年収500万の生活レベルは?貯金・納税額・住宅ローン金額などを徹底調査!

国税庁の平成30年分「民間給与実態統計調査」によれば、日本人の給与所得者の平均年収は441万円です。年収500万円は、日本人の平均年収を50万円程度上回ります。

日本人の平均年収を上回る年収500万円の人は、実際にどのような生活を送っているのでしょうか。

本記事では、年収500万円の生活レベルを徹底的に調査していきます。貯金・納税額・住宅ローン金額など、生活する上で気になる様々な切り口で検証します。

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年収500万円の生活レベルを徹底解剖!

年収500万円の生活レベルを、単身・既婚・子供のありなしなど、生活状況に応じた収支構造から明らかにしていきます。

収支構造は手取り月収や各種費用を一覧にしますので、ご自身の月々の収支と比較しながらご覧ください。

年収500万円もらっている人の年齢は?

国税庁の平成30年分「民間給与実態統計調査」によれば、平均年収が500万円の年齢は、40代後半~50代後半です。

同調査を男性だけに絞ると、30代後半から60代前半で平均年収500万円を超えています。

大手転職サイトdodaのデータを用いて、年代別に年収500万円台の人の割合をまとめると以下のとおりです。

年代年収500万円台の割合
20代6.9%
30代15.6%
40代16.5%
50代以上12.8%

20代は年収500万円台の割合は全体の1割にも満たず、40代の割合が全体の2割程度と最多、50代以上では低下します。

つまり、年収500万円を受け取るようになる年齢は、40代までが一般的で50代はそれ以上になるようです。

平均年収が500万円程度の職業・仕事内容は?

国税庁の平成30年分「民間給与実態統計調査」で公表されている、業種別平均年収の一部を抜粋して紹介します。

業種平均年収
電気・ガス・熱供給・水道業759万円
金融業・保険業631万円
情報通信業622万円
製造業520万円
建設業502万円
学術研究、専門・技術サービス業

教育・学習支援業

498万円
不動産業・物品賃貸業446万円
運輸業、郵便業445万円

この調査では、「建設業」「学術研究」「専門・技術サービス業」「教育・学習支援業」が平均年収500万円程度です。

大手転職サイトdodaの職種別平均年収ランキングでは、平均年収500万円程度の職種は以下のとおりです。

職種平均年収
研究509万円
人事507万円
セールスエンジニア507万円
融資/契約審査507万円
技術営業/アプリケーションエンジニア507万円
薬剤師504万円
マーチャンダイザー502万円
経理499万円
営業(証券)498万円
不動産企画/プロパティマネジメント496万円
プロセスエンジニア494万円
営業(機械/電機メーカー)491万円

研究・人事・薬剤師・エンジニアなど、平均年収が500万円程度の職種は一定の専門知識が必要となるものが多いようです。

年収500万円程度を目指す場合は、上記職種への転職を検討してみるのも良いでしょう。

【一人暮らし・独身】年収500万円の収支構造

ここでは、「一人暮らし・独身で年収500万円」の一般的な収支構造をまとめました。手取り月収は、ボーナスが年間4か月分支給される想定で試算します。

【収入】

項目金額
額面収入5,000,000円
手取り収入3,905,000円
手取り月収244,000円
手取りボーナス976,000円

独身の場合、所得税の控除額が既婚に比べて少なくなるため、同じ額面年収でも手取り年収は年間10万円程度少なくなります。

【支出】

項目金額(月額)
税金(所得税)12,000円
税金(住民税)21,000円
社会保険料59,000円
食費35,000円
日用品費5,000円
住居費65,000円

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、年収500~750万円の単身世帯の平均的な貯金額は、月々71,000~106,000円程度です。

独身は支出が限られる分、ぜいたくをしなければお金が貯まっていくようです。

【既婚共働き・子供なし】年収500万円の収支構造

「共働き・子供なしで年収500万円」の一般的な収支構造をまとめました。手取り月収は、ボーナスが年間4か月分支給される想定で試算します。

【収入】

項目金額
額面収入8,000,000円(妻年収:3,000,000円)
手取り収入6,282,000円
手取り月収392,000円
手取りボーナス1,570,000円

今回のケースは、妻の年収を配偶者控除の対象とならない年収103万円以上で試算しています。

【支出】

項目金額(月額)
税金(所得税)16,000円
税金(住民税)31,000円
社会保険料96,000円
食費45,000円
日用品費8,000円
住居費80,000円

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、年収500~750万円の二人以上世帯の平均的な貯金額は、月々38,000~56,000円程度です。

ただし、この調査は「二人以上世帯のため、夫婦のみだけでなく子育て世帯も含みます。

世帯員数が増えると支出がその分増えます。特に住居費や子育て関連費が増えるため、貯金額は独身時代より少なくなります。

【既婚・子供あり】年収500万円の収支構造

「夫婦・子供1人で年収500万円」の一般的な収支構造をまとめました。手取り月収は、ボーナスが年間4か月分支給される想定で試算します。

【収入】

項目金額
額面収入5,000,000円(妻年収:0円)
手取り収入4,009,000円
手取り月収250,000円
手取りボーナス1,002,000円

妻と子供の扶養家族が2名の場合で試算しています。独身の場合と比較して、扶養家族がいる場合には、手取り年収が10万円程度高くなります。

【支出】

項目金額(月額)
税金(所得税)6,600円
税金(住民税)15,000円
社会保険料61,000円
食費55,000円
日用品費15,000円
住居費90,000円

子供がいると、夫婦だけの時より住居費や食費もその分増え、貯金はなかなかできません。

年収500万円は勝ち組と言える?

国税庁の平成30年分「民間給与実態統計調査」によると、年収500万円以上の割合は全体の30.9%です。このうち、年収500~600万円の割合は、全体の10.2%です。

男女別では、年収500万円以上の割合は、男性が全体の44%、女性が全体の12.2%です。

年収500~600万円の割合は、男性が全体の13.5%・女性が全体の5.6%です。調査結果を一覧にまとめると、以下のとおりです。

年収区分割合
年収500万円以下男性:56%

女性:87.8%

男女計:69.1%

年収500万円以上男性:44%

女性:12.2%

男女計:30.9%

年収500~600万円男性:13.5%

女性:5.6%

男女計:10.2%

日本の全給与所得者の上位3割に該当することからも、年収500万円の人は勝ち組と言えるでしょう。特に女性で年収500万円に達するのは、全体の1割程度のため非常に狭き門です。

年収500万円で可能なこと

ふるさと納税・住宅ローン・年金・車など、年収500万円の人が生活で実現できることを調査しました。

同程度の年収でも、家族構成や生活状況によって差が生じます。生活レベルの目安の一つとして参考にしてください。

ふるさと納税はいくらまでできる?おすすめの自治体と金額は?

ふるさと納税の限度額は、家族構成により異なります。年収500万円の人のふるさと納税限度額の目安は以下のとおりです。

家族構成ふるさと納税限度額(目安)
独身または共働き61,000円
夫婦49,000円
共働き+子1人(高校生)49,000円
共働き+子1人(高校生)44,000円
夫婦+子1人(高校生)40,000円
共働き+子2人(大学生と高校生)36,000円
夫婦+子2人(大学生と高校生)28,000円

独身か共働きであれば、50,000円以上のふるさと納税額が全額控除されます。

ふるさと納税サイト「ふるなび」の2020年9月の返礼品人気ランキングのTOP5は、以下のとおりです。

順位寄付先返礼品金額
1位佐賀県上峰町10,000円
2位鹿児島県鹿屋市うなぎ蒲焼20,000円
3位北海道白糠町サーモン10,000円
4位福岡県新宮町いちご10,000円
5位佐賀県上峰町和牛10,000円

年収500万円の人は、九州や北海道など複数の人気のある自治体に寄付ができそうです。

住宅ローンはいくらまで組める?

住宅ローンの限度額は、一般的に年間の返済額が年収の20~25%が上限と言われています。35年ローンを組んだとして、年収500万円の場合、住宅ローン限度額は3,500~4,300万円程度です。

住宅ローン額に応じた月々の返済シュミレーションは、下記のとおりです。借入期間を35年、金利は2.0%の固定金利、ボーナス返済を年間20万円として試算しています。

住宅ローン借入額月々の返済額総返済額
3,500万円82,815円4873万円
4,300万円109,316円5986万円

月々の生活費や車の購入ローンなど、住宅ローン以外の必要経費も考えたうえで、無理のない範囲でローンを組むことが大切です。

年金はいくらぐらいもらえる?

厚生労働省「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、平成30年度末現在での平均年金月額は、以下のとおりです。

年金種別対象者平均年金月額
国民年金自営業、専業主婦など56,000円
厚生年金(国民年金分含む)会社員、公務員など146,000円

厚生年金は、納付月数に加えて現役時代の年収によっても変動します。年収500万円で60歳まで働き続けた場合の年金を、就労タイプや家族構成ごとにシミュレーションしました。

就労タイプ家族構成国民年金(月額)厚生年金(月額)
会社員または公務員共働き130,000円150,000円
会社員または公務員夫婦130,000円88,000円
自営業夫婦130,000円0円

生命保険文化センターの調査によれば、老後の生活費は以下のように試算されています。

老後の生活レベル必要となる生活費(月額)
最低限の生活221,000円
平均的な生活265,000円
ゆとりのある生活361,000円

年収500万円の場合、60歳まで共働きで生活すれば平均以上の老後生活を送れそうです。ゆとりのある老後生活には、さらに年収を増やす必要がありそうです。

車を買うとしたらおすすめの価格帯は?

「30代後半の共働き夫婦(子供なし)」をモデルケースとして、車を買う場合のおすすめの価格帯を調査しました。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、年収500~750万円の二人以上世帯の貯蓄額の中央値は、500万円です。

自動車ローンの限度額は、年収の30~40%程度が一般的です。年収500万円の場合、自動車ローンは150~200万円程度が上限となるでしょう。

貯蓄額の中央値や自動車ローンの限度額を踏まえると、年収500万円の人には200~250万円程度の価格帯の車がおすすめです。

ただし、今回のモデルケースは子供のいない共働き夫婦です。貯蓄額によっては上記価格帯以上の車も購入可能です。

年収を500万円以上にするのは難しい?

先にも述べたとおり、年収500万円以上の割合は、日本の給与所得者の上位3割程度です。

年収500万円以上を実現するのは決して簡単ではありませんが、いくつかの方法があります。以下では、年収を500万円以上にするための具体的な方法を紹介します。

そもそも現在の年収は適正?

自分の適正年収を知るためには、MIIDASを活用するのが有効です。MIIDASは、パーソルグループが新規事業として展開する転職支援アプリです。

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会社で昇進を目指す?

現在勤務している会社で昇進をしていくのは、年収を500万円以上にする方法の一つです。

年収アップのために会社で昇進を目指すことについて、一般的に言われるメリット・デメリットを整理しました。

<メリット>

  • 年収アップに伴って、仕事の責任や権限も増える。
  • 専門知識や資格が身につき、その道のプロを目指せる。
  • 仕事の幅が広がり、能力・スキルが向上する。
  • 社内外でのステータスが上がる。

<デメリット>

  • 会社規模にもよるが、昇進には時間がかかる。
  • 必ず昇進できる確証はない(社内競争、倒産など)。
  • 昇進しても自分の希望年収に達しない場合がある。

ただし、「いつ昇進できるか」「いくら年収が上がるか」の確証はないため、若くして高年収を得たいなどの明確な目標がある場合には、あまりおすすめできません。

フリーランスに転身する?

フリーランスは、企業や団体など特定の組織に属さず、自分で仕事を受注して報酬を得る働き方です。

ネットの口コミをもとに、フリーランスのメリット・デメリットをまとめました。

<メリット>

  • 高単価の案件も多く、仕事の質や量が年収に反映されやすい。
  • 仕事の裁量は自分次第なので、周りに左右されづらい。
  • 働く場所を自分で自由に選べるケースが多い。

<デメリット>

  • 会社員より景気の影響を受けやすく、収入が安定しづらい。
  • 土日定休など、仕事の状況により決まった休みが取りづらい。
  • 社会的信用が相対的に低く、ローンを組む際に不利になるケースが多い。

フリーランスの場合、収入が安定しないという意見が多く見られました。一時的に年収500万円以上になっても、年収を維持していくのは苦労が多いようです。

転職する?

総務省統計局が発表した最新のデータによれば、2019年の1年間で転職した日本人は、351万人と過去最多の人数を記録しました。転職は今や一般的です。

転職で年収アップを狙うことについて、メリット・デメリットをまとめました。

<メリット>

  • 自分に適した労働環境を選択できる。
  • これまでの経験やスキルを活かせる仕事を選択できる。
  • 年収や労働条件など、自分の希望を提示できる。

<デメリット>

  • 年収が上がる場合もあれば下がる場合もある。
  • 仕事と転職活動を両立する場合、スケジュール管理が大変になる。
  • 年収や条件面の企業との交渉に苦労する場合がある。

転職で年収アップを狙う場合には、金額や年齢など目標設定がしやすくなります。フリーランスや自営業のように、収入が安定しないリスクも軽減できておすすめです。

年収を500万円以上にしたい人におすすめの転職エージェント

転職して年収を500万円以上にしたい人には、以下で紹介する転職エージェントがおすすめです。

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パソナキャリア

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リクルートエージェント

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2020年11月時点で、年収500万円以上の求人数は非公開求人を含めると159,000件を超えています。勤務地を東京に絞っても89,000件以上があります。

「年収500万円以上・東京勤務・正社員」の公開求人の一部を掲載します。

企業名仕事内容年収
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リクルートエージェントの公式サイトリクルートエージェントの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 リクルートエージェントは評判が悪い?500人の口コミ調査の結果

ランスタッド

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企業名仕事内容年収
IT業界大手企業財務500~600万円
保育業界大手企業CRMマーケティング450~700万円
外資系コンシューマー企業セールス&マーケティング400~650万円

ランスタッドに登録すれば、さらに非公開求人も紹介してもらえる可能性があります。

ランスタッドの公式サイトランスタッドの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 ランスタッド ランスタッドの評判は?500人の口コミ調査の結果

年収500万円の生活レベルまとめ

年収500万円は、日本人の平均年収を50万円程度上回る水準です。日本の全給与所得者の上位3割に含まれています。

家族構成や生活環境にはよりますが、ローンを上手に組めば、マイホームやマイカーを持つことができそうです。

年金受給額の相場を見ても、共働きなら平均以上の老後生活を送れる可能性が高いです。

年収500万円以上を目指すには、会社での昇進やフリーランスへの転身など様々な手段があります。中でも転職による年収アップは、効率的かつ高確率のためおすすめです。

本記事で紹介した転職エージェントに登録し、自分の希望に合う求人を探してみましょう。転職のプロからのアドバイスを参考に、年収500万円以上を目指してください。