看護師を続けながら保健師へ転職した私の成功法&仕事のやりがい

保健師の仕事に興味があります。仕事をしながらでも試験に突破できますか?
私は激務の病棟看護師を続けながら、保健師試験を突破しました。転職成功までの体験談をお話します。

地域に密着し、人々の生活を支える「保健師」の仕事に興味をお持ちの看護師さんは多いのではないでしょうか。

興味はあるけれど、仕事をしながらの転職は大変なのでは…。そう思う方向けに、実際に看護師を続けながら、保健師への転職に見事成功した看護師の方の体験談を紹介します。

保健師になってから感じた、看護師業務との違いも参考にしてください。

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看護師の転職成功率を上げる3つのSTEP
STEP1
ランキングの上位3社に登録する
STEP2
転職意欲をアピールする

各エージェントに「良い転職先があれば、すぐに転職したい」と伝え、優先的にサポートしてもらう。

STEP3
最も相性の良かった1社に絞る

担当者との相性を確認しながら本命のエージェントを1社に絞り、本格的な転職活動を開始する

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病棟看護師から保健師へ!私が転職を決意したきっかけ

10代の頃看護師になりたいという夢を持ち普通科高校から看護系大学に進学。卒業時に看護師、保健師の免許を取得しました。

新卒の看護師として就職に選んだのは病床数約500床の地域医療支援病院でした。日々勉強と膨大な業務に追われ、目の前のことをこなすのに精一杯。

昼夜働くシフトということもあり、やりがいを感じながらもクタクタになる日々でした。

20代前半で若かったこともあり、暦通りに働く友人や恋人と会う時間を作るために睡眠時間を削り、看護師としても未熟なため仕事時間以外での自己学習も必要で毎日必死だったように思います。

そんな日々には時間にも気持ちにも余裕がなく、生命と向き合う仕事なのに業務的に流されていく多くのことに疑問を感じる機会が増えていきました。

保健師への転職の決め手は、ある1人の患者さん

そんな時受け持ちをした患者さんの退院支援に深く関わる機会があり、自分の気持ちに変化が生じたのです。

退院に向け、患者さん本人だけでなくその家族や他職種と連携を取り検討を重ねたことは、病院という組織で医療職側のペースでケアをしていくものとは違い、各々の生活背景を知ることから始まりとても興味深いものでした。

それをきっかけに自宅での生活を基盤とした支援に携わりたい、より近い立場で物事を見ることができる地方公務員の保健師として働きたいという思いが強くなりました。

夜勤がなく、暦通りの勤務体制はライフスタイルが変わっても長く働けそうだと魅力に感じました。

働きながら、保健師への転職を決意!早速私が始めたこと

転職を意識し始めたら情報収集を開始。ネットや本を見たり、看護師から保健師に転職した先輩に話を聞いたり、大学の先生に相談したりと色々な方面からの意見を聞いていくうちに気持ちは固まっていきました。

また保健師の採用には年齢制限のあるところが多く、毎年必ず採用があるとも限らないので、希望する地域に募集が出た“今がチャンスだ”と転職を決意。

そうと決まれば試験勉強の開始です。採用試験の内容は他の公務員と一緒の公務員試験、保健師に特化した専門試験、小論文、集団面接でした。

働きながらの公務員試験は大変!勉強のコツ

働きながら勉強するのは簡単なことではありませんでしたが、書店で一番薄い参考書を購入し、勤務前後の空き時間を利用して細切れの勉強を継続しました。

時間が限られていたので苦手な分野はさらっと、得意な分野に力を入れて勉強しました。休日は時々リフレッシュに使ったり、好きなものを食べに出かけたりして看護師の仕事へのモチベーションも下がらないように気をつけました。

小論文、面接を受けるにあたって看護師としての経験が強みになると思っていたのですが、二次試験の会場にいた受験者の大半が現役看護師だということが判明。

みんなの熱意に気持ちが引き締まりました。自分が学んだことを出し切れたと思った結果、めでたく合格通知を受け取ることが出来ました。

退職後、初めての「人間らしい時間」

師長や同僚からも背中を押してもらい、看護師を3年で退職。この時有給消化で少し時間があったので、人生初めての一人旅をしました。

あまり細かくプランを立たず気の向くままに綺麗な物を見たり食べたいものを食べ、宿で知り合った旅人仲間とお酒を飲んだり、観光に出かけたり、時間や枠に囚われずなんとも人間らしい生活を送りました。

3年という短い時間だったけど、看護師として働くうちに見失っていたものを少し取り戻せたような気がしました。後にも先にもこんな貴重な時間があったのはこの時だけ。とてもいい思い出です。

晴れて保健師へ!病棟看護師との違いに戸惑う

保健師として働き始めてからは、職務内容や環境等でのギャップが大きく戸惑うことも多くありました。

患者さんの入院期間は限られているので、看護師はその間の関わりが主ですが、保健師は対象となる人の住民票がその地域にある限り長いスパンで関わっていきます。

患者さんが自ら来院される病院とは違い、介入が必要だけどそれを求めてない人の生活の場に入っていくということは思っていたよりも難しく、何度も壁にぶつかりました。

保健師ならではのやりがい

短期間で目に見える回復や退院にやりがいを感じるのではなく、長い関わりの中で少しずつ受け入れられることがあったり、関係が築けることで変化が見られることも大きな違いだと感じました。

現在は男性も増えてきていますが、どちらも共通して言えるのは女性が多い職場ということです。

ただ閉鎖的な病院の環境とは違い、行政は他の機関との交流も多く解放された環境だとは感じました。視野が広がり、固かった頭が少しずつほぐれていくような、そんな感覚がありました。

転職したからこそ得られたもの

看護師の経験が即生かせたかというと、自分の成長として無駄ではなかったけれどすぐに役立ったというほどでもありません。

それでも看護師として得た度胸や、緊急時の対応等は新卒から保健師になっていたら得られなかったものなので、回り道ではなく必要な過程であり、この順序で自分がしたい仕事を見つけることが出来てよかったと思っています。

一つの仕事をずっと続けることはもちろん素晴らしいことですが、疑問を感じたら立ち止まったり、自ら行動を起こすことも必要なんだと思います。

キャリアコンサルタント

一見異なるキャリアを歩んでいるようでも、これまでの経験は必ず活かせる!勇気づけられる体験談でしたね。

看護師から保健師への転職に興味を持った方は、是非一度転職エージェントに相談してみましょう。年齢制限がある自治体も多いので、迷っている暇はないかもしれません。

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