ワークスアプリケーションズは、システム開発をしている大手企業で、有名なアプリケーションを開発・販売している会社です。
ワークスアプリケーションズは、風通しが良く、ERP関連の知識を身に付けられると評判の会社です。
この記事では、ITコンサルタントの筆者が実際にワークスアプリケーションズで働く人からヒアリングし、口コミの真偽と評判を判断しています。
記事の最後には、ワークスアプリケーションズへ転職する上で必ず利用したい転職エージェントも紹介しているので、合わせて確認してみてください。
目次
各エージェントに「良い転職先があれば、すぐに転職したい」と伝え、優先的にサポートしてもらう。
担当者との相性を確認しながら本命のエージェントを1社に絞り、本格的な転職活動を開始する。
評判が気になるワークスアプリケーションズの概要
最初にワークスアプリケーションズの評判を知るにあたりどのような会社であるのかを知っておきましょう。
会社の概要が分からない状況では評判を正しく評価できないでしょう。ワークスアプリケーションズの概要は以下のとおりです。
ワークスアプリケーションズの売り上げ高と従業員数
まずはワークスアプリケーションの売上高と従業員数などをご紹介します。
- 売上高:452億59百万円(連結)
- 従業員数:6,899名(連結)
売上高や従業員数から判断すると大規模な企業に分類されます。システム開発をしている企業の中ではしっかりしているものです。
ワークスアプリケーションズはHUEやCOMPANYなどの開発が中心
システム開発が事業の中心であり、人事・会計・生産管理・グループウェアなどの基幹システム開発やコンサルを対応しています。
その中でもERPパッケージウェアのHUEやCOMPANYを自社製品で開発しています。海外大手にも負けない製品の開発を続けています。
なお、これらのソフトウェアの評判は良いものです。導入実績も多数あるソフトウェアです。
このような評判の良いソフトウェア開発に参画できる可能性があるのがワークスアプリケーションズです。
ワークスアプリケーションズの平均年収
評判の気になるワークスアプリケーションズの平均年収はいくらぐらいでしょうか。
上場企業ではありませんので有価証券報告書は公開されていませんで、口コミから年収をご紹介します。
- 平成28年度:587万円
- 平成21年度:606万円
平成21年度は上場していましたので有価証券報告書からの情報です。それに対して平成28年度は口コミからの算出しています。
IT業界の中では高い年収ですが、平均年収は下がる傾向にあります。これは社員の追加採用などで比較的年収の低い層が増えたことが考えられます。
また、業績が変動したことにより多少賞与などが下がっているとの口コミもありました。そのため、数年前と比較すると多少は年収も下がっていると考えられます。
ただ、それを踏まえても業界内では平均年収の高い企業です。
ワークスアプリケーションズの評判を口コミから調査
ワークスアプリケーションズに関する評判はネットに様々掲載されています。良い評判も悪い評判も掲載されています。
ここではITコンサルタントの筆者が、ネットの口コミを整理してワークスアプリケーションズはどのような評判が掲載されているのかをご紹介します。
ワークスアプリケーションズの良い評判
まずはワークスアプリケーションズの良い評判をまとめていきます。
- 良い評判①:風通しの良い会社であり若手でも声を拾ってもらえる
- 良い評判②:システムの開発を通じてERP関連の知識を身に付けられる
- 良い評判③:同業他社と比較して給与水準が高い
風通しの良い会社であり若手でも声を拾ってもらえる
口コミによると若手の意見も拾ってもらえる環境があるとの評判がありました。発信に対して上司も協力的であるとのことです。
なかなか企業によっては若手の声を拾ってもらえないことがあります。昔ながらの固い企業も存在しています。
しかし、ワークスアプリケーションズは幅広く声を拾っているとの評判があります。会社全体でそのような方針を持っているのは魅力的です。
ただ、上司も含め全てに真摯に取り組んでくれるため決定に時間が必要となるとの評判もありました。
システムの開発を通じてERP関連の知識を身に付けられる
ワークスアプリケーションズはHUEやCOMPANYなどの自社開発を中心にERPパッケージなどを開発している企業です。そのため、この分野の知識が身に付くとの評判が多数ありました。
これらは専門的な知識ではありますが、一度基礎を身に着けておくとどこの企業・業界でも役立つものです。システム開発を通じてこれらを身に付けるのは有意義なことです。
実際、新卒で入社して右も左も分からない状況からこれらの知識を身に付けられて充実したとの評判もありました。
仕事をしながらこれらの知識を仕事をしながら身に付けられるのは良い環境だと考えられます。専門的な知識が身に付くという観点で評判は良いですし筆者も羨ましく感じます。
同業他社と比較して給与水準が高い
ERPパッケージや人事システムを開発している企業は多数あります。ワークスアプリケーションズは競合の多い会社です。
それらの同業他社と比較するとワークスアプリケーションズは給与水準が高いとの評判が多く見られます。給与水準は会社のよさを判断する1つの指標です。
給与水準が高いことについての評判は多数あります。このことが入社の決め手となっている人も多いようです。
給与水準が高いですので他社と比較すると多忙であるのも事実です。ただ、働きに見合う収入を提供されているのは魅力的です。
ワークスアプリケーションズの悪い評判
ワークスアプリケーションズは良い評判だけではありません。悪い評判も含まれています。
実際に悪い評判にはどのようなものがあるのでしょうか。ワークスアプリケーションズの悪い評判についてもご紹介します。
- 悪い評判①:教育体制は整っていないため自分で成長することが大切
- 悪い評判②:基本給は高いものの昇格は難しい
- 悪い評判③:離職率がやや高くスキル継承が弱い
教育体制は整っていないため自分で成長することが大切
仕事をしながらERPなどの知識が学べることは良い評判で挙げている内容です。ただ、教育体制は整っていないとの評判もあります。
口コミなどによると教育制度を利用するのではなく業務を通じて自分で身に付けていくことが重要であるとされています。自己啓発も求められます。
大手企業の中には業務に必要な知識を内部教育で指導されることもあります。この指導で基礎知識を身に付ける企業もあるわけです。
しかし、ワークスアプリケーションズの評判ではそこまで手厚い教育は無いとのことでした。教育での成長は望めないとの評判が大半です。
基本給は高いものの昇格は難しい
同業他社と比較すると給与が高いことがワークスアプリケーションズのメリットであることはご説明しました。
その反面で最初から高額な給料はなかなか上がらないとの評判もあります、昇格は難しいとの口コミもありました。
会社の構造上、どんどんと人が昇格できないのはやむを得ないことです。これはどこの会社でも言えることでしょう。
ただ、ワークスアプリケーションズの場合には頑張りに対してなかなか昇格はできないとの口コミがありました。
昇給と昇格は別の考え方ではあります。ただ、昇格に伴って一気に昇給するのも事実です。昇格できるかはモチベーションを保つ一つの基準です。
その点でワークスアプリケーションズはなかなか昇格できずモチベーションを保ちにくいデメリットがあるようです。
離職率がやや高くスキル継承が弱い
IT業界は人の動きが激しいことで有名です。そのためワークスアプリケーションズも離職率はやや高いようです。
そのことが原因となってしまい、場合によってはスキルの継承が弱いとの評判があります。
仕事をスムーズに進めるためにはスキルの継承が必須です。うまく先輩から新人へとスキルをトランジションしなければなりません。
しかし、ワークスアプリケーションズの場合には継承できないまま退職をしてしまう人がいるようです。
最低限の引き継ぎは社会人ですので完了しているでしょう。ただ、個人が持っているスキルまではうまく継承できていないとの評判がありました。
スキル継承がうまく進められなければ仕事のスタートダッシュには負担がかかる可能性があります。この点はワークスアプリケーションズのデメリットです。
ワークスアプリケーションズの評判は職種により異なる
ワークスアプリケーションズは大手の企業です。そのため、職種によって評判は異なっています。
ここではワークスアプリケーションズで働いていた人の意見も踏まえて職種ごとの評判をご紹介します。
開発職
ワークスアプリケーションズの中心とも言える部分です。各種ソフトウェアの開発をしている職種です。
開発ですのでワークスアプリケーションズに限らず一般的なIT企業の働き方をしているとの評判が多数です。
そのため、開発が立て込んでいるときは多忙となり残業も多くなることが負担であるとの評判がありました。
ただ、お客さまと一緒に働く職種ではありませんのでフレックスを活用している人は多いとのことです。
つまり、朝はラッシュを避けてゆっくりと出勤し夜もラッシュを避けて退勤できるとのことです。
開発の仕事はブラックであると言われることがあります。どうしても残業が長くなりやすいとも言われています。
これは開発の仕事をする以上、どうしようもないと考えられることです。多少は諦めも必要です。
そのように捉えると、朝晩ラッシュを避けて出勤できるワークスアプリケーションズの評判は高いです。
営業職
お客さまに様々な商品を提供する仕事です。基本的にはお客さまに合わせて仕事をするため定時内で働く一般的な仕事であるとの評判です。
提案が立て込んでしまうことは定時後にミーティングなどをせざるを得ないこともあります。ただ、これも営業職であればやむを得ません。
また、仕事ができれば良いとの風潮もあるようです。定時内は働いて実績もあれば働きやすいとの評判は多数あります。
コンサルタント職
これは各種ワークスアプリケーションズの商品のカスタマイズをする職種です。商品に精通している人が対応します。
顧客の要望を適切に聞き出して、それを商品に反映しなければなりません。そのためやりがいはあるものの、多忙であり負担がかかるとの評判が中心です。
また、顧客のシステムにトラブルが発生したときにはコンサルタントの判断を仰がれることもあるようです。
そのようなときには夜間・深夜であろうとも出勤しなければならないとの評判もありました。
ワークスアプリケーションズの評判は事業分割で変わるのか
ワークスアプリケーションズは2019年6月に事業分割が発表されました。以前より検討されていましたが分割が決定されました。
そのような大きな変化があることで、ワークスアプリケーションズの評判は変わると考えられます。
ここではITコンサルの筆者が業界に精通しているという観点から評判にどのような変化が発生するかを考察してみます。
ワークスアプリケーションズの評判は良くなると考えられる
ワークスアプリケーションズは大きく事業変革するタイミングです。このタイミングにおいて企業への評判は良くなると考えられます。
評判が良くなると考えられる理由は以下のとおりです。
- 現金増加による企業機能の安定
- 継続して収益部門への事業投資が可能となる
もちろん、捉え方によっては評判が良くなるとは判断しない人もいるでしょう。しかし、筆者は評判が良くなると判断しています。
2018年の年末にはワークスアプリケーションズは売却に失敗すれば現金が底をつく可能性があるとまで評判されていました。
しかし、売却が決定したことで大きな現金を手に入れます。これはワークスアプリケーションズにとって大きなことです。
また、客観的に見ても現金が増えるということは事業活動にプラスに働きます。そのため、ワークスアプリケーションズの評判は上向くと考えています。
転職を考えている場合には評判の変化を捉える
事業分割によってワークスアプリケーションズの評判は上向くと考えられます。ただ、これはITコンサルタントの筆者目線です。
実際に働いている人がどのように感じるかは異なっています。場合によってはデメリットとなることが発生しているかもしれません。
そのため、転職を考えているのであればワークスアプリケーションズの評判がどのように変化するかに注目しておきましょう。
ワークスアプリケーションズの評判まとめ
システム開発をする大手の企業ということもあり、ワークスアプリケーションズは良い・悪いどちらの評判もあります。
ただ、システム開発をしている大手企業はどちらの評判も多く集まりやすい傾向にあります。ワークスアプリケーションズに限ったものではありません。
事業変化によってワークスアプリケーションズは評判が変わりやすくなっているタイミングではあります。
ただ、これからも会社の基本は変わらず働きやすさでは評判の良い会社となるはずです。