会計士への転職は、大成功することもあれば、失敗することもあります。
この記事では、会計士の転職事情や、成功した実際の例、会計士転職で失敗しないための注意点について詳しく解説しています。
記事の最後には、会計士への転職を成功させる上で活用したい転職エージェントも紹介しているので、合わせて確認してみてください。
目次
事業会社、監査法人、投資銀行…会計士転職に大成功したパターン4つを紹介
会計士として恵まれた環境の中でバリバリと働いていても、転職が頭をよぎる瞬間は誰もが一度はあるのではないでしょうか。
それでも現状維持で会計士としてのスキルアップを継続する人もいれば、新たな環境の中でさらなるスキルアップを目指す人もいると思います。
ここからは、新たな環境を求めて転職をし、前職よりも会計士としてスキルアップしつつも、自分らしく会計士として活躍している人を紹介していきます。
監査法人から一般企業の財務経理部へ転職した30代男性
会計士の資格取得後、監査法人での仕事を始めて10年近くが経過し、監査業務以外の会計士としてのスキルアップをしたいという思いから転職を決意。
利用した転職エージェントの担当エージェントから、一般企業の財務経理部の求人が多く、そのような部署への転職を行う会計士が多いとの会計士の転職動向を聞くことができました。
また、30代のうちに転職して財務や経理を経験しておくと40代以降の会計士としての可能性を広げることができるので転職を望むなら今がベストという話から本気で転職活動をスタートさせ、一般企業の財務経理部に転職に成功。
主な仕事内容は、監査法人への対応です。特に監査法人での監査業務に携わっていたからこそ、監査法人に何を求められるのかということがわかるので、迅速にそして不備のない対応を行うことが自然とできました。
そういう意味では、企業からの信頼はすぐに得ることができ、監査対応だけではなく財務に関する様々な業務も任せてもらえるようになりつつあります。
会計基準が複雑化または、国際化していく流れに対応できる会計士としてスキルアップしていくことができる自分を想像すると転職して本当に良かったと感じています。
監査法人から事業会社の経営企画部へ転職した20代後半女性
女性会計士として監査業務に従事して数年。会計士としてもっと別の仕事をしてみたいという思いから一般企業の経営企画部への転職を決意。
経営企画部という部署は畑違いの環境と言えますが、そこでのメインとなる業務は、企画された案件の事業計画と予算作成となります。
これまでは、どのように企業でお金が使われていたのかなどのお金の流れの調査などをメインとしていたけれど、まったく別のアプローチ方法からお金に携わることができるという好奇心から仕事に対する意欲と、これまで感じたことのないような楽しみがひろがっています。
監査法人から投資銀行へ転職した人40代男性
同じ会計士の紹介によってM&A案件に関わったことから投資銀行での業務に関心を持つように。
そんな中その当時お世話になった投資銀行からのヘッドハンティングによって転職を決意し、様々な案件に取り組み始めるようなりました。
投資銀行で働く会計士ならではのIFRSの論点のアドバイスなど銀行内での評価を受け、これまで以上に生き生きと働くことができています。
ただ投資銀行での仕事はかなりの激務で、仕事ばかりの毎日となっているので、50代以降も同じように働くことができるだろうかという不安は多少よぎります。
国内コンサルから外資系コンサルへ転職した30代女性
これからの会計士は英語力が必要ということで、TOEICに挑戦。英語力にある程度の自信を持ってから外資系のコンサルへの転職を決意。
会計士としての知識はもちろん、財務コンサルは日本国内のみならず海外の案件も扱うようになり、コンサルへの相談に対応し、会計士としての財務会計のスキルを存分に発揮できる環境となりました。
英語力は、TOEICを取ったというだけで不安な部分はありましたが、すぐに慣れ対応できるようになり、年収も1,300万円程度となり充実した日々を過ごしています。
外資系コンサルは、女性だから働きづらいということもなく、頑張れば頑張った分だけ給料に反映するからこそやりがいは抜群にあります。
TOEICですが、最低でも860点は持っておかなければ、かなり厳しいと感じました。英語は今も勉強している日々です。
監査法人から国内のコンサルティング会社へ転職した30代男性
これまでは監査法人で監査業務に従事していたけれど、財務はもちろん経営という部分にも興味があり、コンサルティング会社への転職を決意。
コンサルティング会社では、シンプルにビジネスセンスが問われることが多く会計士としては畑違いと感じる部分も多くありますが、それでも会計士としてのこれまでの知識やスキルとともに、マーケティング力、構想力といった知識も身につけることができることが嬉しいと感じる日々。
仕事は激務となる場合もありますが、ここから先の会計士としての可能性を考えるとそれもやりがいのひとつとして全力で取り組むことに充実感を感じている日々を過ごしています。
異例?事業会社から監査法人へ転職した50代男性
会計士として一番最初の職場として監査法人を選ぶ人が多い中、一般企業の経理部、財務経理部からスタートし、色々な職場を経験。
そろそろ落ち着いた環境の中で働きたいという思いと、会計士としての監査法人の仕事に興味を持ったことから改めて監査法人への転職を決意。
監査法人と言ってもその規模は様々で、その規模によって扱う監査の規模も違うようです。50代という年齢という負い目もあり、中堅どおころの監査法人を選び応募したところ転職に成功。
今は、監査法人の仕事も会計士にとっては売り手市場となっているらしく、もしもチャンスがあるようなら大手の監査法人への転職にもチャレンジしてみようかと思っています。
最新の会計士転職事情は?年収やワークライフバランスなどを徹底調査
最難関資格の一つなのに、年収が低い人も少なくない会計士。最新の年収事情や、ワークライフバランス、年収アップのために必要なスキルなどを徹底調査しました。
会計士の転職 年収はどのくらい?
厚生労働省の賃金統計調査によると、会計士の平均年収は926万円、平均月収は50万円~60万円と言われています。
会計士として勤務する企業の規模によっても年収には違いがあるようで、
10人以上の規模の企業 | 年収:約690万円 |
100人以上999人以下の規模の企業 | 年収:約1,001万円 |
1,000人以上の規模の企業 | 年収:約926万円 |
という統計結果が出ていますが、これはあくまでも日本国内企業の統計のため、外資系の会計士や、企業によっては破格の報酬が支払われている場合もあります。
またその逆として小さな地域の企業の経理兼監査業務として勤務する場合は、年収相場よりも低い金額となっている場合もあります。
会計士が得られる年収は、これまでの経験と知識、今持っているスキルがぴったりマッチした企業を見つけ働くことができれば、平均年収以上の金額を稼ぐことも決して夢ではありません。
高い年収を希望する場合は、とにかくスキルアップして自分の会計士としての価値を高めていくようにしましょう。
会計士として求められるスキル(年代別)
会計士として転職する場合、どのようなスキルが求められるのかは、年代によって多少の違いがあるようです。年代別に求められるスキルについてまとめてみました。
20代の会計士の場合 | 会計士としての実務経験、公認会計士の資格取得、TOEIC700点以上の英語力 |
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30代の会計士の場合 | 会計士としての実務経験、監査業務、企業での経理経験、公認会計士の資格取得、TOEIC750点以上の英語力 |
40代の会計士の場合 | 会計士としての実務経験、監査業務、事業会社、経理部長、CFO、マネジメントなどの経験者、TOEIC750点以上の英語力、M&Aなどの専門知識とスキル |
という風に、年齢があがればあがるほど、どのような実務経験に携わってきたのかという点を見られ、専門知識を習得しているかどうかも求められます。
これらのスキルは、持っていなければ転職することができないというものではなく、知識、経験などあればあるほど転職先の選択肢が広がると思っておくとよいと思います。
会計士が転職した場合のワークライフバランスとは?
会計士として規模の大きな監査法人に勤めている人や、外資系コンサルで働いている人、投資銀行で働いている人など、会計士としてバリバリ働いている人は、かなり過酷な労働環境となっている場合が多いです。
アットホームな雰囲気の中で、仕事とプライベートのどちらも大切にしながら自分らしく働いていきたいという会計士も最近では増加傾向にあるようです。
会計士としてのスキルアップ、第一線での活躍を目指すのではなく、仕事とプライベートのワークライフバランスを第一優先として転職したいという場合は、一般企業の経理部門などへの転職や、それほど規模の大きくない監査法人への転職がおすすめです。
会計士として求められる場所は、想像以上に多く色々な働き方を選択することが可能となりますので、自分のその時のライフスタイルにマッチした働き方を選択していくようにしましょう。
会計士として未経験の転職はあり?
会計士としての資格取得に時間がかかってしまったために、年齢の割には経験が少ないまたは、未経験という人が転職を希望した場合、果たして転職先は見つかるのでしょうか。
会計士としての仕事は、どの業界でも必要とされる仕事なので、会計士としていきなり投資銀行で働きたい、外資コンサル会社で働きたいという思いで転職先を探さなければ、未経験での転職は可能です。
まずは企業の経理部門や規模の小さな監査法人から会計士としての道をスタートさせて経験を積んでみるとよいと思います。
会計士の転職が失敗となる要因は?
会計士としての経験やスキルはあるのに転職に失敗してしまう人がいます。なぜ会計士の転職が失敗となってしまうのでしょうか。その要因を転職の失敗事例を参考に見ていきましょう。
会計士として何をしたいのかを明確にできずに失敗
会計士の資格を取得し、監査法人で働くというのがごくごく一般的な会計士の流れのひとつとなっていますが、転職を決意する会計士の傾向として、監査業務以外の会計士としての仕事も経験してみたいという思いを漠然と持ち、転職してしまう人がいます。
会計士として監査業務以外の仕事は、経理、経営、コンサルティング業務など多岐にわたりそれぞれ別の知識と経験が必要となります。
例えばコンサルティング業務を選択したとしても、
- 経営コンサルティング
- 戦略コンサルティング
- 金融コンサルティング
- 財務、会計コンサルティング
- 事業再生コンサルティング
などまだまだ種類がたくさんあるのです。そしてどれひとつとっても必要とされる知識に違いがあり、手掛ける業務はとても多くあります。
会計士として携わる仕事に対してただ漠然と転職先をイメージするだけでは、無事に転職先が決まったとしても、思っていたのとは違ったと違和感を感じてしまい失敗したと感じてしまうことも少なくありません。
転職が失敗としないためには、会計士としてどのような業務に携わりたいのかをより具体的にイメージしたうえで転職活動を行うようにしましょう。
転職先に対する知識や情報が少なすぎて失敗
会計士として何がしたいのか、どんな転職先を希望するのかというのにも繋がりますが、自分自身が転職先として選ぶ過程で、会計士が転職先として選ぶ企業や業務に対する知識や情報が圧倒的に少ないことで失敗するパターンは案外多いようです。
特に監査法人で長く監査業務に携わってきた人は、監査業務の世界は熟知していても、それ以外の世界の情報を知る機会は、情報のアンテナを張って求めていかなければ、ないに等しいのと同じです。
転職に失敗しない最善の策のひとつとして、転職先に対する知識や情報を積極的に得ることを意識してみましょう。
年齢別 会計士が転職先として選ぶ会社や事業は?
会計士が転職先としてどのような会社や事業を選び、転職を成功させているのでしょうか。
会計士としての経験や年齢によって選ぶ会社や事業に違いがあったり、仕事とプライベートのバランスのとり方によっても選択肢に違いがあるようです。
会計士最近の転職求人動向は?
会計士のここ最近の転職求人動向は、需要が増加傾向にあり、売り手市場となっています。
会計士として一番安定的に働くことのできる会計事務所、監査法人を中心に常に一定数以上の求人が出されています。
また、専門業種ではなく一般企業で会計士の求人も多くあります。一般企業では、経理や財務管理、会計監査対応、予算作成、財務からの経営に関するアドバイスなど、職種は多岐にわたります。
これまでの経験や知識、希望に応じた仕事や企業を選ぶことができます。企業の種類別にもう少し細かくみていくと、
- 上場企業から出ている会計士の求人は、財務、経理、経営、内部監査、M&Aなどの専門職、IFRSの導入に関する業務など
- ベンチャー企業から出ている会計士の求人は、新規株式上場申請書類の作成、経理、資金調達、仮想通貨などの新概念に関する対応など
- 外資系企業から出ている会計士の求人は、財務、経理、監査業務対策など
- 中小企業から出ている会計士の求人は、会計士としての財務、経理という一般的な業務にプラスして、英語を使用して行う業務へ携わることは珍しいことではありません。中小企業のグローバル化は想像以上に進んでおり、日本国内だけではなく海外との関わりや対応など
- 金融機関から出ている会計士の求人は、財務に関する業務、コンサルティング業務など
という風に、どの業種への転職でも、経理、財務という部門やコンサルティング業務などの仕事があり、今後は海外を視野に入れた業務も増えてくることが考えられます。
会計士としての知識と経験そして、英語力を鍛えておくとどの企業でも引く手あまたとなることは間違いなさそうですね。
30代で会計士が転職したら
会計士として人気のある転職先は、30代だからと言って変化するものではありません。会計士が独立開業ではなく、転職先として選ぶ先は、
監査法人 |
会計事務所 |
社団法人やNPO法人と言われる公共団体 |
です。監査法人は、忙しいですがその分収入が良い場合が多いため、少しでも高い報酬を得たいという会計士にとても人気があります。
一方、プライベートとのバランスをとりながら会計士の仕事も行っていきたいという人の場合は、会計事務所や公共団体、一般企業に属し「組織内会計士」としての働き方を希望する人も多くいます。
どのように働いていきたいのかということが明確になる30代だからこそ、それぞれの価値観にマッチする転職先を見つけることが大切です。
40代で会計士が転職したら
会計士としての転職は、40代だから不利に働くということはありません。
40代になるまでの期間、会計士としてどのような経験をし、どのようなスキルがあるかによって転職先として選べる幅も広がっていきます。
40代という年齢は会計士にとって、成熟期へとさしかかってくる時期でもありますが、会計士としてどのような道を選択していきたいのかという部分を30代のうちから明確にし行動していくことが重要です。
例えば、会計士としての道を究めるのなら、監査法人という環境で最先端の専門知識を究め続けていく。もしくは、財務会計という道に進む場合は、40代になる前から企業の運営に携わるような業務を行っていく必要があります。
このように、40代になったから転職しよう!ではなく、早い段階から40代を見越して仕事と取り組むことが大切です。
会計士の転職は失敗も多い。転職を成功に収めるための注意点5つ
需要が多いだけに、求人案件が玉石混淆なのが会計士転職の特徴。それゆえ、「転職に失敗した…」という会計士は多いのです。転職に失敗しないために、次の5つのことは必ずやっておきましょう。
①転職先に求める希望を絞り、優先順位を決める
なぜ転職したいのかという思いを明確にすることができたら、次に転職先に求める希望や条件を出し、優先順位を決めていきましょう。
一般的な希望や条件としては、
- 年収は今よりも下げたくない
- ワークライフバランスがマッチするか
- 会計士としてのスキルアップを目指したい
- これまでとは違った業務に携わってみたい
などという風に自分が求める希望や条件を明確にし、優先順位を決めていくことでベストな求人を見つけることが可能となります。
②希望する転職先とのミスマッチを防ぐための情報収集
会計士として転職する場合、転職する目的や希望をまずは明確にすることが大切です。自分の転職に対する思いをより具体化することができたら、次に行うべきことは転職先となる企業の情報と、会計士としての現在のニーズです。
自分のこれまでのスキルがニーズにマッチしているかを知る
会計士として培ってきたスキルは、現在のニーズに果たしてどのくらいマッチしているのかを知ることは、会計士の転職が失敗とならないためには重要です。
例えば、これまで監査法人での業務に携わってきた会計士が、監査法人ではない会計士の仕事を求めた場合、
- 財務に関する専門知識を活かしつつ経営戦略にも携わることが求められる
- 新たな会計システムの導入に率先して対応できる能力が求められる
- M&Aなどによって社内の他部署やクライアントとの関わりが求められる
という風に財務に関する知識以外にも、経営に関することやコミュニケーション能力が求められることとなり、そのニーズに対応できるのか、またはどうアピールすることができるのかを自分自身に問う必要があります。
③転職エージェントを有効活用する
現職で会計士として働きながら自分ひとりで転職活動を行うのは、時間的にも無理が生じてしまいますが、転職エージェントを有効活用することで、無理が生じることなく現職を続けながら転職活動を行うことが可能となります。
転職エージェントは、会計士に特化した転職エージェント、職種を問わず多くの求人を保有している転職エージェントなどを複数社利用するのが、より希望にマッチする企業を選ぶポイントとなります。
自分の市場価値も得ることが可能
先ほど説明しました会計士としてのこれまでのスキルがニーズに合っているかどうかという部分は、転職エージェントを利用することで客観的にそしてより具体的に自分の市場価値というものを知ることができます。
転職エージェントを利用して自分の市場価値も含めた最新の情報を的確に得ることは、転職先とのミスマッチなどの転職そのものの失敗を防ぐためにとても重要です。
面談前には以下のことを明確に
まずは、今の環境ではなく別の環境で会計士として働く必要性と意味についてじっくりと考えてみましょう。そしてその思いをより具体的にイメージしてみましょう。
例えば、
- 監査業務ではなく、企業の財務経理や経営などの業務の経験を積みたい
- 日本国内のみを視野に置くのではなく、海外も視野に入れた仕事を行っていきたい
- 最短でキャリアアップするために転職を考えている
など、会計士は様々な方向性を持って業務にあたることができる仕事でもあるので、どの世界でどんな風に働いていきたいのかを具体的にしていくことが大切です。
④スキルアップに必要不可欠な英語の習得
会計士として少しでも条件のよい、大きなプロジェクトを任せてもらえるような仕事に携わりたいという場合は、英語を習得しておきましょう。
会計士として働く人の中に英語が堪能という人は思った以上に少ないのが現状です。
なぜ、会計士に英語が必要なのか。その理由は、日本の企業の中では、日本の会計基準ではなく、米国の会計基準のIFRS化が急速に進んでいくと言われているのです。
会計士としてプロフェッショナルでも、英語が堪能でなければ米国の会計基準の仕事に携わることは困難となってしまいます。
英語を習得しているということは、ただ単に英語が話せるというのではなく、頭の回転が速い、思考力が高い、粘り強いというイメージを相手に与えることができます。
そして、大きなプロジェクトを任せたいと思わせる人材となり、エリート会計士の一員となるべくヘッドハンティングも夢ではなくなるのです。
今後ますます、海外に事業展開していく企業が増えていくことが予想されるので、会計士としてのスキルに英語をプラスアルファしてみるようにしましょう。
⑤転職先が決まる前に現職を辞めない
会計士に限らずどの職種に言えることですが、転職活動は転職先が決定する前に今の仕事を辞めてしまないことです。転職活動に集中したいという思いから、今の仕事を辞めてしまう人がいます。
しかし、転職活動はどんなにこれまでの実績がすごかったり、市場価値にマッチしたスキルを自分自身が保有していたとしても必ずしも予定通りに進むとは限らないのが現実です。
もしも現職を辞めてしまった後にすぐ転職先が決まらなかった場合、焦りから希望している条件の転職先ではない企業を選んでしまう可能性が出てきてしまいます。
そうなると、転職先が決まって働き始めたとしても、希望と違うのですからすぐに辞めてしまうという結果になり兼ねません。
精神的にも経済的にも余裕を持った状態での転職活動は、よりベストな転職を行うためにはとても大切なことだということを理解したうえで行動するようにしましょう。
会計士が転職するときに利用したい転職エージェント
会計士が転職する場合、転職活動に関する情報収集や転職先の選定、面接、条件交渉などあらゆることを自分ひとりで働きながら行うのはとても難しいものです。
そこで活用したいのが転職エージェントです。転職エージェントを利用すると、転職活動に関する雑務を転職エージェント側が無償で行ってくれるのでとても心強いです。
転職エージェントは複数社ありますが、1社に絞らずに複数社を同時に利用していくとよりベストな求人と出会う可能性が広がります。
会計士として転職するなら利用しておきたいおすすめの転職エージェントを紹介していきます。
マイナビ会計士
マイナビといえば、誰もが知っている転職サイトというイメージが強いことから、専門職である会計士にはそぐわないのではと思うかもしれません。
しかし、マイナビ会計士は、会計士しか使用することのできない転職エージェントということもあり、求人内容もより専門性のあるものが多く、公開求人はもちろん、優良案件である非公開求人も多数保有しています。
専任となるエージェントのサポートを受けながら希望にマッチした転職先を見つけることのできる転職エージェントです。
MS-Japan
会計士としてはもちろん、管理部門に特化した求人を得たいという場合は特にMS-Japanの利用は必須です。
どのような企業の管理部門で働きたいというのが明確になっている人、会計士のスペシャリストとして最先端の企業で働きたいと思っている人など、会計士としての転職をより具体的にイメージしている人にとっては、最短でそのような企業と出会うチャンスが巡ってくる転職エージェントです。
50代から転職を希望する人にも優良求人を多数用意するなど、様々なニーズにこたえることのできる転職エージェントとして利用しておきたい転職エージェントのひとつです。
まとめ
会計士としての転職を決意したら、まずは会計士としてどのような業界でどんな働きができるのか、そして自分はどんな会計士として働いていきたいのかを明確にし、それに近づいていけるような転職先を選ぶようにしましょう。
会計士という職業は、自分次第でどんな働き方も可能となる、ほかの職種にはない不思議な魅力のある職業です。「自分にとっても会計士とは?」を自問自答しながらベストな転職をして充実した毎日を過ごしてくださいね。