看護師の退職金相場は?年度・職場別に実績値を徹底分析!

「看護師として転職を考えているけれど、退職金はもらえるの?」「看護師の退職金の相場が知りたい」。そう思っている看護師の方も多いのではないでしょうか。

実は、退職金制度は法律で義務付けられたものではなく、退職金は退職時に必ず支払われるものではありません。

よって、勤務先が退職金制度を設けていなければ、どんなに長く働いても退職金をもらうことはできません。

看護師として退職金をもらうには、退職金制度のある勤務先に転職するしか方法はありません。

そこで今回は、看護師の退職金事情と看護師におすすめの転職サービスを解説していきます。

看護師の退職金について正しく理解し、今後のキャリアアップの参考にしてください。

  1. 看護ルー(看護roo!) ロゴ
  2. 看護のお仕事 ロゴ
  3. マイナビ看護師 ロゴ
看護師の転職成功率を上げる3つのSTEP
STEP1
ランキングの上位3社に登録する

看護師転職サイトのランキング上位3社に無料登録する

STEP2
転職意欲をアピールする

各エージェントに「良い転職先があれば、すぐに転職したい」と伝え、優先的にサポートしてもらう。

STEP3
最も相性の良かった1社に絞る
担当者との相性を確認しながら本命のエージェントを1社に絞り、本格的な転職活動を開始する
【看護師転職サイト】おすすめランキング人気ベスト10

看護師の退職金はいくらもらえる?相場や平均を検証!

はじめに、看護師の退職金の相場や平均額について解説します。ポイントは以下の3点です。

  • 「退職金なし」の看護師は多いのか
  • 看護師の退職金の平均額
  • 「勤務年数」「勤務場所」「職種」別に見る看護師の退職金の相場

「退職金なし」の看護師が多数?もらっている人の平均は?

「退職金なし」の看護師ばかりではありません。退職金制度がある医療機関で働く看護師も多くいます。

厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査」によると、看護師も含めた医療・福祉業界の退職金支給率は87.3%です。

平成25年の支給率が50.1%だったことを踏まえると、退職金制度を整える施設が着実に増えていることが分かります。

ただし、すべての病院やクリニックが退職金制度を採り入れているわけではありません。転職先を検討する時は、必ず転職エージェントで退職金制度の有無を確認してください。

3年以上働いて退職した看護師全体の退職金平均額は267万円です。あくまでも平均額なので、勤務年数が短ければ平均を下回るか、退職金がでないこともあります。

勤続年数に応じて退職金の額が増えます。後述しますが、全体の退職金の平均267万円は、およそ勤続10年の退職金と同額です。

看護師の退職金【勤務年数別】

ここでは、勤続年数別の看護師の退職金を観点を変えながら解説します。

勤続年数別の看護師の退職金の平均額は以下の通りです。

勤続年数退職金の平均額
0~3年未満「退職金なし」が一般的
3~5年未満50万円
5~10年未満150万円
10年~20年未満270万円
20年以上600万円

3年目・5年目・10年目・25年目・定年で退職をした場合の退職金相場は以下の通りです。

勤続年数退職金の相場
3年20万~40万円
5年50万~150万円
10年200万~500万円
25年600万~800万円
定年1400万~2200万円

一般的に勤続3年以上で退職金がもらえるケースが多く、3年で退職する場合は給与1カ月分、5年の場合は給与3・4カ月分が目安です。

勤続10年ともなると職場ではベテランで、退職金が年収額に近づきます。定年まで同じ職場で勤めあげれば役職に就く人もいるので、退職金が2000万円以上になるケースもあります。

看護師の退職金【勤務場所別】

看護師が務める医療機関などは、勤務先の種別・規模によって退職金制度の有無に傾向があります。例えば、以下の施設は退職金制度が整っているケースがほとんどです。

  • 国公立病院
  • 規模が大きい大学病院
  • 独立行政法人の病院
  • 福利厚生が整っている美容系クリニック

一方、私立病院や中規模の医療施設では退職金制度がないところもあります。小規模なクリニックになると、従業員が50人以上でも、約35%しか退職金制度を設けていません。

勤務場所によって退職金制度の有無や内容にどれだけの違いがあるのか、以下の6つの医療機関を例に、より詳しく解説します。

看護師の退職金例①国立病院機構

国立病院機構で働く看護師の退職金は「独立行政法人国立病院機構 職員退職手当規程」で定められています。

6カ月以上勤務すれば退職金が支給される仕組みで、民間医療機関と比べると支給対象の範囲が広いです。

国立病院機構では退職金の支給率が細かく規定されており、長く働いたにも関わらず退職金がもらえないケースは見受けられません。

ただし、退職金が思っていたよりも少ないと感じる看護師は多いようです。

  • 自己都合の退職金は6割カットされ、10年勤務して退職金は190万円
  • 1000万円はいくと思っていたが、25年働いて退職金は300万円だった

国立病院だからと期待していると、退職金の額にがっかりする可能性もあります。転職の際には、必ず詳細を確認してください。

看護師の退職金例②日赤

日赤(日本赤十字病院)の看護師の退職金は、「日本赤十字社職員退職一時給与金等支給規程」で定められています。

日赤の看護師は勤務1年以上で退職金が支給されます。基本給と役職手当を合わせた額に、勤続年数に応じた支給率をかけて退職金が算出されます。

勤務年数基本給(+役職手当)
1年1ヵ月分
3年3ヵ月分
5年5ヵ月分
10年11ヵ月分
15年21ヵ月分
25年以上50ヵ月分

退職金のモデルとして62歳看護師長(勤続25年以上)の例を紹介すると、基本給と役職手当の合計470,000円×50ヵ月=2350万円です。

日赤では、25年以上勤務すれば支給率は一律です。

看護師の退職金例③慈恵医大

東京慈恵会医科大学の看護師の退職金について、詳細な額は公式採用ページや口コミなどでは見つけることができません。

ただし、東京慈恵会医科大学の公式採用ページに、「本学退職金支給規程により支給(満2年以上勤務より対象)」と記載されていることから、退職金制度があることは確かです。

東京慈恵医科大学は、きめ細やかな看護師教育制度が整っているため、転職してスキルアップを目指す看護師も増えています。

退職金の詳細を知りたい方は、転職サイトや転職エージェントの担当者に確認すれば教えてくれる場合があります。

看護師の退職金例④東大病院

東大病院の看護師の退職金は「東京大学医学部附属病院教職員退職手当規則」で定められています。ただ、東大病院の退職金支払い実績は、口コミなどを見つけることはできません。

上記規定によると、東大病院は6カ月以上勤務すれば退職金が支給されます。

自己都合退職の場合、退職金の計算式は以下の通りです。

6月以上1年俸給月額×0.5022
3年俸給月額×1.5066
5年俸給月額×2.511
10年俸給月額×5.022
25年俸給月額×28.0395
43年以上(定年)俸給月額×47.709

支給率は47.709が最高値です。勤続35年以上で定年の65歳を迎える場合、43年以上勤務していなくても最高支給率が適用されます。

このため、勤続35年以上で定年の65歳まで働いた場合の退職金の基本額は、俸給月額400,000円×47.709=約1900万円です。

役職に就いていた場合は、上記以外に役職手当も追加されるのでさらに金額は上がります。

看護師の退職金例⑤九州大学病院

九州大学病院の看護師の退職金は、「国立大学法人九州大学職員退職手当規定」で定められています。ただ、九州大学病院の退職金の支払い実績の口コミを見つけることはできません。

上記規定によると、九州大学病院は6カ月以上勤務すれば退職金が支給されます。

自己都合退職の場合、退職金の計算式は以下の通りです。

6月以上1年俸給月額×0.522
3年俸給月額×1.566
5年俸給月額×2.61
10年俸給月額×5.22
25年俸給月額×29.145
43年以上(定年)俸給月額×49.59

支給率は49.59が最高値です。勤続35年以上で定年の65歳を迎える場合は、43年以上勤務していなくても最高支給率が適用されます。

勤続35年以上で定年の65歳まで働いた場合、役職なしの平均年収は500万円(月給約30万円)です。そのため、退職金は30万円×49.59=約1480万円と推定されます。

役職手当が支給されている場合は、退職金が2000万円近くになる看護師もいます。

看護師の退職金例⑥クリニック

個人経営のクリニックのような小規模医療機関では、退職制度が整っていないことが多々あります。

経営側には退職金を支払う義務はないので、就業規則などに退職金に関する規定がなければ、退職金を受け取ることはできません。

クリニックで働く看護師は、退職金制度について確認せずに就職し、結局退職金をもらえなかった例が多く見受けられます。

クリニックへの就職を検討している方は、退職金制度の有無を必ず確認してから選考に臨むようにしてください。

看護師の退職金【職種別】

ここからは、職種別の退職金の相場を検証します。「准看護師」「看護師」「助産師」「保健師」として定年退職した場合、退職金にどれだけ差が出るのでしょうか。

勤続35年以上で定年退職した場合、退職金相場の比較は以下の通りです。

准看護師1200万円~2100万円
看護師1400万円~2200万円
助産師1800万円~2500万円
保健師2000万円~2800万円

准看護師と看護師は担当できる業務に大きな違いはありませんが、基本給に差があるため、退職金は200~300万円程度、看護師の方が多くなります。

助産師は勤続10年で退職金400~600万円、20年で1300~1500万円が相場です。看護師から派生する資格の中では高水準の退職金が期待できます。

最も退職金相場が高いのは保健師です。保健師は公的機関で勤務することが多く、公務員やそれに準ずる扱いを受けます。

このため、定年の退職金が最も高く、3000万円近い退職金を受け取ることもあるのです。

看護師で退職金をもらいたい場合は?

ここまで看護師の退職金について詳しく解説してきましたが、「今の職場では退職金がもらえない!」と不安に思っている方も多いでしょう。

そんな看護師の方が退職金をもらうには、どんな方法があるのでしょうか。

制度の整った医療機関への転職が必須

はじめに解説したとおり、看護師が退職金をもらうには、退職金制度がある職場に務める必要があります。

そのため、今の職場に退職金制度がないのであれば、退職金制度が整った医療機関に転職するのが退職金をもらう唯一の方法です。

ただし、自分1人で転職を進めようしてはいけません。必ず、転職のプロのアドバイスのもと転職活動を進めてください。

退職金制度を整えている医療機関は決して多くありません。転職を希望する看護師は多いので、条件の良い求人は選考倍率も高くなります。

このため、応募書類の作成や面接対策など、転職成功の秘訣を知り尽くしたプロにサポートしてもらうのが近道です。

これからおすすめの転職支援サービスを紹介します。転職サイトや転職エージェントによって求人の傾向は異なるので、必ず2つ以上登録してください。

看護ルー(看護roo!)

看護ルー

看護ルー(看護roo!)は、看護学生や看護師向けの女性メディアサイトです。そのサービスの一環として、転職支援サポートが受けられます。

看護ルー(看護roo!)の特徴は以下の3点です。

  • 求人数が比較的多い
  • 面接サポートが得意で、職場の雰囲気や入職者の口コミに詳しいため、退職金制度が整っているかも分かる
  • メディアコンテンツが充実している(看護情報・掲示板でお悩み相談など)

看護師向け転職サイトの中には、求人数が1万件未満のサイトも少なくありません。看護ルー(看護roo!)は公開求人数5万件以上で質も安定しているので、安心して利用できます。

看護ルー(看護roo!)は、「常勤」「パート(非常勤)」「契約社員」の求人を取り扱っています。2020.05.16現在で公開されている求人件数は以下の通りです。

常勤パート(非常勤)契約社員
38,779件22,103件1,396件

常勤の求人数が最も多く、契約社員の求人数は少なめです。退職金制度は常勤職員を対象としているケースが多く、常勤の求人が多い点は強みです。

看護ルー(看護roo!)が最も高評価を得ているのは、面接サポートです。面接内容の傾向に合わせた対策はもちろん、面接にも同席してもらえます

面接は1人では心細いことも多いですが、万全な準備をした上で、担当コンサルタントが同席してくれれば、自信を持って面接に臨めます。

登録する(無料)

看護のお仕事

看護のお仕事

2019年9月、レバレジーズ株式会社のアンケート調査で「友だちに勧めたいNo.1」に選ばれたのが、看護師向け転職サイトの「看護のお仕事」です。

看護のお仕事には以下の特徴があります。

  • 15万件以上の豊富な求人数
  • 全国12万件以上の医療機関情報を保有し、退職金制度の有無も聞ける
  • LINEで気軽にやり取りができる

看護のお仕事の1番の強みは、他の転職サイトを圧倒する求人数の多さです。選択肢が多いので、より自分に合った求人を見つけられます。

看護のお仕事では、「正社員・パート」「派遣・紹介予定派遣」の求人を取り扱っています。2020.05.16で公開されている求人数は以下の通りです。

正社員・パート派遣・紹介予定派遣
161,327件6,549件

正社員・パートの求人数が圧倒的に多いですが、派遣求人も取り扱っています。

さらに、プロの担当アドバイザーによる的確なアドバイスも魅力の1つです。実際に働く看護師とコンタクトを取ることで、働いてみないと分からない情報も教えてもらえます。

自分にぴったりの転職先を探すためには、情報を収集し、できるだけ多くの求人を調べることが重要です。看護師の転職において、看護のお仕事に登録して損はありません。

登録する(無料)

マイナビ看護師

マイナビ看護師

転職業界最大手のマイナビグループが運営するのが、「マイナビ看護師」です。3年連続、看護師の転職サイト認知度No.1に輝いています。

看護師向け転職サイトとして最も有名なマイナビ看護師には、以下の特徴があります。

  • 長年の転職支援のノウハウを活かした丁寧なサポートが受けられ、職場の内情にも詳しいので退職金制度についても質問できる
  • 看護師のための転職セミナーや相談会を開催している
  • Webコンテンツが充実している(国家試験情報や転職ノウハウまとめなど)

マイナビ看護師に限らず、マイナビグループが運営する転職支援サービスは、熱心で親身な相談スタイルが利用者から高く評価されています。

利用者の希望をとことん深掘りして求人を紹介するため、「安心して就職活動ができた」との声も多いです。

求人は「正社員」「契約社員」「パート・アルバイト」「業務委託その他」と細かい条件で検索でき、2020.05.16現在は合計40,144件の求人が公開されています。

正社員契約社員パート・アルバイト業務委託その他
30,463件748件13,822件72件

正社員求人が圧倒的に多く、契約社員の求人数は少なめです。大手の強みとして求人の質も高いので、丁寧で親身なサポートがほしい方はぜひ登録してください。

登録する(無料)

看護師の退職金についてよくある質問

最後に、看護師の退職金に関するよくある質問に回答します。回答する質問は以下の3つです。

  • 看護師の退職金はいつもらえるのか
  • 看護師の退職金にどの程度税金がかかるか
  • 大学病院の医師の退職金の相場

看護師で今の職場の退職を考えている方は、ぜひ参考にご覧ください。

看護師の退職金はいつもらえる?

退職金は、退職月の翌月または翌々月に振り込まれるのが一般的です。手渡しではなく、指定した銀行口座に振り込まれます。

退職日から1週間程度で振り込まれる場合もありますが、期限は就業規則によって定められているので、確認が必要です。すぐに退職金が手に入ると油断してはいけません。

退職金をもらう権利があるにも関わらず、いつまで待っても支払いがされない場合は、退職金の請求をすることが可能です。

ただし、退職金の未払請求の時効は5年です。その点には注意しましょう。

看護師の退職金にはどんな税金がかかる?

退職金にかかる税金は、「所得税」「住民税」の2種類です。退職金はボーナスなどと同様に課税対象になりますが、特別な税制が適用されます。

退職金の税制は優遇されており、「退職所得の受給に関する申告書」を退職前に提出すると、課税対象額が少なくなります。

  • (退職金の総額-退職所得控除額)× 2分の1

上記の計算式で税金がかかる金額が決定しますが、ここで登場する「退職所得控除額」は勤続年数によって2つに分かれています。

勤続20年以下40万円×勤続年数(80万円に満たない場合は80万円)
勤続20年以上70万円×(勤続年数-20年)+800万円

例えば、勤続年数35年で2000万円の退職金をもらったとしましょう。その場合、退職所得控除額は70万円×(35年-20年)+800万円=1850万円です。

よって、退職金のうち税金がかかるのは、

(退職金の総額)2000万円-(退職所得控除額)1850万円×2分の1=75万円分です。

この75万円に対して、所得税と住民税がそれぞれ徴収されます。

  • 所得税5%(税率は国税庁の公式ページ参照)…75万円×5%=37,500円
  • 住民税10%…75万円×10%=75,000円

したがって、この場合徴収される税金は11万2500円です。退職金の手取りが税金によって大幅に減らないようになっているのです。

ただし、「退職所得の受給に関する申告書」を事前に提出しないと退職金の総額に税がかかってしまいます。その際は確定申告をしないと税は軽減されません。

ちなみに大学病院の医師の退職金は?

医師は看護師よりも高収入ですが、退職金は必ずしも高額なわけではありません。規模の大きい大学病院に勤務していても、「退職金なし」のケースも多くあります。

その理由は医師の働き方にあります。大学病院に勤務する医師は、数年ごとに医局人事やキャリアアップのために勤務先が変わることが多いです。

そのため、勤続年数がリセットされ、退職金がもらえないこともあります。40代になってやっと1つの大学病院に落ち着くので、定年退職でも退職金の相場は1000万~2000万円です。

医師・看護師に関わらず、退職金を多くもらうには、退職金制度の整った病院で長く働かなければなりません。

看護師で退職時のお金が心配なら転職のプロへ相談が必須!

この記事では、看護師の退職金について詳しく解説し、おすすめの転職支援サービスをご紹介しました。

最後に、解説した内容を簡単におさらいしておきましょう。

  • 勤務先に退職金制度がなければ退職金はもらえない
  • 看護師の退職金の平均額は267万円。勤務年数と勤務場所によって、退職金の額は30万円~2200万円まで幅がある。
  • 保健師資格を持っている人の退職金が最も高額
  • 退職金をもらうには退職金制度がある医療機関への転職が必須

看護師として転職を考える時、年収や職場の人間関係に気を取られがちですが、退職金制度があるかどうかも大変重要です。

そうは言っても、退職金制度の有無を医療機関に直接尋ねるのは勇気がいります。そんな時は、転職サイトや転職エージェントの担当者に確認するのが1番です。

退職制度が整っている転職先を自力で探すのは簡単なことではありません。転職のプロの力を借りて、看護師として安心して働ける職場を見つけましょう。