転職活動をする際、「転職のプロ」として手取り足取りサポートしてくれる転職エージェントは、心強い味方となります。
とはいえ、転職エージェントのサービス内容や利用の流れがわからず、利用をためらっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では転職エージェントを利用する際の一般的な流れを中心に、注意点なども解説していきます。転職を検討している人はぜひ参考にしてください。
目次
各エージェントに「良い転職先があれば、すぐに転職したい」と伝え、優先的にサポートしてもらう。
担当者との相性を確認しながら本命のエージェントを1社に絞り、本格的な転職活動を開始する。
転職エージェント利用の流れ【7つのSTEP】
そもそも、転職エージェントにはどのように登録するのでしょうか?また登録してから、企業の内定を得るまでの流れは、どうなっているのでしょうか?
ここでは転職エージェントを利用する際のステップを解説していきます。転職エージェントは数多く存在するものの、利用の仕方は基本的には同じです。
転職エージェント利用の流れは、項目ごとに以下の通りです。
ここでは複数のステップに区切って、一般的な流れについて解説します。
STEP① 申し込み、必要事項の記入
転職エージェントを利用するにはまず、サービス利用の申し込みをする必要があります。申し込み・登録はもちろん、無料です。
登録はネット経由がほとんどです。転職エージェントの公式サイトやアプリにある登録フォームを使います。
フォームに入力する必要事項は、おおむね以下の通りです。
- 氏名、年齢、住所、連絡先などの個人情報
- 現職の業種と職種
- 職務経歴(転職回数など)
- 保有する資格やスキル
- 転職で希望する年収や働き方などの条件
- 連絡可能な日時
必要事項をすべて記入して送信しましょう。特に職務経歴や希望条件は案件紹介の際の重要な情報になるため、丁寧に記入しましょう。
STEP② 面談日程の調整
登録フォームを送信すると、送信完了の知らせがメールで届き、記入した「連絡可能な日時」に転職エージェントの担当者か連絡が来ます。
担当者からは登録後、2~7日後にメールか電話で連絡が来ます。登録フォームに「希望する連絡手段」の項目がある場合、現職で忙しい方はメールを希望しましょう。
連絡の内容は「面談日程の調整」です。平日夜間、土日・祝日も対応している転職エージェントが多いので、無理のない日程をお願いしましょう。
面談は最寄りの拠点に出向くことが一般的です。ただし、最近は新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインや電話で面談が可能な転職エージェントが増えています。
STEP③ キャリアアドバイザーとの面談
転職エージェントとの面談では、登録フォームに入力した内容の確認に加え、さらに掘り下げた質問をされます。
転職エージェントの担当者は、希望する業界・職種、年収、働き方、自らのキャリアプランなど、登録者が抱く「仕事像」「未来像」を聞いてきます。
登録者の考えや背景を詳細に知ることで、適切な求人を紹介できるからです。反対にヒアリングがいいかげんな転職エージェントは利用しない方がいいでしょう。
漠然と「転職したい」と考えている人は、「そんなに根掘り葉掘り聞かれても答えられない」という場合もあるのではないでしょうか。
キャリア面談は「就職面接」とは異なります。転職理由やキャリアプランが曖昧でも、担当者が一緒に親身に相談に乗ってくれるので、気軽に望みましょう。
転職エージェントの面談って何をするの?必要な準備や当日の服装まで!STEP④ 求人紹介
キャリア面談では登録者の経歴や退職理由、希望条件などのヒアリングが行われ、最後に求人の提案があることが一般的です。
ただし、求人状況は日々変動するため、面談後に紹介がないケースもあります。そのときは、後日良い求人が出たときに紹介してもらえるでしょう。
転職エージェントは、ネット検索や求人情報誌では公開されていない独自の「非公開求人」を持っています。
非公開求人は条件の良い厳選された案件である場合が多く、「あなたにだけ紹介します」という形で提案されます。
複数の求人が紹介される場合もあるので、自分の価値観と照らし合わせて応募する求人を決めましょう。
STEP⑤ 書類添削・面接対策
応募する求人が決まったら、応募書類を作成しないといけません。また、その企業に合った面接対策もする必要があります。
書類作成も面接対策も、自分を客観的に見詰め、企業の視点に立って考えないと的外れなものになってしまいます。
転職エージェントなら、こうした一人では難しい作業も二人三脚で進めてくれます。
特に転職エージェントのキャリアアドバイザーは、企業動向や職場環境などをある程度把握しています。
「企業から見たら、この書き方はこう変えた方が良い」「面接ではこのように答える方が効果的」などのアドバイスをくれるでしょう。
キャリアアドバイザーが、登録者の強みを最大限に引き出してくれるのです。自信を持って求人に応募しましょう。
何回も模擬面接を繰り返してくれる転職エージェントもあります。貴重な機会なので十分に活用しましょう。
STEP⑥ 求人への応募
書類添削・面接対策と求人への応募はほぼ同時進行です。
紹介された求人に応募することが決まったら、キャリアアドバイザーが企業と面接日程の調整を行います。
キャリアアドバイザーが登録者の都合に応じて企業との面接日程を設定してくれます。当日までに対策を練りましょう。
企業面接の持ち物は?
面接当日に持っていくものについては、応募先企業の指示に従いましょう。何も言われていない場合は、事前にキャリアアドバイザーに確認すると安心です。
以下の持ち物が必要になることが多いです。
- 応募書類の控え(面接で記載内容について問われることがある)
- 募集要項・志望企業の情報(事前に目を通せば面接対策になる)
- 筆記用具(当日、書類の記入を求められることがある)
- 印鑑(交通費精算などの際に必要)
- 身分証明書(ビルに入るときに提示を求められるケースがある)
- 会場周辺地図(地図アプリでもOK)
- ハンカチ・ティッシュ(身だしなみを整えるため)
企業面接の服装は?
アパレル・ファッション業界を除き、企業面接を受けるときはスーツを着用します。
男女ともに、紺やグレーなど落ち着いた色のスーツに、白か淡い色のシャツを合わせるのが無難です。
男性はネクタイも派手な色は避け、髪はすっきりまとめてヒゲも整えるか剃っておきましょう。
女性のボトムはスカートでもパンツでも構いません。髪が長ければひとつにまとめ、メイクは派手にならないようにします。
アパレル企業を受ける場合は、型にはまったスーツ姿は逆効果になることがあります。志望企業のブランドイメージにあったコーディネイトをこころがけましょう。
STEP⑦ 内定・退職手続き・入社
企業から内定がでたら、応諾するか確認されます。内定を承諾したら、雇用者に準じた立場として法的な効力が生まれます。
キャリアアドバイザーは、入社日程や年収などの条件交渉をしてくれます。特に年収交渉は応募者からは言い出しにくいので、お任せすると良いでしょう。
現職の退職手続きや、退職後にやるべきことについても、キャリアアドバイザーに相談すれば、アドバイスやサポートをしてもらえます。
退職や入社に関してわからないことがあれば、遠慮せず相談しましょう。
また、内定は出たものの、何らかの理由で辞退したいこともあるでしょう。
内定辞退したいときは、少しでも早くキャリアアドバイザーに伝えることが大切です。企業に連絡してくれます。
まとめ
転職エージェントは、キャリア相談にのってもらえ、求人の紹介から内定後のフォローまで手厚くサポートが受けられるサービスです。
無料で利用できるため、転職活動をする際はぜひ利用しましょう。
基本的な流れをもう一度、おさらいしましょう。
おおまかな流れは、どの転職エージェントも変わりません。
面談の時間を有効に活用するためにも、キャリアビジョンや希望条件などは明確にしておきましょう。適切なアドバイスと、希望に合った求人紹介を受けやすくなります。
自分に合った転職エージェントを見つけて有効に活用し、ぜひ転職活動を成功させてください。