臨床検査技師の年収は?年齢・職場別に徹底調査!年収を上げる方法も公開

臨床検査技師という職業があることは知っていても、仕事内容まで知っている方は少ないのではないでしょうか。

臨床検査技師は、医師が治療や診察を行う上で必要になる様々な検査を専門に行っています。

この記事では、公式サイトや口コミをもとに臨床検査技師の年収を年齢、職場別に詳しく解説します。

他職種との年収比較や実際に働く人から見た年収や将来性、そして年収を上げる方法も紹介します。ぜひ、今後の参考にしてください。

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臨床検査技師の年収は?年齢・職場別まとめ

まず、臨床検査技師とはどんな職業なのかを紹介してから、年収について詳しく見ていきましょう。

平均年収は年齢・職場別にまとめました。他にも、学歴別初任給、年収500万円を目指すことは可能なのかも紹介します。

そもそも臨床検査技師とは

臨床検査技師は国家資格です。医療機関で医師が診察・診療を行うために必要な種々の検査を行う技術者です。

新型コロナウイルスの流行で、よく耳にするようになったPCR検査も、臨床検査技師が行っています。

検査には大きく分けて、「検体検査」と「生理学的検査」があります。

検体検査とは、患者の体から採取した血液・尿・がん細胞などの検査です。生理学的検査は、患者の身体を直接検査します。心電図検査やエコー検査などが挙げられます。

臨床検査技師は主に、下記の場所で活躍しています。

  • 病院
  • クリニック
  • 健診(検診)センター
  • 臨床検査センター
  • 医療機器メーカー

薬剤メーカーや臨床研究コーディネーターなどの企業、自治体の保健所などでも臨床検査の知識を活かせる場があります。

臨床検査技師の平均年収

臨床検査技師が所属する企業の平均年収を企業規模別に明らかにします。

ここでは、2019年の「賃金構造基本統計調査」の「きまって支給する現金給与額」×12+「年間賞与その他特別給与額」で計算しています。次の項目も同様の計算方法です。

企業規模別きまって支給する現金給与額年間賞与その他特別給与額平均年収
10人~99人306,600円705,600円4,384,800円
100人~999人293,200円817,600円4,336,000円
1000人以上332,800円972,400円4,966,000円
全体合計311,400円875,400円4,612,200円

臨床検査技師全体の平均年収は4,612,200円で、1000人以上の企業の年収が最も高いです。

国税庁の令和元年「民間給与実態統計調査」によると、民間の事業所における平均年収は436万円です。臨床検査技師の平均年収は、これよりも約25万円ほど高いです。

臨床検査技師の年収・年齢別

2019年の「賃金構造基本統計調査」によると、臨床検査技師の年齢別平均年収は下記の通りです。

男性平均年収
20~24歳3,416,200円
25~29歳4,231,500円
30~34歳4,715,500円
35~39歳5,794,600円
40~44歳5,477,400円
45~49歳5,397,600円
50~54歳6,714,000円
55~59歳6,895,600円
60~64歳4,577,700円
65~69歳7,127,200円
70歳~2,948,000円

男性の平均年収は70歳以上が最も低いですが、新卒・20代も低いです。新卒は400万円に届いていません。一方、平均年収が高いのは55~59歳と65~69歳です。

65~69歳の平均年収は他の年代に比べて労働者数が少ないため、高く出た可能性があります。

女性平均年収
20~24歳3,253,700円
25~29歳4,149,300円
30~34歳4,536,700円
35~39歳4,419,500円
40~44歳4,802,200円
45~49歳4,950,600円
50~54歳5,541,500円
55~59歳4,590,700円
60~64歳4,678,200円
65~69歳3,859,500円
70歳~

女性の平均年収は、新卒に当たる20~24歳が最も低いです。次いで、65~69歳、25~29歳が低いです。平均年収が最も高いのは50~54歳でした。

男性の方が女性よりも平均年収が高い一方、男女共通で長く勤めると年収が上がる年功序列の傾向があります。

臨床検査技師の年収・職場別

2019年の「賃金構造基本統計調査」によると、企業規模別の臨床検査技師の平均年収は下記の通りです。

企業規模別平均年収
10人~99人4,384,800円
100人~999人4,336,000円
1000人以上4,966,000円

企業規模1000人以上、つまり大学病院や大企業の平均年収が最も高く約496万円です。

公務員として働く臨床検査技師もいます。勤務先は国立病院や県立病院、保健所などで、医療職棒給表(二)に基づいて給料が支給されます。

「令和2年国家公務員給与等実態調査報告書」によると、公務員の年収は下記の通りです。賞与額は年間4.45月分で計算しています。

年収
医療職棒給表(二)適用者5,836,575円

国家公務員の臨床心理士の年収は約583万円で、1000人以上の企業規模の平均年収よりも約87万円高いです。自治体は給与体系が別ですが、おおむね国の基準と同じです。

臨床検査技師の年収・学歴別初任給

公務員以外の臨床検査技師の初任給は、公式資料がないため複数サイトの情報をまとめました。賞与は4ヵ月分で想定年収を出しています。

国家公務員の場合は、人事院規則により大学卒の初任給は医療職棒給表(二)の2級1号棒が適用されます。賞与は4.45月分で想定年収を出しています。

初任給想定年収
大卒 公務員以外20万円前後320万円前後
大卒 公務員178,200円293万円

「令和2年職種別民間給与実態調査の結果概要」によると、大学卒の事務員・技術者の平均初任給は205,599円です。臨床検査技師の初任給は平均的で、特に高いわけではありません。

公務員の初任給は低いものの、昇格していくと俸給表に従って昇給していきます。

臨床検査技師が年収500万を目指すのは可能?

前述の「臨床検査技師の年収・年齢別」の項目より、男性は35歳から、女性は50歳から平均年収が500万円を超えています。

年収が500万円を超えるのは、管理職に就いて昇給するためです。

下記のような資格を取得すると、資格手当がついたり、良い条件で転職できるなど管理職に昇格を待つよりも早い昇給が期待できます。

  • 超音波検査士
  • 細胞検査士
  • 一級臨床検査士・二級臨床検査士・緊急臨床検査士
  • 認定輸血検査技師
  • 認定臨床微生物検査技師
  • 認定血液検査技師

上記はすべて民間の認定資格です。受験資格を得るためには、学会に在籍し、論文を発表していること、定められた講習会に参加していることなど、資格によって異なります。

試験は筆記と実技の両方があり、科目数も多く、1年に1科目しか受験できないなどの制約もあります。簡単に取得できる資格ではありません。

取得が容易ではない資格だからこそ、持っていると有利です。

臨床検査技師の年収は高い?低い?将来性も調査

ここまで、臨床検査技師の平均年収や初任給を見てきましたが、まだ気になる点が残っています。

ここからは、他職種と比較して年収が高いのか低いのか、臨床検査技師として実際に働く人の声、将来性、年収を上げる方法を見ていきます。

臨床検査技師の年収を他職種と比較

2019年の「賃金構造基本統計調査」から、他の医療系職種の平均年収を表にまとめました。

職種平均年収
医師11,692,300円
薬剤師5,616,500円
看護師4,829,100円
准看護師4,030,400円
診療放射線技師・診療エックス線技師5,019,500円
理学療法士、作業療法士4,096,400円
歯科衛生士3,704,800円
歯科技工士3,847,900円

臨床検査技師の平均年収は約461万円です。同じ医療従事者である、医師・薬剤師・看護師・診療放射線技師・診療エックス線技師と比較すると、臨床検査技師の年収は低水準です。

薬剤師とは約100万円、診療放射線技師・診療エックス線技師とは約40万円、看護師とは約20万円の差があります。

臨床検査技師として実際に働く人の声

臨床検査技師として働く人の年収に関する声をTwitterで調べました。

https://twitter.com/junichilucky/status/1260418899813662721

若いうちは給料が安いとの声が多いです。新型コロナウイルスの影響により、ボーナスがカットされた臨床検査技師もいるようです。

確かに、臨床検査技師は若いうちは年収が低いです。経験を積み、年齢が上がると年収は上がる傾向があります。

臨床検査技師の将来性は?

臨床検査技師の将来性についてTwitterで実際の声を調べました。

https://twitter.com/d_comedical/status/1015562478866927616

職場によっては立ち仕事が多く体力的にきつい、機械化が進んでいるから将来需要が減るなどの声が見られます。

とはいえ、臨床検査技師の仕事は経験による判断が必要な場合も多く、臨床検査技師の需要はすぐにはなくならないでしょう。

臨床検査技師が年収を上げる方法

ここまで、臨床検査技師の年収は高いのか、低いのかを調査し、年収や将来性について実際に働く人の声をTwitterからご紹介しました。

ここからは、臨床検査技師の年収を上げる方法についてご紹介します。

今より好待遇の職場を探すなら

年収を上げるには、管理職に昇格するのを待つか、今よりも好待遇の職場を探すかです。

管理職への昇格はいつになるか分からず、そもそも管理職ポストが少ないこともあります。好待遇の職場を探す方が早く年収を上げられる可能性があります

ただし、1人で求人を探し、応募書類を作成して面接の約束を取りつけるのは大変です。年収や条件の交渉も自分で進めないといけません。

そこで、好待遇の職場を探す場合は、転職エージェントを利用するのが便利です。

医療福祉関係の職種に特化した転職エージェントもあり、自分の希望に合った求人を紹介してくれます。

非公開求人もあり、一般的な転職活動では出会えない優良な求人に出会うこともできます。

ここでは、「マイナビコメディカル」を紹介します。

マイナビコメディカル

マイナビコメディカル

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医療機関や施設、企業の情報をキャリアアドバイザーが足を運んで集めており、求人の数だけでなく、質にもこだわっています。定着率が低い医療機関や施設は原則紹介しません。

面接対策・書類添削のサービスもあり、面接日程の調整、条件交渉を代行してくれます。

マイナビコメディカルの口コミを集めました。キャリアアドバイザーのサポートが素晴らしいとの声が多いです。

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年収350万~450万円の求人が多いですが、年収500万円を超える好待遇の求人を非公開求人で有している可能性があります。

他職種への転職も視野に入れるなら

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中には臨床検査技師の資格を活かせる仕事もあります。他職種に転身するならなおさら、転職エージェントを利用するのが便利です。

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企業の将来性を教えてくれたり、応募書類の添削や面接練習などのサポートも受けられ、1人で転職活動を進めるよりもスムーズです。

ここでは、「パソナキャリア」「リクルートエージェント」「ランスタッド」の3社を紹介します。

パソナキャリア

パソナキャリア

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2021年1月現在、7,982件の求人が公開されています。

臨床検査技師と検索すると、13件の公開求人があります。医療機器メーカーの教育担当など、臨床検査技師の資格を活かせる求人もあります。

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臨床検査技師の年収まとめ

臨床検査技師の平均年収は約461万円で、年齢とともに年収が上がる傾向があります。

企業規模に応じて年収は高くなり、従業員1000人超だと平均年収約496万円です。最も平均年収が高いのは、公務員の臨床検査技師で約583万円です。

とはいえ、放射線技師など他の医療従事者と比較すると、臨床検査技師の平均年収は低水準です。

臨床検査技師が年収を上げるには、管理職に就くか、民間資格を取得して資格手当を増やす、転職する方法があります。

年収を確実に上げたい臨床検査技師の方は、現職で管理職を目指すよりも転職エージェントに登録して条件の良い求人を探すほうが効率的です。

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