剤業務の経験を十分に活かしながら、新しいことに挑戦していきたいと思っております。

薬剤師が転職を成功させるポイント

薬剤師が転職に成功するためのポイントは大きく2つあります。

  • 転職したい理由についてきちんと分析する
  • 転職エージェントを活用する

① 転職理由についてきちんと分析する

薬剤師の転職理由が何であれ、漠然と「転職したい」と思うのは、良くありません

転職する上で大切なのは「どうして転職したいのか?(理由)」「転職することで何を得たいのか?(展望)」を明確にすることです。

もし、今の段階で「理由」と「展望」がスラスラ出てこないのであれば、転職についてもう一度考えてみましょう。

② 転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用することも、薬剤師が転職に成功する上で必要不可欠なポイントです。

転職エージェントの最大のメリットは、「無料で転職のプロに相談できる」という点です。

何百、何千という薬剤師さんを見てきたからこそ分かるノウハウが、転職エージェントには蓄積されています。

今の職場に少しでも不満を感じているなら、気軽に相談してみてはいかがですか?

転職理由について一人で考えられない方も、一度相談することで、新たな視点が見えてくることもあります

登録して、まず間違いのない転職エージェント

&careerは、58社もの薬剤師転職エージェント・サイトを、「求人の量・質」「会社の信用」「提案力」「サポート力」の観点から、総合的に評価しました。

ここでは、その上位の転職エージェントをご紹介します。

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師
  • 正社員求人が多い
  • サポートが手厚い
  • 拠点数が多い
  • 運営会社の信用力が高い
  • 連絡頻度が高い

マイナビ薬剤師は、求職者の支援態勢に定評がある転職エージェントです。

専任アドバイザーが丁寧に話を聞いた上で求人を紹介してくれるので、職場の人間関係や雰囲気を事前に知った上で求人に応募できます

企業との給与交渉も代行してくれるので、現在の年収が不満で転職したい人にもマイナビ薬剤師はおすすめです。

連絡頻度が高いのは丁寧なサポートを心掛けているためで、多忙であまり連絡が取れない人はその旨を担当者に伝えれば解決できます。

マイナビ薬剤師の公式サイト

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ
  • 求人数が豊富
  • コンサルタントの質が高い
  • 拠点数が多い
  • スピード転職には向かない

ファルマスタッフでは、「会って面談する」ことに重きを置いており、一人ひとり丁寧に転職活動を進めていきます。

ですので、「1週間以内に転職したい」という方には向かないと言えるでしょう。

ファルマスタッフの公式サイトファルマスタッフの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 ファルマスタッフの評判は?500人の口コミ調査の結果
薬キャリエージェント

  • 年間で最も登録数が多い転職エージェント
  • 運営会社が安心できる
  • 派遣に力を入れている
  • 担当者に当たり外れがある
  • ドラッグストアの求人がない
  • 対面での面談がない

特に注目すべきなのは「年間で最も登録者が多い転職エージェント」という点です。

初めて転職を考えている薬剤師さんにとっても、非常に安心して利用できる転職エージェントだと言えます。

薬キャリエージェントの公式サイト薬キャリエージェントの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 薬キャリエージェントの評判は?500人の口コミ調査の結果
リクナビ薬剤師
リクナビ薬剤師
  • 転職に時間をかけたくない人におすすめ
  • 求人も多いため、さまざまな選択肢から選べる
  • 安心できる会社が運営している
  • 地方の求人が少ない
  • 調剤薬局・ドラッグストアに求人の偏りがある

リクナビ薬剤師も、マイナビ薬剤師同様に、薬局・ドラッグストア・企業・病院と、偏りなく豊富な求人数を扱っているのが特徴的です。

また、「最短3日で転職できる」ということで、とにかく急ぎで転職したいという方にも非常におすすめです。

リクナビ薬剤師の公式サイトリクナビ薬剤師の評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 リクナビ薬剤師は評判は?500人の口コミ調査の結果

※上記以外の転職エージェントについても検討したい方は、こちらの記事を参照してください。

【おすすめ】薬剤師の転職サイト全58社を比較!評判・口コミの総まとめ

参考になる薬剤師の転職ブログ

薬剤師が転職に迷った際に参考になる転職ブログをいくつかご紹介します。

ぜひ自分と同じ境遇のものを読んでみてください。

参考 現役薬剤師が教えるホンネ。7回転職して見つけた理想の働き方Ameba 参考 病院薬剤師の日常Ameba

薬剤師の転職理由まとめ

ここまで薬剤師の転職理由についてまとめてきました。薬剤師の転職理由として多いのは以下5つでした。

  • 人間関係
  • 年収アップ
  • 勤務場所が遠い・通勤に時間がかかる
  • スキルアップ
  • 労働環境が悪い
  • 結婚・出産

薬剤師に限らず、転職する上で大切なのは「どうして転職したいのか?(理由)」「転職することで何を得たいのか?(展望)」を明確にすることです。

ここをうやむやにしたまま転職をしてしまうと、残念ながら失敗してしまう可能性が非常に高まってしまいます。

「自分はどうして転職しようと考えたのか」「転職して、どういう職場環境を手に入れたいのか」を分析してから、必ず転職活動を始めるようにしましょう。