転職エージェントを利用した人の中には、少なからず不満を抱いた経験がある人もいるのではないでしょうか。「転職エージェントは使えない。自分で企業に応募したほうがいい」と考える人も多くいます。
本当に転職エージェントを使わずに、自分で応募したほうがいいのでしょうか。ここでは「転職エージェントは使えない。無能だ」と言われる5つの理由を紹介していきます。
その理由を解説したうえで、転職を成功させる対処法も紹介するので参考にしてください。
各エージェントに「良い転職先があれば、すぐに転職したい」と伝え、優先的にサポートしてもらう。
担当者との相性を確認しながら本命のエージェントを1社に絞り、本格的な転職活動を開始する。
転職エージェントが使えない5つの理由|2chの体験談も
実際に転職エージェントを利用して「使えない」「無能」「むかつく」と感じた人は、具体的にどのような理由から、そう思ったのでしょうか。
2chの体験談とともに、5つの理由を解説します。
転職エージェントが使えない理由① 業界のことを分かっていない
企業側の人間だけどここはエージェントの質に難あるわ。最近もイケてる人材からの応募をバッサバッサ切り捨ててた事が発覚したわ。
マジで業界知識皆無だったらしく、経験とかを無視して、誰でも分かる高スペック(東大出みたいなの)以外適当にあしらってたらしい
転職エージェントには当たり外れがあります。業界の知識がない転職エージェントが担当になると、転職活動が不利に進んでいってしまうでしょう。
上記の2chの体験談のように業界の知識が全くなく、業務内容すら分かっていないケースもあります。求職者がその業界で活かせるスキルや経験を持っていても、全く関係のない求人しか紹介してくれないこともあり得ます。
転職エージェントとの面談の際、当たり障りのないことや、誰にでも当てはまるようなアドバイスしかしてくれない場合は注意しましょう。
業界知識が豊富であれば、その業界に合った的確なアドバイスをもらえます。
転職エージェントが使えない理由② ゴリ押ししてくるので信用できない
希望していない企業や、評判の悪いブラック企業をゴリ押ししてくる「信用できない転職エージェント」もいます。
転職エージェントにはノルマがあります。質の悪い転職エージェントにとって、求職者の希望など関係ありません。
ノルマ達成のために、全く興味のない求人をどんどん押し付けてきます。信用できないと感じる転職エージェントから、希望とは違う求人をゴリ押しされるときはきっぱり断りましょう。
ゴリ押しされる求人が、希望と合った業種だったとしても、実はブラック企業であるといったこともあるので必ず自分で調べるようにしてください。
面談のときに、親身になって相談に乗ってくれず、自分の考えばかり押し付けてくるような転職エージェントには注意しましょう。
転職エージェントが信用できない9つの理由転職エージェントが使えない理由③ 説教をしてくるのでうざい
俺のキャリアだと中小ブラックで無理してでも他で通用するキャリア作らないと。人生100年時代についていけないとガチ説教されたwwwwwww
渡された求人は客先常勤のITと不動産金融営業ばっかだったwwwwwwwwつれぇわ…
転職エージェントの中には、上から目線で説教をしてくる人もいます。「転職先を探してあげているのだから立場は上だ」という気持ちが態度に出てしまっているのでしょう。
上から目線の転職エージェントは、求職者が悩みや不安を相談しても、説教や考えの押しつけばかりで、不安を取り除こうと寄り添ってはくれません。
中には「説教をされたおかげでやる気が出た!」という人もいるでしょう。しかし、うざいと思うなら、説教を受け入れる必要はありません。
説教をされてうざいと感じ、イライラが募るのであれば、すぐに担当のエージェントを変えてもらいましょう。
自分と合わない転職エージェントと、我慢して一緒に転職活動を続けても良いことはありません。
転職エージェントが使えない理由④ 勝手に応募された
信じられない話ですが、希望していないのに勝手に応募してしまう転職エージェントもいます。求職者が希望していない企業に、勝手に応募することはあってはいけません。
このような転職エージェントは「ノルマを早く達成したい」「エージェントが受け取る報酬の高い企業を優先して応募させたい」など、自分の都合で勝手に応募します。
「良い求人があったので応募しておきました」と言われても信用してはいけません。勝手に応募する転職エージェントは、求職者よりも自分の都合を優先する信用できない転職エージェントです。早めに担当者を変更してもらいましょう。
転職エージェントが使えない理由⑤ 電話のタイミングが悪い
「仕事中に電話してくるなよ。休憩が終わる直前、開口一番「転職エージェント」ですって周りに聞こえたらどうしてくれるんだ。
無職相手なら電話でいいだろうけど、在職者には基本的にメールでやれよ。書類の確認ってどうせ家に帰らないと確認しようがないだろ、どこに緊急性があるんだ」
電話のタイミングが悪い転職エージェントも、使えない転職エージェントと言えます。電話のタイミングが悪いのは、相手の気持ちや都合を考えられないからです。
具体的には上記の2chの体験談と同様、仕事中に電話をかけてくるような転職エージェントです。「転職活動を会社に知られたくない。仕事中は電話をかけないでほしい」と頼んでいたのに、仕事中にかけてくるエージェントもいます。
そのような転職エージェントは、企業とのやり取りでも同じような失敗をする可能性も大いにあります。担当のエージェントによって、企業の印象も悪くなることもあるので注意したほうが良いでしょう。
使えない転職エージェントの3つの特徴
使えない転職エージェントの特徴をしっかり理解すれば、優秀な転職エージェントを見分けることができます。
ここでは使えない転職エージェントの3つの特徴を紹介します。あなたを担当している転職エージェントが1つでもこの特徴に当てはまるのなら、早めに担当を替えてもらうことをおすすめします。
使えない転職エージェントの特徴① 対応が遅い
メールの返信が遅い、電話の折り返しが遅いなど、対応の遅い転職エージェントは「使えない」転職エージェントの典型です。
対応が遅いと、相談したいことや分からないことがあっても、いちいち待たされ、イライラするでしょう。
企業とのやり取りも遅く、転職活動自体がスムーズに行かなくなる場合もあります。最悪の場合、対応を待っている間に、希望していた求人の採用枠が埋まってしまう事態にもなりかねません。
毎回こちらから連絡を取らないと動かない転職エージェントや、メールの返信や電話の折り返しが遅くとも24時間以内にないような転職エージェントには注意してください。
今後の転職活動の大きなデメリットとなるので、早めに担当を替えてもらったほうがいいでしょう。
使えない転職エージェントの特徴② 連絡が頻繁過ぎる
対応が遅いのも困りますが、連絡が頻繁過ぎるのも困ります。連絡が頻繁過ぎる「使えない」転職エージェントの多くは、ノルマ達成のために焦っている場合が多いです。
とにかく早く採用の実績が欲しいので、希望とはまったく違う求人を大量に紹介してきたり、早く応募するように必要以上に急かしてきたりします。
そのような転職エージェントのペースに巻き込まれると、ゆっくり考えたり、しっかり調べたりすることもできなくなり、気が付いたら全く興味のない企業にばかり応募しているなんてこともあるでしょう。
一回で済む連絡を何回にも分けて連絡してくるケースもあります。1日に何度も連絡があると、それだけで煩わしくイライラさせられます。
使えない転職エージェントの特徴③ カウンセリング時間が短い
カウンセリング時間が短い転職エージェントも「使えない」転職エージェントの特徴です。
カウンセリングの際に、求職者のキャリアの話や、不安や悩みをじっくりと聞いてくれない場合は、求職者のことを第一に考えてくれていない疑いがあります。
採用されやすい求人を強引に紹介してくるばかりで、求職者の希望を聞く気がありません。この場合も先ほどと同じで、ノルマ達成のためだけに動いている悪質な転職エージェントです。
そのような転職エージェントから希望の条件に合った企業を見つけてもらうことは難しく、転職エージェントを利用する意味がなくなるので、早めに担当を替えてもらいましょう。
転職エージェントが「使えない」と感じた時の5つの対処法
残念ながら、上記のような質の悪い転職エージェントはたくさんいます。また担当との相性が悪いために使えないと感じることもあるでしょう。
転職エージェントが「使えない」と感じた場合の対処法は5つあります。
- 「使えない」理由を担当者に説明して改善してもらう
- 「使えない」担当者を変えてもらう
- 「使えない」転職エージェントを退会する
- 複数の転職エージェントを併用する
- 転職エージェントを選ぶ
対処法① 「使えない」理由を担当者に説明して改善してもらう
使えないと感じた理由が「連絡の頻度が高すぎる」「連絡のタイミングが悪い」など、改善の余地がある場合、担当者に改善を促しましょう。
「使えない」と感じた理由 | 改善例 |
---|---|
連絡頻度が高すぎる | 「連絡は週一回未満でお願いします」 「〇月〇日までは忙しいので連絡しないでください」 |
連絡のタイミングが悪い | 「電話は平日の〇時〜○時のみでお願いします」 「連絡は全てメールでお願いします」 |
業界のことを分かっていない | 改善の余地ありません 担当者の「能力」「人間性」「やる気」は改善しませんので、他の対処法を実行しましょう。 |
ゴリ押ししてくるので信用できない | |
説教をしてくるのでうざい | |
勝手に応募された | |
対応が遅い | |
カウンセリング時間が短い |
対処法② 「使えない」担当者を変えてもらう
転職エージェントにはキャリアアドバイザーが多数在籍しており、運悪く「使えない」担当者が割り当てられた可能性もあります。この場合、担当を変えてもらうと改善するケースがありますの。遠慮せずに転職エージェントに相談しましょう。
担当者の変更を依頼する際には、今の担当者が「使えない」と感じた理由や、希望する担当者の特徴を具体的に説明しましょう。自分と相性の良い担当をマッチングしてくれる可能性が高まります。
対処法③ 「使えない」転職エージェントを退会する
「使えない」と感じた原因が、担当者個人によるものではなく、運営会社によるものと感じた場合は、悪質な転職エージェントを利用している可能性が高いです。
トラブルに巻き込まれないためにも、早急に退会し、ストレスから開放されましょう。
転職エージェントの退会メール例文5つ|他で内定した場合は?対処法④ 複数の転職エージェントを併用する
「使えない」と感じた場合、一つの転職エージェントにサポートを求めすぎている可能性があります。
転職エージェントによって、サポートの内容やカバーしている求人案件は異なります。
利用中の転職エージェントが部分的にも利用価値があると感じた場合、他の転職エージェントと併用しながら、それぞれの利点を生かして転職活動を進めましょう。
尚、弊社では、複数の転職エージェントを併用する効果を検証するために、転職エージェント利用者100人にアンケートをとりました。
その結果、転職エージェント利用者の80%が平均2.4社を併用しており、転職成功率や年収に関する効果も確認できました。
- 転職に成功した人の割合は+19%
- 年収UPに成功した人は+10%
- 平均年収増加額は4倍高い
こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
転職エージェントの複数利用の効果は?メリット5つ、デメリット3つ対処法⑤ 良質な転職エージェントを選ぶ
「使えない」と感じた場合、転職エージェントの選び方に問題がある可能性があります。
国内には28,914の転職エージェントが存在しており、サービスの質も千差万別です(厚生労働省の「令和元年度職業紹介事業報告書の集計結果)。
中には、営利目的でブラック企業に転職を促すような、悪質な転職エージェントもいます。「使えない」転職エージェントを引かないためにも、転職エージェントの選ぶ際には細心の注意が必要です。
こちらの記事で適切な転職エージェントの選び方について解説しています。是非ご覧ください。
【転職エージェントの選び方】押さえるべき5つのポイント転職エージェントは全て「使えない」わけではない!
使えないダメな転職エージェントもあれば、優れた転職エージェントもあることを理解していただけたでしょうか。
転職エージェントは、うまく利用すれば転職活動の大きな武器となります。転職エージェントをうまく活用するには、良い転職エージェントと悪い転職エージェントを見分けることが前提です。
実績の豊富な転職エージェントでも、必ずしも良いキャリアアドバイザーが担当してくれるわけではありません。
担当のキャリアアドバイザーをこちらで指名できない以上、運の要素も含まれます。良いキャリアアドバイザーに出会うために、評判の良い転職エージェントに複数登録することをおすすめします。
複数登録しておけば、色々なタイプのキャリアアドバイザーに出会えて、その中から自分に合ったキャリアアドバイザーを選べます。
合わないキャリアアドバイザーは、躊躇なく担当を替えてもらいましょう。自分に合ったキャリアアドバイザーを複数人利用できれば、転職活動をかなり有利に進めることができるでしょう。
良い転職エージェントをうまく使い分けて、優秀なキャリアアドバイザーに出会い、ぜひ転職を成功させてください。