看護師転職は急性期or慢性期病院?両方体験した私が違いを徹底解説

転職エージェントに、急性期病院と慢性期病院の案件を紹介されて、どちらにするか迷っています。
私は、両方の病院を経験しました。実際にやってみてわかったことを、包み隠さず紹介します。

これから就職・転職する方で、急性期病院か、慢性期病院にするのか迷っている方も多くいらっしゃると思います。私は、新人の頃は急性期で、途中で慢性期病院での経験があり、実際働いてみて感じたその違いをご紹介致します。

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急性期病院と慢性期病院の違いは?

初めに、急性期病院と慢性期病院の基本的な違いをまとめました。

急性期病院とは

急性期病院とは、簡単に言うと高度な治療が必要な患者様や、今すぐ治療が必要な患者様に対応する病院です。基本的には2週間程度の入院となります。

その中でも、第一次救急(軽傷の患者様対応)第二次救急(中傷の患者様対応)第三次救急(重症の患者様対応)と分かれており、第三次救急が最も症状が重く、重症度が高い患者様を対応する病院となっています。第二次救急と第三次救急が、救急車を受け入れている病院となっています。

慢性期病院とは

慢性期病院とは、簡単に言うと、比較的症状が安定している慢性期の患者様を対応する病院となっています。再発の予防や再発の防止などを目的とした病院です。

中~小規模病院のほとんどがこの慢性期病院にあたります。

実際に体験して感じた、それぞれのメリット・デメリット

急性期病院と慢性期病院の両方を経験して、次のようなメリット・デメリットを感じました。

急性期病院のメリット

①多くのことを学べる

とにかく入退院の入れ替わりが激しいので、多くの症例を勉強することができます。また、高度な技術・医療を提供しているので間近でその技術や医療を学ぶことができます。

②教育体制がしっかりしている

私が就職した救急病院では、プリセプター制度がとられていました。

1対1で先輩がついてくれるので、何か困ったことがあればなんでもこの先輩に相談することができたため、安心でした。

③勉強会が多い

とにかく院内での勉強会が多いです。勉強会の主催も外部の専門的な業者やドクターなので、勉強会参加でより多くの事を学ぶことができました。

④病棟内でのルールや決まりがしっかりしている

例えば、インシデントを起こしたときは、誰にどのように相談すればいいかしっかりとしたルールが決まっています。また、技術などの面についても、ある程度統一されて行われていました。

⑤ドクターとの連携が密にできる

新人看護師でも、ある程度慣れてくれば、自分自身でドクターに報告や相談などして、患者様に対して指示を出している”責任者”であるドクターの意見などを聞けたり、ドクターへの報告のしかた、なども学ぶことができます。

急性期病院のデメリット

①残業は当たり前

特に新人さんのうちは定時上がりはほぼ100%できないと思ってください。1時間残業して帰宅できれば早い方で、本当に遅い時は日付が変わる前に帰宅して、翌日また日勤なんてことも・・・。

②自分の時間がほとんどない

これも特に新人さんのうちに当てはまりますが、休日の勉強会や病棟会の参加、新人の振り返りの日や、急なシフト交代など、休日に出勤する日も覚悟しておいた方が良いです。

③ゆっくり患者様とお話する時間がない

看護師さんは患者さんと向き合って、腰を据えてじっくり悩みを傾聴して・・・。という事を思い描いていたかもしれませんが、急性期病棟では、その時間を確保するのが難しいです。

手術や外来がお休みの日曜日であれば比較的時間はあるのですが、平日は、もともと入院していらっしゃる患者様の看護から手術の送り出しやお迎え、そんな中での入院患者様の受け入れ、退院患者様の準備、そしてその上膨大な記録物があります。

患者様のお話をゆっくり聞く時間を確保するのが難しいです。

慢性期病院のメリット

①患者様と向き合う時間がとれる

急性期病棟に比べると、時間的に余裕がありますので、患者様のお話をゆっくりと傾聴することができます。

②自分の時間がきちんととれる

もちろん、勉強会などはありますが、休日出勤することはほとんどありませんし、残業もせいぜい1時間程度でした。

③心に余裕ができる

急性期病棟では、何が何だか分からないまま、あっという間に時間が過ぎていきますが、タイムプレッシャーがさほど無いため、心に余裕が産まれます。

心に余裕があるので、じっくりと患者様のことを考えたり、今行っている看護技術にも丁寧に行うことができます。

慢性期病院のデメリット

①ルールや決まりごとがしっかりしていない

急性期病院では、その病院のルールやルーチンができているので、統制がとれていますが、慢性期病院では中途採用も多いためか、”古株”の先輩の存在が少なく、病院での細かなルールが曖昧で、誰のいうことに従って行えばいいのか混乱します。

②感染管理などが甘い

例えば大きな急性期病院では、痰の吸引時は目を保護するために使い捨てゴーグルが用意されていましたが、慢性期病院ではゴーグルの準備自体がない等、感染管理が甘く驚く点が多かったです。

③教育体制がしっかりしていない

特に新人さんへの教育体制が急性期病院と比べると充実していません。

急性期病院では入職し1カ月はみっちりとその病院の看護技術を行える研修や座学まで設けられていましたが、慢性期病院では1日オリエンテーションをして、現場に出ながら学んでいくという体制でした。

新人さんなら急性期、子育てママさんは慢性期をおススメします

上記に述べたように、急性期はたくさん学べて教育体制がしっかりしているので、新人さんは急性期病院がおススメです。子育てママさんで、家庭を優先したいのであれば、時間的にゆとりがあり、同じく子育てママが多いので慢性期病院の方をおススメします。

就職で急性期病院か慢性期病院か迷っていらっしゃる方へ、少しでも、自分にあった病院選びの参考になれば幸いです。

キャリアコンサルタント

急性期病院・慢性期病院のリアルな体験談はいかがでしたか?

病院の環境をあらかじめしっかり調査してから転職することは、非常に大切です。以下の記事では、病院の内情に精通した転職エージェントを紹介しています。是非、後悔のない転職活動を行いましょう。

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