旭硝子(AGC株式会社)は、世界最大手のガラスメーカーとして、日本だけではなく世界的にも有名で、中途採用からでも入社を目指す人は多くいます。
旭硝子(AGC株式会社)は、人気企業なので、転職難易度は高いですが、きちんとポイントを押さえれば決して不可能ではありません。
この記事では、旭硝子(AGC株式会社)の基本情報から、転職を成功させる方法まで、詳しく解説しています。
記事の最後には、旭硝子(AGC株式会社)への転職に強い転職エージェントも紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。
目次
各エージェントに「良い転職先があれば、すぐに転職したい」と伝え、優先的にサポートしてもらう。
担当者との相性を確認しながら本命のエージェントを1社に絞り、本格的な転職活動を開始する。

旭硝子(AGC)への転職は可能?データから難易度を検証
まずは、旭硝子への転職は可能なのか、どのような人材が求められているのか、難易度はどのくらいなのかについて説明していきたいと思います。
旭硝子は中途採用を行っている?
旭硝子の公式サイトを見てみると、採用募集ページというものがあります。
旭硝子で募集する職種は、
- 事務系の職種としては、「営業・マーケティング」「人事・総務」「経理・財務」「法務」「購買・物流」の5部署
- 技術系の職種としては、「開発」「製造エンジニア」「プラントエンジニア」「情報システム」「知的財産」「技術営業」の6部署
があります。
基本的には新卒の募集をメインとしていて、中途採用募集は積極的には行われていないので難易度は高いと言えますが、中途採用募集はゼロではありませんので、定期的に求人情報をチェックするようにしましょう。
旭硝子で求める人材は?
旭硝子では、自社に求める人材として、公式サイトで、
『易しきになじまず難きにつくという精神を持っている人材』を採用したい
「考える力(思考力)」「自分の意見(発信力)」「挑戦・実行(実行力)」の3要素を持っていること
というメッセージを寄せています。
旭硝子へ転職する場合は、この求める人材にプラスして、即戦力として活躍することのできる専門性が必要となります。
旭硝子の採用大学はどこが多いの?
旭硝子は、新卒採用を中心としていることでも有名ですが、採用人数は50人~100人と企業の規模からみると、採用人数がとても少ないことがわかります。
そのため採用となるのは新卒でも難しいものと思っておいて間違いありません。
旭硝子では、採用の条件として、「4年制大学・大学院修士課程、博士課程を卒業及び修了見込みの者」としていますが、採用される傾向の高い大学はどこなのか気になりますよね。
採用されることの多い大学は、
- 東京大学
- 京都大学
- 北海道大学
- 大阪大学
- 慶應義塾大学
- 一橋大学
- 関西学院大学
などで、大学院で多いのは、
- 東京大学
- 京都大学
- 秋田大学
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 立命館大学
- 同志社大学
などとなっています。
大学・大学院を卒業していることにプラスして、留学経験のある学生を積極的に採用している傾向が強いようですが、留学していなければ採用されないということではありません。
旭硝子の求人情報は?
旭硝子への求人情報が出るタイミングは不定期ですが、旭硝子の100%出資子会社からの求人は現在dodaからいくつか出ているので、紹介していきます。
◎ AGCテクノロジーソリューションズ株式会社
計装エンジニア※東証一部のAGC(旧旭硝子)100%出資子会社/研修体制充実
【東証一部・AGC100%出資子会社/安定の経営基盤/充実した研修プログラムの受講可能/休日121日・土日祝休みで就業環境◎】■業務内容:
主にAGC及びグループ会社のガラス製造設備の計測装置及びシステム設計、調達業務を担当いただきます。
・既存設備の改善、改造業務
・国内外の現地据付、試運転業務(現在、主に国内、東南アジアなどで業務を行っております)
※長期(3~6ヶ月/年)の国内・海外出張が発生いたします。
※建築・自動車・液晶テレビ・ソーラーパネルのガラス製造設備における自動制御、付帯計測機器の選定・調達据え付け等のプロジェクトに参加できます。対象となる方
<学歴>大学院、大学、高等専門学校卒以上<必要業務経験>
■必須条件:
・電気システムの基礎知識
・計装/制御設計、機器に関する興味、知識、経験■歓迎条件:
・自動機械装置の制御盤、PLCソフトウェア設計製作、試運転調整の経験(もしくは、これらを希望する方)勤務地
本社:神奈川県川崎市川崎区日進町1-14 キューブ川崎ビル1F
<勤務地最寄駅>JR東海道本線/川崎駅
<勤務地補足>長期(3~6ヶ月/年)の国内・海外出張が発生します。
<転勤有無>当面なし
<想定勤務地>神奈川県、愛知県勤務時間
<標準的な労働時間>9:00~17:45 (所定労働時間7.75時間)
休憩時間:60分(12:00~13:00)
時間外労働有無:有<フレックスタイム制>
コアタイム:なし
補足事項なし
<その他就業時間補足>
完全フレックスタイム制雇用形態
正社員<試用期間>3ヶ月
給与
<予定年収>
442万円~518万円(残業手当:有)<月給>
218,000円~
基本給:218,000円~予定年収はあくまでも目安の金額であり、選考を通じて上下する可能性があります。
月給は固定手当を含めた表記です。<賃金形態>
月給制
<昇給有無>
有
<残業手当>
有<給与補足>
※給与詳細は経験年数により判断します。
■給与更改:年1回(4月)
■賞与:年2回(7月・12月)待遇・福利厚生
通勤手当、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、退職金制度<待遇・福利厚生補足>
通勤手当:全額支給
社会保険:補足事項なし
退職金制度:補足事項なし(定年:60歳)<教育制度・資格補助補足>
■年度毎に個人別教育計画を作成
■主にAGC主催の研修(教育カリキュラム100以上)及び社外 教育機関や研修機関での研修受講<その他補足>
■財形貯蓄
■見舞金
■各種保養所
■健康管理補助金
■育児・介護休職制度休日・休暇
完全週休2日制(かつ土日祝日)
休日日数121日※祝日は、海の日・山の日を除く
GW休暇、年末年始休暇、有給休暇(10~15日、2年目以降20日※半日有給休暇制度あり)、慶弔休暇、特別休暇、育児・介護休暇
旭硝子の転職面接ではどんなことが聞かれる?
旭硝子の転職面接を経験した人は、次のような質問をされたようです。
今までの経歴と、志望動機について教えて下さい。
まずはどの会社でも聞かれそうな、基本的な質問です。
自分の今までの経験を棚卸しするとともに、なぜその経験から、旭硝子に転職したいと思ったかについてまとめると良いでしょう。
今回応募されたポジションはどういう仕事をするポジションだと思いますか?
一見、意地悪な質問のように思えますが、
- 転職していないながらも、きちんと情報収集したか
- 転職したい先は、求職者のイメージと違ったりしていないか
を確認するための質問であると言えます。
面接に臨む前に、きちんと情報収集を行って、素直に話をすれば良いでしょう。
何故こんな工場勤務をしたいと思いますか?
「何故こんな」と言っているくらいなので、
- 時代にそぐわない
- 今の人は嫌うであろう
と考えているのでしょう。
今、工場勤務以外にも、清潔でそこまで大変でない仕事がたくさんある中で、どうして工場勤務を選んだのかを説明できるようにしましょう。
ものづくりをどう考えていますか?
旭硝子は「ガラス」を作る、ものづくりメーカーです。
今までそういったものづくりではない会社にいた人は、全く考えられないことも起きるでしょう。
また、ものづくりを軽んじている人は採用したくはないでしょうから、ものづくりについてきちんと考えるようにしましょう。
旭硝子(AGC)の事業内容や職場環境は?
ここからは、旭硝子のことをもっと理解するために、事業内容をはじめ、実際に社員とした働いた場合の給料や福利厚生、残業時間などについて紹介していきたいと思います。
旭硝子の本社と愛知工場について
旭硝子は、1907年に設立された三菱グループの企業のひとつです。
主要となる事業は、ガラス、電子、化学、セラミックの4つの分野で、自動車に使用されるガラスやフロート版ガラス、フッ素樹脂、ステッパレンズ用石英ガラスなどは世界シェア第1位を誇っています。
現在の主力事業として「建築用ガラス」や「フッ素化学製品」に力を入れています。
旭硝子は、2018年7月1日に社名をこれまでの「旭硝子株式会社」から「AGC株式会社」へ変更しています。
社名 | AGC株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目5番1号 |
創立 | 1907(明治40)年9月8日 |
設立 | 1950(昭和25)年6月1日 |
資本金 | 9,087億円 |
従業員数 | 6,659名 |
旭硝子には、世界各地にグループ企業を展開していますが、その中でも愛知工場の設立は、1967年と古く、自動車用のガラスの生産が行われていました。
その後、板ガラスをはじめ、自動車用安全ガラスなど自動車で使用するガラスを一貫生産する工場として今も稼働しています。
旭硝子の年収はどれくらい?
旭硝子で働く社員の年収は、約808万円(平均年齢42.5歳)と会社四季報により公開されています。
この年収は、同業種のメーカーと比較しても高い金額となっています。
新卒社員として入社後、約10年近くは、どの社員も少しずつ昇給していくこととなります。
管理職に就くような年齢・実績となると、業績によって年収にも差が現れるようになると言われていますが、基本的には終身雇用が前提となっているので、安定して働くことができます。
旭硝子の勤務時間や残業時間は?
旭硝子での平均残業時間は、月30時間~40時間と業界の中では平均的となっていますが、工場勤務など職種によっては残業が多く激務という口コミも多くあり、配属される部署によって残業時間などに違いがあるようです。
休日は、完全週休2日制となっており、年間休日は120日以上と充実しています。
年末年始やGWなどの長期休みは1週間以上取ることができ、有給も取得しやすい雰囲気となっています。
旭硝子の福利厚生は?
旭硝子の福利厚生は、日本有数の大企業ということもあり充実しています。
各種保険制度はもちろん、住宅補助は50%、年間12万円相当のカフェテリア研修を利用できるプランなど高待遇となっています。
旭硝子の離職率は?特に若手は離職している?
就職四季報の調べによると、新卒で入社した社員の3年後離職率は3.1%となっています。
同誌によると「3年後離職率」が低い200社ランキングの177位にランキングされています。
企業規模の割には、社員の数が少ないという少数精鋭となっていることから、社員は高学歴で優秀な人材が多いという特徴があります。
そのため若手と言われる人材は、能力以上の仕事を担うこととなり、早くスキルアップすることができますが、育成制度は充実しておらず、入社後しばらくは苦労も多いようです。
しかし、個人の裁量が大きく、目標や向上心を持って働いていきたいという人にとってはやりがいのある環境となっています。
会社内の風通しはよく、意見を述べやすい雰囲気があり、そのような人は社内でも重宝される傾向が強いですが、社風的には保守的な人が多いため必ずしも意見が通るということではないようです。
旭硝子の転勤の頻度はどのくらい?
旭硝子の転勤の頻度は、それほど多くはありませんが、社員のうち約26%の人が入社後10年以内に海外赴任を経験しているようです。
日本国内だけではなく海外でも活躍してみたいという思いで転職を希望する場合は、とても魅力的なシステムと言えます。
旭硝子(AGC)はきつい?実際に働いている人の評判
ここでは、旭硝子で実際に働いている人の評判をご紹介します。
評判① 女性が働きやすい・福利厚生が充実している
旭硝子(AGC)は、女性がかなり働きやすい職場となっているようで、女性が多い職場でも明るく、楽しく働いているようです。
また、産休・育休も広く活用されているようで、女性も安心して仕事を行うことができると言えるでしょう。
評判② 職場はかなりフラット
旭硝子(AGC)は、20代から50代まで、さまざまな世代の人が働いていますが、職場はかなりフラットになっているようです。
同じ目的を持つ仲間という意識が強く、お互いに気を遣わずに働くことができているようです。
評判③ 職場の状態によっては仕事がかなりハード
ガラスを作っている現場は、かなりハードなそうです。特に、熱処理をしているので、夏場はかなり大変なようです。
男性でもそう感じるわけですから、女性は特にハードに感じると言えるでしょう。
評判④ 職場によってはなかなか有給休暇が消化できない
職場によっては、なかなか休みを取ることができないところもあるようです。
ガラスを作らない本社や間接部門は、かなり取りやすいイメージがあるそうです。
旭硝子(AGC)への転職を成功させる方法
旭硝子への転職を成功させるためには、ただひとつ。求人情報をいち早く手に入れることしかありません。
そのためにできる方法を紹介していきます。
転職エージェントを複数活用する
旭硝子の転職を成功させるためには、いつ出されるかわからない求人情報をいかに早く手に入れることができるかどうかにかかってくると言っても過言ではありません。
そのためにできることはただひとつ。
転職エージェントを複数利用するということです。
転職エージェントでは、誰もが知ることのできる公開求人以外にも、一般には公開されることのない非公開求人というものを保有しています。
旭硝子の求人も非公開となっていることが想定されるため、転職エージェントの利用は必要不可欠なものと思って利用するようにしましょう。
専門分野に精通していることをアピールする
旭硝子の中途採用枠で求められる人材は、技術系はもちろん事務系でも専門職としてのポジションの採用がほとんどです。
そのため、いかに専門分野に精通しているのかということを、採用担当者へアピールすることができるかにかかってきます。
転職エージェントの履歴書や職務経歴書の添削サービスや面接対策を受けることで、どうアピールすれば良いのかということのアドバイスを受けることができるので、どんどん活用していくようにしましょう。
旭硝子(AGC)への転職で必ず登録すべき転職エージェント3選
以下では、転職のプロが厳選した旭硝子(AGC)に転職するために必ず登録すべき転職エージェントを3つご紹介しています。
転職の成功を決める鍵は「担当者との相性が良いか」なので、すべてに登録をして、最も相性が良かったところをメインで利用しましょう。
もちろん、すべて完全無料で利用できるので、安心してください。
サポート力が高評価のパソナキャリア

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その他、非公開求人も扱っているので、転職を考えたら、まずは利用してみるべきでしょう。
パソナキャリアは、サポート力が強く、旭硝子(AGC)などの人気企業へ転職する際は、非常におすすめです。
パソナキャリアを実際に利用した人は、
など、アドバイザーの交渉力や、面談の充実性を評価していました。
まずはパソナキャリアに登録して、旭硝子(AGC)への転職に必要なことは何か、相談してみましょう。
パソナキャリアの公式サイトパソナキャリアの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
様々な転職者におすすめのリクルートエージェント

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リクルートエージェントも併用して、効率的に情報収集を行いましょう。
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外資系やグローバル企業転職に強いランスタッド

ランスタッドでは、旭硝子(AGC)を含めた化学・素材メーカーの求人を446件扱っています。
そして、エグゼクティブ向けの転職にも対応しているので、パソナキャリアやリクルートエージェントとは、また違ったアドバイスを聞くことができるでしょう。
旭硝子(AGC)などの人気企業への転職を成功させる上で、利用しない手はありません。
ランスタッドを実際に利用した人は、
など、求人数の多さや、転職システムを評価していました。
ランスタッドも利用して、より確実に旭硝子(AGC)へ転職できるようにしましょう。
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旭硝子(AGC)へ転職するなら転職エージェントを活用しよう
旭硝子への転職は、求人情報を手に入れるのも難しく、難易度が高いことがわかりますが、転職できないというものではありません。
旭硝子の採用担当者から魅力のある人と思われるような人材となれるような努力と、いち早い情報収集を行いながら、求人が出るのを焦らずに待つことが大切です。