薬剤師を辞めたいと考えている人はいませんか?
調剤薬局は、仕事場がかなり狭いので、人間関係の問題が生じたり、そもそもの業務量が多かったりする職場です。
他にもたくさんの職場がありますが、辞めたいと考えている薬剤師はたくさんいます。
この記事では、薬剤師を辞めたいと思っている人に向けて、解決方法を紹介します。
記事の最後には、辞めたいと思ったときの良き相談相手になる転職エージェントも紹介しているので、合わせて確認してみてください。
目次
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新人薬剤師、管理薬剤師…「辞めたい」と思う理由を立場別に紹介
「もう仕事に行きたくない」、「仕事のことを考えると胃が痛くなる」など薬剤師を辞めたいと悩んでいる人は多いはずです。
病院薬剤師、調剤薬局薬剤師など業種別で「辞めたい」と思う理由は違ってくるので、業種別に薬剤師が辞めたいと思う理由をご紹介します。
新人薬剤師
薬剤師として仕事を始めたばかりの新人は、職場にも慣れず、仕事にも慣れていないので、「辞めたい」という気持ちになってしまいますよね。
特に、薬剤師は経験を積み重ねることでテキパキと仕事ができるようになるので、新人の頃は思うように仕事ができず悩んでしまう人が多いのです。
新人薬剤師が辞めたいと思う理由
病院、調剤薬局、ドラッグストアの新人薬剤師が辞めたいと思う理由は以下のようなものです。
- イメージした仕事と違っていた
- 上司に嫌がらせられる
- 休憩時間がない
- 新人研修がない
- 仕事を教えてもらえない
- 残業が多すぎる
- 薬剤師は向いていないと気づいた
「イメージした仕事と違っていた」、「薬剤師は向いていないと気づいた」という場合は、薬剤師の資格を生かして企業で働くという方法もあります。
こんな時はすぐ辞めて!
- 仕事を教えてもらえない
- 精神的につらくて体調不良が続いている
- 残業が多すぎたり、休みが少なすぎる
新人のうちにやめてしまっていいのだろうか?と悩む薬剤師は多いと思いますが、精神的につらくて体調不良が続いている場合は辞めて、新しい職場に転職するほうがいいでしょう。
薬剤師としての仕事をこなせるようになるには、1年から3年かかるといわれています。
ですが、「まったく仕事を教えてもらえない」、「仕事をさせてもらえない」など薬剤師として経験を積めないような職場であれば、新たな職場を探して転職しましょう。
大手薬局やドラッグストアは薬剤師の人数が多く、研修体制が整っている職場が多いですよ。
病院薬剤師
病院薬剤師は「スキルアップできる」、「最先端医療を学べる」など薬剤師の花形といわれます。
ですが、病院薬剤師には調剤薬局やドラッグストア薬剤師とは異なる悩みがあるのです。病院薬剤師が辞めたいと思う理由をご紹介します。
病院の薬剤師が辞めたいと思う理由
病院薬剤師が辞めたいと思う理由には、以下のようなものがあります。
- 給料が安い
- 日当直がつらい
- 残業が多い
- パワハラがつらい
- 派閥がつらい
こんな時はすぐ辞めて!
- 給料が安いので生活がキツキツ
- 仕事が忙しすぎてプライベートの時間が取れない
給与が安くて生活がカツカツになると、なんのために働いているのか分からなくなってしまいます。
「病院薬剤師としてやりがいがあるから給料が安くてもいい」と思えるならいいですが、そうでないのであれば余裕のある暮らしができるように転職しましょう。
病院薬剤師は給与が安い傾向にあるので、病院以外への転職をおすすめします。
また、日当直があり仕事が忙しくプライベートの時間が取れないと、しっかりと休息を取れず、薬剤師としての勉強の時間も取れないです。
日当直があるのが病院薬剤師の特徴ですので、調剤薬局やドラッグストアに転職すれば悩みが解決できるかもしれません。
ドラッグストア薬剤師
ドラッグストアの薬剤師は、調剤併設店であれば調剤をしながら、品出し、レジ打ちなど本来の薬剤師業務以外のこともこなさなければなりません。
接客業が好き、いろいろな商品を扱うのが好きという人は向いているかもしれませんが、薬剤師として専門性を高めたい、接客が苦手という人は辞めたくなってしまうでしょう。
ドラッグストアで働く薬剤師
- 薬剤師以外の業務が多い
- 薬剤師の知識を活かせない
- 残業が多い
- 薬剤師1人の時の負担が大きい
こんな時はすぐ辞めて!
調剤薬局併設のドラッグストアであれば、調剤業務があります。ですが、基本的に処方箋の枚数が少ないので調剤業務よりも品出しなどの業務をすることが多いようです。
そうなると薬剤師としての業務がほとんどできなくなるので、「本来の薬剤師としての業務がしたい」、「もっと薬剤師として専門性を高めたい」という人は迷わず転職しましょう。
また、処方箋枚数が少ないため、薬剤師が1人で働くことが多くなります。薬剤師が1人だと責任負担が重くのしかかるので、精神的プレッシャーに弱い人も転職をおすすめします。
管理薬剤師
薬剤師として経験を積み管理薬剤師になり、給与も上がったけれど「辞めたい」と思う人は多いですよね。
管理薬剤師として働いている人が「辞めたい」と思う理由をご紹介します。
管理薬剤師を辞めたいと思う理由
管理薬剤師が辞めたいと思う理由には以下のようなものがあります。
- 給与と業務量が見合っていない
- 調剤以外の業務が多い
- 力仕事が多く体力的につらい
こんな時はすぐ辞めて!
管理薬剤師は、調剤業務だけでなく店舗や薬品の管理も任されます。調剤業務よりもデスクワークや力仕事が多くなることもあり、調剤業務に集中したい人は仕事がつらくなってしまうのです。
「調剤業務に集中したい」、「薬剤師としてのスキルアップを目指したい」のであれば、転職しましょう。
他の薬局や病院、薬剤師資格を生かせる企業に転職することになります。
管理薬剤師よりは年収が下がることがほとんどですが、管理薬剤師としての仕事がつらいのであれば辞めましょう。
もう辞めたいと思った薬剤師がすべきこと
前章では、薬剤師が辞めたいと思う理由について見てきました。
この章では、もう辞めたいと思った薬剤師がすべきことについてご紹介します。
「なぜ辞めたいのか?」を分析する
まずは、前章を参考に「辞めたいと思っている原因を特定」してみてください。
原因を特定しないまま、転職などを行ってしまうと、すぐに不満を持って、転職を繰り返してしまう可能性があります。
転職を繰り返すことは、将来的な「信用」に傷が付きますから、できるだけ転職は繰り返さない方が良いです。
「転職」以外に解決策はないかを考える
自分が辞めたいと思っている原因が特定できたら、次は「原因に対する適切な対策」を考えます。
薬剤師が辞めたいときの効果的な対策としては、次の3つが考えられます。
- 今の職場に残って、解決策を探す
- 職場を異動する
- 転職する
原因によって最適な対策は変わってくるので、自分が辞めたいと思う原因をきちんと特定してから、検討するようにしましょう。
今の職場に残って、解決策を探す
例えば、「入って間もないけど、大きなミスをしてしまって、辞めたいと思っている…」という場合、今の職場に残って、もう少し頑張ってみるのが有効だと言えます。
一般的に、仕事が慣れてきて、「一人前になった」と実感できるようになるのは、入って4年目くらいと言われています。
つまり、入って間もなければ、大きなミスをしてしまっても、仕方ないわけです。
今の職場に、きちんと教えてくれる人がいて、学び多いところなのであれば、もう少し頑張ってみてはどうでしょうか?
職場を異動する
例えば、「職場に嫌がらせをしてくる人がいる」「あの人とはどうしても一緒に働きたくない」など、自分ではどうしようもできない問題が原因で、辞めたいと思っている場合は、職場異動をお願いしてみるのが有効です。
薬剤師に限らず、多くの職業で「人間関係」というのは、辞める原因となっています。
「どう考えても、自分にはどうしようもない」と思えたら、職場異動を願い出てみましょう。
転職する
「体を壊しかけている」「職場異動を許してもらえない」「入って間もないが、教育制度がほとんどない」などの場合、転職するということも視野に入れておきましょう。
今薬剤師は、かなりの人不足に悩まされており、転職はかなりしやすいと言えます。
女性の方も、結婚や出産などを理由に退職・転職したとしても、職場復帰はかなりしやすいので、安心して退職・転職に踏み切れます。
ただ、先程もお伝えしましたが、転職を繰り返すことは、将来の「信用」を傷つけることになるので、おすすめはしません。
辞めたいと思う原因と照らし合わせて、転職が最もベストなのか、ぜひ考えてみてください。
薬剤師を辞めて次はどんな職場にする?業種別・メリットデメリットまとめ
前章では、辞めたいと思っている薬剤師がすべきことについてご紹介しました。
この章では、前章で「転職する」ことを検討した薬剤師さんに、他の職場で働くことについて考えてもらいたいと思います。
①調剤薬局ってどう?メリットやデメリット
調剤薬局は薬剤師の就職先として1位で、薬剤師の半数以上が働いています。日本には約54,000の調剤薬局があるので、薬剤師の転職求人数でも調剤薬局が1番多くなっているのが現状です。
調剤薬局には外来調剤を扱う薬局、クリニックや病院と連携して施設や個人の家に在宅業務を行う薬局、そしてそのどちらも行っている薬局があります。
調剤薬局で働く薬剤師の男女比は3:7と女性が圧倒的に多いです。
女性が多いので、妊娠・出産後も働きやすい制度がある調剤薬局が多く、女性にとって働きやすい場合が多いようです。そのため、男性にとっては「女性が多くて、働きにくい」と感じるかもしれません。
調剤薬局での業務
調剤薬局での主な業務には、以下のようなものがあります。
- 処方箋の受付
- 調剤
- 監査
- 服薬指導
- 薬歴管理
- 会計
業務は調剤薬局により異なります。処方箋の受付は、医療事務が行う薬局も多いようです。
調剤薬局の平均年収
調剤薬局の平均年収は、次のようになっています。
勤務薬剤師 | 360万円〜550万円 |
---|---|
管理薬剤師 | 500万円〜600万円 |
年収アップは緩やかな場合が多く、役職につかない限り大幅な給与アップは期待できません。
大手調剤薬局では年齢や経験に応じた階級で年収が決まることが多く、個人薬局や中小薬局では社長の考えで年収が決まることが多くなっています。
薬剤師が不足している地方では年収が700万から800万ということもありますが、都市部ではご紹介した年収が相場です。
調剤薬局で働くメリット
調剤薬局は女性が多く働いているため、正社員からパート勤務、パート勤務から正社員勤務などライフステージによって雇用形態を変えやすい職場として人気です。
調剤薬局の数が多いので求人も多く、希望条件に合った求人が見つかりやすくなっています。
また、新卒や未経験でも給与は高めで、薬剤師が不足している地方では高額の年収も期待できます。ある程度勤務時間が決まっているので、決まった時間で帰宅できることも多いようです。
調剤薬局で働くデメリット
大手薬局では異動や転勤の可能性があるので、同じ場所で働き続けたい人、家庭状況で転勤ができない人には大手薬局は向かないかもしれません。
個人薬局は経営者の考えと合うか合わないかで働きやすさが変わってくるので、転職前に職場の雰囲気を調査する必要があります。
また、調剤薬局は同じ業務が続くので、業務内容に飽きやすい環境でもあります。
調剤薬局で働くのが向いている人・向いていない人
同じ業務をきっちり続けられる人や患者さんとのコミュニケーションを取ることが苦痛でない人に向いています。
逆に、同じ業務をこなすことが苦手な人やいろいろな場所で働きたい人には向いていません。
②ドラッグストアで働くってどう?メリットやデメリット
調剤併設のドラッグストア、調剤単独のドラッグストア、コンビニエンスストアと連携したドラッグストアなど拡大を続けるドラッグストアでは、薬剤師の需要も高まっています。
ドラッグストアは営業時間が長く、休日も少ないところが多いです。
ただ大手のドラッグストアであれば、現場で薬剤師として働いた後に、採用や商品開発、バイヤーなどの業務をすることもできるので、キャリアアップの機会があります。
ドラッグストアでの業務
ドラッグストアの業務は、ドラッグストアの店舗形態によって異なります。
ドラッグストアの形態には、調剤単独店、OTC店、調剤併設店の3つがあり、調剤単独店の場合は調剤薬局と業務内容は変わりません。
OTC店の場合は、OTC販売、品出し、陳列、レジ打ちなどが基本業務です。
調剤併設店の場合は、調剤室勤務が基本で、1類医薬品を購入するお客様がいるときに説明をする業務があります。OTC店や調剤併設店であれば、品出しや陳列を行うので体力が必要です。
また、夜遅くまで営業していたり、年中無休で営業している店舗では、毎日決まった時間に帰宅したり、決まった曜日に休むことはできないでしょう。
ドラッグストアの平均年収
ドラッグストアの勤務薬剤師の平均年収は400万円から580万円。管理薬剤師や店長であれば480万円から750万円、マネージャーなどの役職者は750万円から1,000万円以上が相場です。
ドラッグストアは中小規模以上の企業が多いので、階級や役職が付けば年収1,000万を超えることもあります。
ドラッグストアで働くメリット
調剤併設店では、調剤業務をしながらOTC販売、品出しなど幅広い業務を経験できるので、調剤薬局のように同じ業務ばかりでマンネリを感じてしまう人におすすめです。
上場企業では研修制度や福利厚生が充実しているので、未経験でも活躍しやすいです。
ドラッグストアで働くデメリット
品出しやレジ対応など調剤以外の業務も多いので、体力がないと仕事が大変になってしまいます。
夜間に営業していたり、年中無休の店舗では固定の休みがとりにくいので、小さい子供がいる人には働きにくい環境かもしれません。
また、新店がオープンすると異動があるので、同じ場所で長く落ち着いて働くのは難しいでしょう。
ドラッグストアで働くのが向いている人・向いていない人
OTC販売やレジ打ちまで幅広い業務があるので、いろいろなことに挑戦したい人、幅広く興味がある人に向いている職場です。
接客する時間も多いので、人とコミュニケーションをとるのが好きな人にぴったりの環境でしょう。
頑張りしだいで年収が1,000万を超えることもあるので、高年収を希望する人にもおすすめです。医薬品以外に興味がない、接客に興味がない場合は、働くのが苦痛になるので向いていません。
また、決まった曜日に休みを取ったり、決まった時間に帰宅したい人には不向きでしょう。
③病院で働くってどう?メリットやデメリット
病院での勤務は新卒に人気があり、実際に新卒の採用がメインとなるので中途で病院へ転職する求人はほとんどありませんでした。
ですが、最近は中途採用する病院も増えてきたので、調剤薬局やドラッグストア勤務から病院への転職という選択肢も増えつつあります。
クリニックで薬剤師の常駐をしているところはほとんどありません。
病院での業務
病院での業務は次のように多岐にわたります。
- 調剤業務
- 製剤業務
- 注射調剤業務
- 注射薬混合調整業務
- 外来化学療法室
- 救急業務
- 医薬品情報業務
- 治験業務
- チーム医療
- 病棟薬剤業務
- 薬剤師外来
調剤業務では、外来の患者様へ調剤する外来調剤と入院患者様に調剤する入院調剤があります。病院でも、急性期と慢性期では業務内容や忙しさが違います。
急性期病院では日当直があることもあり、大規模病院では残業時間が多いこともあります。慢性期病院では日当直がないことも多く、残業も少なめです。
病院薬剤師を希望する場合は、「どのように働きたいか」で応募すべき病院が異なるので、希望条件に合っている病院の求人に応募しましょう。
病院の平均年収
病院勤務の平均年収は300万円から600万円です。新卒未経験は年収が低めからのスタートです。薬局長や主任など役職につけば年収アップを期待できます。
基本的には、急性期病院だと多忙でも年収がそれほど高くないので、年収よりも「やりがい」を求める人は病院勤務がおすすめです。
病院で働くメリット
専門の病院で働くことで、認定薬剤師や専門薬剤師の資格が取りやすくなります。現在の専門薬剤師は、がん、感染制御、精神科、妊婦・授乳婦、HIV感染症の5つです。
臨床現場の第一線で働くことができるので、高度で専門性が高い経験を積むことができます。慢性期病院であれば、残業が少なめで、日当直もないのでプライベートと両立しやすいでしょう。
病院で働くデメリット
調剤薬局やドラッグストアで働くよりも年収が低い傾向があります。
求人数が少なく、新卒を採用する傾向が強いので、中途で総合病院や大学病院へ転職するのはとても難しいのが現状です。急性期病院は日当直があります。
また、専門病院では専門性を極めることができますが、専門以外にかかわることができません。
病院で働くのが向いている人・向いていない人
「臨床の最前線で働きたい」、「病院薬剤師として働きたい」という人にはぴったりの職場でしょう。
また、薬剤師だけでなく、医師や看護師など他の医療職種とかかわりながら仕事がしたい人におすすめです。
年収重視の人や休みが多い職場がいい人には向いていません。
④企業(製薬・治験・医薬品卸など)で働くってどう?メリットやデメリット
薬剤師として調剤薬局などで働くのではなく、薬剤師の資格を生かして企業で働く選択もあります。
薬剤師が企業で働く場合は、製薬会社のMR、医薬品卸の管理薬剤師、治験コーディネーター(CRC)など様々な職種があります。
薬剤師が企業で働く場合の職種
薬剤師資格を生かして企業で働く場合の職種は以下のようなものがあります。
- 医薬情報担当者(MR)
- DI(ドラッグインフォメーション)
- 企業管理薬剤師
- 臨床開発モニター(CRA)
- 治験コーディネーター(CRC)
- 薬事
- メディカルコピーライター
調剤薬局などで働かない場合でも、薬剤師の活躍の場は多いです。
医薬情報担当者(MR)の仕事内容
MRは医師や薬剤師に自社の薬に関する情報を提供する仕事です。情報を提供することで医師や薬剤師と信頼関係を築き、自社の医薬品を使ってもらうようにするのが役目です。
医師や薬剤師とのコミュニケーションが重要になる仕事です。外資系企業のMRは年収1,000万円を超えることもあるので、頑張りしだいで高収入を期待できる仕事でしょう。
DI(ドラッグインフォメーション)の仕事内容
医薬品の情報を収集、整理して、医師や薬剤師、看護師などの医療従事者や一般消費者からの製品問い合わせに対応する仕事です。また、自社のMRに製品に関する資料の提供を行います。
企業管理薬剤師の仕事内容
製薬メーカーや医薬品卸、化粧品業界などの薬品を扱う場所では1カ所で1人の管理薬剤師が常駐することが義務付けられています。薬品を扱う企業において、在庫管理、DI、行政対応などを行います。
臨床開発モニター(CRA)の仕事内容
臨床開発モニターは、治験全体を取り仕切る仕事です。臨床開発試験での、治験契約、モニタリング、治験実施契約書のチェックなどを行います。
治験コーディネーター(CRC)の仕事内容
治験実施医療機関で、被験者への説明、医師の治験業務サポートなど、治験が正確に行われるようにサポートする仕事です。
特に被験者の不安解消や心的負担を解消するためにサポートするので、医療従事者としてやりがいを感じやすい職種です。
薬事の仕事内容
医薬品や医療用具を製造する際の申請書作成、輸入承認申請書の作成、官公庁への申請書提出サポート、新薬の承認申請など重要な業務を担います。
大手製薬メーカー、医療機器、健康食品メーカーなどで働くことができます。
メディカルコピーライターの仕事内容
医療用医薬品の広告やパンフレットなどに使われる文章を作成する仕事です。薬品の専門知識はもちろん必要ですが、アイディアや文章力が必要になります。医療系広告代理店で働くことが多いようです。
薬剤師が企業で働く場合の年収
薬剤師が企業で働く場合は、職種によって年収に幅があります。
おおよその平均年収は600万円から600万円とされています。成果主義の外資系のMRでは年収が1,000万円を超えることもあるようです。
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