【医師免許最強】持ってるだけでできる仕事10選|医師以外の使い道

「医師免許を持っている人=病院のお医者さん」

一般的に多くの人がそう思っています。医師免許保有者の中にも、病院で働く医師以外の職業を考えたこともない人もいるでしょう。

「数ある資格の中でも最強」と言われる医師免許の使い道は、意外にもいくつもあります。

この記事では、医師免許を持っているだけでできる仕事を7つご紹介します。

記事の最後には、医師以外の道に進む際の疑問点や注意点をまとめましたので、参考にしてください。

このページにはPRリンクが含まれています
医師の転職成功率を上げる3つのSTEP
STEP2
転職意欲をアピールする

各エージェントに「良い転職先があれば、すぐに転職したい」と伝え、優先的にサポートしてもらう。

STEP3
最も相性の良かった1社に絞る

担当者との相性を確認しながら本命のエージェントを1社に絞り、本格的な転職活動を開始する

医師転職サイトを徹底比較!本当に使える7サイトをランキングで紹介

医師免許持ってるだけでできる仕事7つ【医師以外】

病院以外には、どのような職場があるのでしょうか。

さらに、実際にその職場で担当する仕事の内容、医師免許やこれまで勉強してきたことは活かせるのか、なども気になるところです。

医師免許持っているだけでできる仕事を7つ紹介します。

医師以外の仕事① コンサルティング業界

医師と同様に最難関の資格である弁護士や公認会計士と比べ、ビジネス色が強いコンサルティング業界と医師は馴染みがないイメージがありますが、近年医師免許を持つコンサルタントが増加しています。

医師がコンサルティング業界で活躍できる理由は、大きく2つあります。それは「論理的思考能力の高さ」と「医療・製薬などのヘルスケア案件の増加」です。

地頭の良さを活かして、医療とは別分野の戦略コンサルタントとして活躍している元医師もいます。その後、医師に戻りコンサルタントの経験を医療に還元している人もいます。

医療や製薬系などの分野では、医師免許や医師としての経験が強い武器となり、コンサルタントとして成功している例も多いです。

医師以外の仕事② ベンチャー企業

医師とは縁がないと思いがちなベンチャー企業も、実は医師に人気の仕事です。健康意識の高まりとITやAIの発展により、医療系サービスは様々な方面から需要があります。

ヘルスケア分野はベンチャー企業の事業開拓が盛んで、健康管理アプリや、医療情報提供サービス、創薬、医療機器開発など、医師の視点が必要とされる領域は必ずあります。

提供するサービスの裏付けとしても、信頼性の根拠としても、医師免許が大いに力を発揮してくれるでしょう。

医師の視点はビジネスの場でも重宝され、専門知識や経験を存分に活かして活躍することが可能です。

社会や消費者のニーズにマッチした事業展開に成功すれば、医師としての収入と比較しても遜色ない収入を得られます。

既存の枠にとらわれることなく、自身の力を十分に発揮し、自由に活動したいと考える人には、ベンチャー企業への転職がおすすめです。

医師以外の仕事③ 製薬企業

製薬企業の社員として、新薬開発や市販薬の安全性・有効性を審査するメディカルドクターの仕事もあります。

病院勤務の医師とは異なり、当直や緊急出勤などはありません。ワークライフバランスを重視し、一般的なサラリーマンのような勤務体系で働きたい人におすすめです。

製薬企業には外資系企業も多く、国内企業も海外企業と提携しているケースが多く、英語力は強い武器になり得ます。

新薬開発や既存薬の審査によって、治療が困難であった病気を治療可能にしたり、副作用を軽減させたりできる点に大きなやりがいを感じている元医師の声も多いです。

目の前にいる患者だけではなく、まだ見ぬ多くの患者にも貢献できる点は、製薬企業のメディカルドクターとして働く魅力の一つです。

医師以外の仕事④ 保険会社

医師免許を活かし、楽な仕事に就きたいと考えている人におすすめなのが、保険会社の「社医」の仕事です。

保険会社で働く社医が行う業務は、大きく分けて次の3つです。

  • 保険加入前の健康状態についての診査
  • 書類を基に保険加入の妥当性を判断する引受査定
  • 保険金を支払う際にその妥当性、公平性などを評価する支払い査定

病院で働く医師より楽な仕事に思えますが、実際は幅広い知識が必要です。常に患者ファーストの病院医師と異なり、業務を適切に遂行するために、時に顧客に対して厳しい目で評価しなければならないときもあります。

幅広い知識を持ち、新たな情報や知識を得ることを楽しく感じられる人にとって、ライフワークバランスの取れた働き方ができる保険会社の社医は、楽な仕事と思えるでしょう。

医師以外の仕事⑤ 厚生労働省

医師が必要とされる医師以外の仕事に、厚生労働省の医系技官があります。保健医療政策の立案に際し、専門的見地から関わり、他の事務職員とともに法案や予算案、制度を作ります。

保健医療政策を立案する際は、専門知識が欠かせません。専門外の事務官や政治家に対し、分かりやすい資料を作成して説明するコミュニケーション能力も求められます。

少子高齢化や健康寿命の延伸、感染症予防など、国民全体の命に関わるスケールの大きな仕事をしたい人におすすめの仕事です。

卒後年数や年齢による応募制限はありませんが、医療技術に加えて法制度などの知識が不可欠です。早期に入省して医系技官として総合的な力を身につけることを求められます。

医師以外の仕事⑥ 研究職

大学や各種研究機関で研究職に就く道もあります。医師として医療現場で働く中で、病気を根本から治療する方法などを研究したいと志し、研究職の仕事につく人もいます。

iPS細胞(人工多能性幹細胞)研究で知られる京都大学の山中伸弥教授も、もともと整形外科の医師でした。山中教授は、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

基礎研究は日々の地味な作業の積み重ねです。しかし、基礎研究は難病や治療困難な感染症への対処法を見つけ、その後の応用研究に向けて大きく花開くことがあります。

医師免許を持ち、病院で働いてきた視点や現場で聞いた患者や他の医療専門職の声は、研究に従事するようになっても必ず役に立つでしょう。

医師以外の仕事⑦ 起業

医師の起業と聞くと、クリニックの開業が思い浮かびますが、最近では実業界に進出する元医師の起業家も多くいます。

ただし、これまで医学の道を極めてきた医師が、いきなりビジネスに進出するのは高リスクで、あまりおすすめできません。

起業して成功した医師は、MBA資格を取得していたり会社員の経験があったりと、一度ビジネスの経験があるケースが多いです。起業を考えるなら、ビジネスについて学んでからの方が成功への近道です。

多くの人は、医師の専門知識や経験から着想を得て起業し、医療現場の課題を解決し得る事業を展開しています。それによって社会に貢献し、自らの収入もアップにも繋がっています。

医師免許持ってるだけでできる仕事3つ【臨床医以外】

医療機関で働く臨床医以外の仕事は、他にもいくつかあります。

医師免許を持っているだけででき、比較的楽な仕事を3つ紹介します。

臨床医以外の仕事① 介護老人保健施設

介護老人保健施設(老健)は、入所定員100人あたり常勤医師を1名配置することが法律で定められています。

社会復帰を目的とした介護老人保健施設は、高齢者が一時的に入所し、リハビリや医療ケアを受ける施設です。在宅に戻るために、多職種が連携してケアにあたっています。

医師は、施設長として施設運営も担うケースが多いです。この場合、医師としてのスキルはもちろん、多職種の職員の管理や入所者とのコミュニケーションも求められます。

入所者一人ひとりとじっくり向き合えるのが、介護老人保健施設で働く魅力の一つです。

医療機関に比べると収入はダウンしますが、ワークライフバランスを重視したい人や体力面できつくなってきた人に人気の転職先です。

臨床医以外の仕事② 産業医

産業医は、企業などの組織の中で、そこで働く労働者の健康管理を担う医師です。

労働安全衛生法では、常時50人以上の労働者を雇用する事業者は、1人以上の産業医を選任しなければならないと定められています。

配置する産業医は、事業所の規模によって専属か嘱託で良いか決められており、希望に合った勤務体系を選択することも可能です。

産業医には労働衛生に関する専門知識が求められており、産業医になるためには研修を受講するなど、一定の要件を満たす必要があります。

労働者が健康で安全・快適に仕事ができるように、労働環境に関して事業主に指導や助言をするなど、企業と労働者を支える仕事です。

臨床医以外の仕事③ 公衆衛生医師

保健所などの地域保健分野で働く公衆衛生医師も、医師の転職先としておすすめです。

都道府県や政令市・中核市は、保健所の設置が法律で義務付けられ、保健所長は原則として医師であることも定められています。

公衆衛生医師は、地域において、母子保健や精神保健、生活習慣病やがん、食品や環境などに関して、健康や医療の課題解決に向けた取り組みを行っています。

感染症が流行したら注意喚起をしたり、管轄地域の企業などで講習を開くなど、地域住民の健康の維持向上に貢献できる仕事です。

臨床経験を積んだ後に転職した公衆衛生医師は、経験年数などに応じて「係長級」「課長補佐級」として採用されるので、経験が無駄にならないのも嬉しいところです。

医師が転職で失敗しないための方法

転職で失敗をしないための秘訣は、転職エージェントを利用することです。転職エージェントは転職に関する豊富な情報と知識、経験を持っています。

医師の転職の際は、医師転職に特化した転職エージェントを利用しましょう。

医師専門の転職エージェントに複数登録する

医師の転職に特化した医師専門の転職エージェントは複数あります。ここでは医師の転職に役立つと定評のある5つの転職エージェントを紹介します。

病院で働く医師以外への転職を考えている場合、早期の情報収集が重要です。ネットの情報だけでは分からない現場の声やノウハウは、転職エージェントが教えてくれます。

自分の希望や意向を転職エージェントの担当者に積極的に相談することも、転職を成功させるポイントです。担当者との面談を通して、多くの情報を得ることもできます。

企業との面接日程の調整や条件交渉なども、転職エージェントが代行してくれます。転職エージェントごとに強みや特徴があるので、まずは複数の転職エージェントに登録しましょう。

医師の転職におすすめ①エムスリーキャリアエージェント

エムスリーキャリアエージェント

エムスリーキャリアエージェントは、医師には馴染み深い医療従事者専用サイト「m3.com」と同じエムスリーグループが運営する転職エージェントです。

エムスリーグループならではの医療業界での知名度の高さが強みです。保有する医師求人数は日本最大級とうたっており、圧倒的な情報量を誇っています。

登録は、サイトの問い合わせフォームの項目を入力するだけで、1分もかからずに完了します。登録時にコンサルタントの相談事項も入力できるので、医師以外に転職したいといった希望を入力し登録するとスムーズです。

産業医や老健の医師など、病院以外の求人もサイト上で多数見ることが可能です。非公開求人も多く持っているので、まずはエムスリーキャリアエージェントに登録しましょう。

エムスリーキャリアエージェントの公式サイトエムスリーキャリアエージェントの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 エムスリーキャリアエージェントの評判は?500人の口コミ調査の結果

医師の転職におすすめ②マイナビDOCTOR

医療系の転職支援サービスで国内トップクラスの実績を誇るマイナビが運営する医師専門転職エージェントが、マイナビDOCTORです。

全国に営業担当が配置され、病院やクリニックなど医療施設だけでなく、介護施設、法人企業など各地域のさまざまな組織と密接な関係を構築しています。

産業医や査定医の求人案件も多く保有しています。医療業界での豊富な転職支援実績があるので、病院で働く医師以外への転職など、思い切ったキャリアチェンジでも安心です。

マイナビDOCTORのキャリアパートナーは、医療業界に精通した転職支援のプロです。

担当のキャリアパートナーに積極的に相談しながら、希望や意向に沿った納得のいく仕事を見つけましょう。

マイナビDOCTORの公式サイト

医師の転職におすすめ③リクルートドクターズキャリア

リクルートドクターズキャリアは、医師専門の転職支援で30年以上の実績があります。リクルートグループが運営する安心して利用できる転職エージェントです。

求人数も豊富で、全国に様々な診療科の求人案件を持っています。サイトから登録すると、1万件以上ある非公開求人にも案内してもらえます。

病院やクリニックの求人案件が多いものの、産業医や社医などの求人も扱っています。

産業医や社医は案件数が少なく人気もあるので、求人が出たらすぐに案内してもらえるように、担当のキャリアアドバイザーと良好な関係を築いておくと良いでしょう。

開業を検討している人向けに、サイト上に用意されている開業マニュアルは、豊富な情報量で一読の価値ありです。

リクルートドクターズキャリアの公式サイトリクルートドクターズキャリアの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 リクルートドクターズキャリアの評判は?500人の口コミ調査の結果

【FAQ】医師が転職して医師以外になる際の疑問や注意点

医師以外に転職することは、大きな決断であり勇気のいることです。医師以外の仕事に関しては、分からないことも多く不安も大きいのではないでしょうか。

ここでは、医師が医師以外の仕事に転職する際に、よくある質問をまとめました。

医師が転職で医師以外になったら腕が鈍る?

医師免許を取得して働きながら磨いてきた医師の技術は、転職して医師以外の仕事をするようになれば、当然のことながら鈍るでしょう。

診療科目によっては、一度現場を離れて腕が鈍ってしまうと、数年後に医師に復帰したいと思っても、病院に採用されにくくなります。

医師以外の仕事に就いて腕が鈍ったとしても、代わりに医師を離れなければ得られない経験や知識、人間関係もあります。

転職を考える際は、自分が次のライフステージで何を望むか、何を得たいかを十分に検討しましょう。

後に医師に復帰したい思いがあるのなら、思い切ったキャリアチェンジを考える前に、常勤から非常勤へなど、医師としての働き方を変える方向性の方がおすすめです。

医師免許を活かして楽な仕事がしたい!おすすめは?

医師の仕事を続けたい気持ちがあっても、様々な事情によって、もっと楽な仕事に転職したいと考えることもあるでしょう。

医師の仕事の中にも、当直やオンコール対応がない楽な仕事もあります。

例えば、製薬会社や保険会社の医師や産業医は、民間企業の勤務体系に沿っているので、週休二日の残業なしで働けるケースが多いです。

このような医師免許を活かせる楽な仕事は人気が高く、求人が出てもすぐに埋まることが多いです。

転職エージェントを利用すると、これらの希少な求人が出たらすぐに案内してもらったり、希望に合うよう条件を調整してもらったりすることが可能です。

楽な仕事の求人を見逃さないよう、複数の転職エージェントに登録をしておくことがおすすめです。

医師免許持ってるだけで医師にならない人って多い?

医師免許を持っている人の多くは、医療機関で臨床医として働いています。

医療機関以外でも、製薬会社や保険会社の社員、大学など研究機関の研究者、厚生労働省や地方自治体の公務員として働く医師もいます。

医師免許を持っているだけ医師にならず、初めから医師以外の仕事をしている人は少数派でしょう。

医師としての経験を積んだ後に、ベンチャー企業に転職したり、自分で起業したりと、医師以外の仕事をする選択をする人は近年、増加しています。

医師免許と医師としての経験は、ビジネスでも強大な武器になります。

医師にならないで医師以外の仕事を検討している人は、実際に転職に成功した人から情報を収集すると良いでしょう。

転職エージェントに相談すれば、他業界のさまざまな情報を得られます。総合系の転職エージェントでは「パソナキャリア」「リクルートエージェント」「ランスタッド」がおすすめです。

医学部の進路で医者以外ってどんなものがある?

文部科学省が医学部医学科卒業者を対象に実施した進路状況調査(平成16年度に)によると、卒業生の98%が進学か臨床研修医への進路を選択しています。

現在も、この割合に大きな変化はないと考えられます。

医学部を卒業後、臨床研修医の道に進まない人のうち、最も多いのは基礎医学研究者です。医学部で学んだ学問をさらに深め、医学の発展に寄与する重要な仕事の一つです。

医学部卒業者は、高い論理的思考力を持つことから、最近ではマッキンゼーなどの大手コンサルティング会社にも活躍の場は広がっています。

医学部で学んだ知識を、作品を通して一般に広めている漫画家や小説家もいます。

「職業選択の自由」は国民共通の権利です。臨床医になる王道に縛られず、自分の適性や将来の希望を見極め、適した仕事を選択する自由が医学部生にもあることを忘れないでください。

医師が転職で医師以外になるのはアリ!様々な選択肢をプロから聞くのが重要

医師免許や医師としての経験を活せる医師以外の職業は、意外に多くあります。

現在の医師の仕事に疑問を感じたり、自分や家族の事情で勤務の継続が難しくなったりした時に、医師以外の仕事を検討することもおすすめです。

一人で考え込んだり、ネットの情報だけでは分からないことも多いです。

転職を考え始めたら、まずは複数の医師専門転職エージェントに登録しましょう。

医師専門の転職エージェントにいるコンサルタントは、医師転職のプロです。たくさんの転職支援実績から豊富な情報と知識を持っています。

医師が抱える悩みにも精通しているコンサルタントに相談し、様々な選択肢を一緒に考えてもらいましょう。