パナソニックの年収を年代・職種・役職別に調査!高いけど今後給料が下がる?

パナソニック

パナソニック株式会社は、大阪府門真市に本社を置く、日本を代表する総合電機メーカーです。グループ会社は世界で529社を数え、2019年度の売上高は7兆4,906億円に上ります。

国内有数の大企業であるパナソニックの社員は、年収も国内トップレベルだと想定される一方、パナソニックの年収は今後下がるとも噂されます。

この記事では、パナソニック社員の年収相場・実態について徹底調査します。パナソニックへの転職を考えている人は参考にしてください。

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パナソニックの年収は?年代・職種・役職別にまとめ

総合電機メーカーへの転職を考えるなら、業界大手のパナソニックはぜひ是非転職したい会社の一つです。会社の雰囲気や仕事内容だけでなく、年収の水準も非常に気になるところです。

パナソニックに転職したら年収はいくら得られるのか、年代・職種・役職別にまとめました。

パナソニックの平均年収・平均年齢

パナソニックの年収について、まず全社員の平均年収を検証します。

2017年度~2019年度の有価証券報告書によると、パナソニックの過去3年間の平均年収は下記の通りです。平均年収には、賞与や各種手当なども含みます。

平均年齢平均勤続年数平均年収
2019年度45.7歳22.7年7,546,379円
2018年度45.6歳22.8年7,744,759円
2017年度45.6歳22.9年7,680,506円

国税庁「民間給与実態統調査」(2019年)によると、民間企業従業員の平均年齢は46.4歳で、平均年収は441万円です。

パナソニックの平均年齢は、民間企業全体の平均年齢とさほど差はありません。

一方、パナソニックの平均年収は、過去3年間で6万~20万円の変動はあるものの、700万円台後半を維持しています。民間企業全体の平均年収と比較して300万円以上も高い水準です。

パナソニックの新卒年収

パナソニックの新卒入社初年度の年収を検証します。以下はパナソニック公式HPに掲載されている2021年度新卒採用の初任給情報です。

初任給修士了(院卒): 月額236,500円(2019年度実績)

学部卒(大卒): 月額212,500円(2019年度実績)

諸手当通勤手当、超勤手当など
昇給年1回
賞与年2回

厚生労働省の2019年「賃金構造基本統計調査(初任給)」によると、新卒の平均月収は修士了238,900円、学部卒210,200円です。パナソニックの初任給は特別高い水準ではありません。

パナソニックで働く人の口コミを見ると、賞与は近年実績で4.2ヶ月ほど出ており、パナソニックの新卒年収は340万~380万円と試算されます

パナソニックの年収・年代別

パナソニックの年代別年収を検証します。下記は、パナソニック社員の口コミを基にした年収事例です。なお、条件を同じにするため、新卒入社に限定した年収事例を掲載します。

年代年収事例
20代
  • 年収400万円:男性、法人営業
  • 年収440万円:男性、調達
  • 年収500万円:男性、技術
  • 年収550万円:男性、開発
30代
  • 年収650万円:男性、営業
  • 年収760万円:男性、研究開発
  • 年収820万円:男性、技術
  • 年収900万円:男性、企画
40代
  • 年収1,000万円:男性、人事
  • 年収1,000万円:男性、開発
  • 年収1,100万円:男性、製品開発
  • 年収1,200万円:男性、マーケティング

パナソニックでは、20代のうちは規定の昇給ペースで、年功序列で自動的に昇給していきます。20代のうちに500万円台後半まで上がり、年収600万円が見えてきます。

30代以降は役職の等級や実績に応じて、年収に差が出てきます。パナソニックの場合、非管理職の年収上限は大体950万円と言われています。

管理職には主に40代以降に昇格し、管理職になると年収1,000万円に到達することもあります。

パナソニックの年収・職種別

次に職種別年収を検証します。下記は新卒入社後、5~10年在籍の社員の年収事例をまとめた表です。

職種年収事例
事務系営業職年収650万円、男性
経理職年収500万円、女性
企画職年収700万円、男性
マーケティング職年収700万円、男性
技術系技術職年収820万円、男性
研究職年収700万円、男性
設計職年収500万円、男性
情報システム職年収730万円、男性

在籍年数に5年~10年の幅があるため、年収事例にも幅はあるものの、パナソニックでは職種ごとに年収が大きく変わることはありません。

後ほど紹介しますが、パナソニックは役職の等級別に年収が決まる仕組みです。最初の昇格試験は、新卒入社後概ね5年以上在籍で受けられます。

28~30歳で主任クラスの昇格試験に合格すると、年収は600万円程度に上がり、その後は年ごとに800万円程度を上限に自動昇給します。1ランク上の係長クラスだと、900万円程度の年収が見えてきます。

パナソニックの年収・役職別

パナソニックは、役職の等級別に年収が決まる仕組みであることを紹介しました。パナソニックにおける役職の等級は、P10~P1のグレードで規定されています。

事務系と技術系で若干役職名に違いはありますが、社員の口コミを基に、各グレードと年収の目安を下記の表にまとめました。

グレード役職想定年収
P10主任600万円~800万円
P9主任(係長クラス)800万円~900万円
P8主幹900万円~1,000万円
P7課長1,000万円~1,100万円
P6次長1,200万円~1,400万円
P5部長
P4事業部長1,500万円~1,700万円
P3副本部長1,600万円~1,800万円
P2本部長
P1執行役員2,000万円以上

以前は年功序列型の年収と言われていたパナソニックは、近年はこの等級別制度に従って年収を規定しています。

課長クラスのP7に昇進するのは早くて40歳前後と言われ、年収は1,000万円を超えます。

部長・次長クラスのP6~P5まで昇進すると、年収は1,400万円程度まで見えてきます。

パナソニックの年収・学歴別

パナソニックの学歴別年収を解説します。下記の表は、パナソニックの新卒採用情報を学歴別にまとめたものです。賞与は近年実績の4.2ヶ月分で算出しています。

高専卒

(本科卒)

高専卒

(専攻科卒)

学部卒

(大卒)

修士了

(院卒)

初任給(月給)187,500円212,500円212,500円236,500円
昇給年1回年1回年1回年1回
賞与年2回年2回年2回年2回
想定年収3,037,500円3,442,500円3,442,500円3,831,300円

パナソニックは技術系社員を中心に募集しているため、高卒ではなく高専卒を採用しています。高専卒でも、専攻科卒の場合なら大卒と同じ初任給でスタートします。

より専門的な知識を学んだ院卒であれば、初任給は大卒よりも約2万円高い金額でスタートします。

院卒と高専の本科卒では月給約5万円の開きがあり、想定年収は約80万円の差が生じます。その後はP10グレードに昇格するまでは、規定通りに昇給します。

ただし、P10以上の役職に付いたあとは、能力や実績に応じて昇格し、年収が決まるため、学歴に関係なく役職によって年収に差が付きます。

パナソニックの年収は高い?低い?年収ランキング・年収偏差値を調査!

全社員の平均年収が750万円を超え、課長職で年収1,000万円を超えるパナソニックは、他の企業や同業他社と比較して、年収水準は高いのでしょうか?それとも低いのでしょうか?

下記はダイヤモンド社が2020年8月に公表した「年収が高い会社ランキング2020」TOP10の顔ぶれです。

順位企業名平均年収平均年齢
1位イー・ギャランティ2,413万円32.5歳
2位キーエンス1,839万円35.6歳
3位ヒューリック1,761万円39.9歳
4位三菱商事1,631万円42.6歳
5位東京放送HD1,622万円50.0歳
6位伊藤忠商事1,565万円41.9歳
7位丸紅1,452万円42.1歳
8位住友商事1,437万円42.5歳
9位日本テレビHD1,401万円49.2歳
10位三井物産1,393万円42.1歳

以下、61位の富士フィルムHDまでが、平均年収が1,000万円を超えています。

このランキングによるとパナソニックは427位で、国内企業の中で必ずしもトップクラスの年収に分類される企業ではありません。

次に、同じランキング表を使って、同業他社6社との年収を比較します。

順位企業名平均年収平均年齢年収偏差値
45位ソニー1,057万円42.4歳65.1
104位東芝915万円45.0歳52.7
121位日立製作所894万円42.1歳55.0
243位日本電気(NEC)814万円43.7歳47.7
265位三菱電機806万円40.5歳53.2
427位パナソニック754万円45.7歳42.4
492位シャープ737万円44.9歳42.5

7社の中で、パナソニックは2番目に平均年収が低い結果でした。ランキング45位のソニーと約300万円の差があります。

平均年収と平均年齢で算定した、年収リサーチによる年収偏差値は、ソニーとパナソニックとの間で20以上の差が開いています。

それでも、民間企業の平均年収よりは300万円以上も高い平均年収です。同業他社と比較するとやや低いものの、世間的には十分に高い年収水準と言えるでしょう。

パナソニック子会社の年収

パナソニックには連結子会社が世界に528社あります。パナソニック子会社の年収について、主な事例を検証します。

連結対象の子会社は有価証券報告書を作成しないため、社員の口コミを基に年収をまとめました。

企業名年収事例
パナソニック エコシステムズ
  • 年収500万円:20代男性
  • 年収700万円:30代女性
  • 年収1,100万円:40代男性
パナソニック デバイスSUNX
  • 年収400万円:20代男性
  • 年収520万円:30代男性
  • 年収800万円:40代男性
三洋電機
  • 年収500万円:20代男性
  • 年収650万円:30代男性
  • 年収700万円:40代男性
パナソニック モバイルコミュニケーションズ
  • 年収580万円:20代男性
  • 年収820万円:30代男性
  • 年収1,200万円:40代男性
パナソニック 産機システムズ
  • 年収400万円:20代女性
  • 年収500万円:30代男性
  • 年収800万円:40代男性

パナソニック エコシステムズはパナソニックと同じ給与体系のため、年収水準はパナソニックと同等です。

パナソニック モバイルコミュニケーションズの年収水準は、パナソニックと同等か、業績や個人の実績によっては、それ以上の年収が得られる場合があります。

他の3社はパナソニックよりも年収水準は低めで、子会社ごとに年収の状況は異なります。

パナソニックに高年収で転職を成功させる方法

年収ランキングでは中位に位置しているとはいえ、パナソニックに勤めれば民間企業の平均年収と比べて高額な年収を得られます。

等級別に年収が決まるパナソニックは単純な年功序列ではなく、若い転職希望者には特に魅力的です。ここでは、パナソニックの採用情報や転職難易度を検証し、パナソニックへの転職を成功に導く方法を解説します。

パナソニックの採用情報

パナソニックでは、中途採用枠としてキャリア採用を行っています。キャリア採用の応募方法は、下記の2パターンがあります。

  • 自分で希望職種を選んで応募する
  • 複数部門が参加する選考会に応募する

自分で希望職種を選んで応募する場合は、分野・部門・勤務地から希望職種を探します。分野別では、2020年8月現在、下記の職種で募集が出ています。(括弧内数字は募集人数)

エンジニア系研究開発研究開発(30)
電気・電子・機械回路設計(11)
制御設計(1)
デバイス開発(1)
機械・機構設計(10)
生産技術・プロセス開発(5)
材料開発・材料プロセス開発(6)
IT・通信・システム組込みソフト設計(9)
システムエンジニア(4)
社内SE・情報システム(3)
品質管理/品質保証/生産管理品質管理/品質保証(3)
その他セールスエンジニア/サービスエンジニア/FAE(3)
その他エンジニア(2)
高度技術人材コース研究開発[高度技術人材コース](4)
スタッフ系・営業系営業海外営業・マーケティング(2)
国内営業・マーケティング(1)
スタッフ経営企画・事業企画(5)
経理/財務(7)
法務(2)
知財(4)
人事(1)
購買/物流(2)
その他その他スタッフ(1)

募集要項には、求められる経験やスキル、資格などの記載はあるものの、給与に関しては新卒採用時の給与基準のみが記載されています。

年収などの条件は実際に応募して面接を受けてみないと分からないようです。

選考会に参加した場合は、自分のキャリアを活かせる部門とのマッチングを図れるほか、部門からの逆指名も受けられます。

そのほか、転職相談会やマッチングセミナーも定期的に開催しています。

パナソニックの転職難易度

パナソニックは、日本を代表するグローバルな総合電機メーカーだけあって、採用時には応募が殺到します。

東洋経済新報社が2017年に公開した、新卒採用時の「入社するのが難しい有名企業」トップ200社では、パナソニックは135位にランクインしています。

特に営業系やスタッフ系の文系職種ほど高倍率で、内定までの道のりは狭き門です。

中途採用も同様で、パナソニックのホームページで募集しているキャリア採用はWebで簡単に応募できる分、応募する人数も非常に多くなります。

エンジニア系の研究開発の除けば各職種とも1名~数名しか募集しておらず、倍率はかなり高いです。

ほかにも、パナソニックでは各職種で一定水準の語学力が求められるため、ある程度のTOEICスコアが必要です。

パナソニックへの転職を成功させる方法

先にも触れたように、パナソニックの採用ページからキャリア採用に応募する場合、相当の倍率を覚悟しておく必要があります。

応募条件にある経験やスキル、語学レベルなどの条件を満たしていても、ライバルが多ければ書類選考で落ちる可能性は高くなります。

それに加え、パナソニックは給与などの条件を求人に記載しておらず、面接時などに確認する必要があり、年収の条件交渉も容易ではありません。

パナソニックへの転職を成功に導く方法は、転職エージェントへ登録することです。転職エージェントを利用すれば、下記のメリットが得られます。

  • 公開求人だけでなく、独自の非公開求人に応募できる
  • 求人への応募、面接の日程調整、年収交渉まで、全て代行してくれる
  • 選考に通過しやすいように、応募書類を添削してくれる

優良な転職エージェントほど、企業との信頼関係を密に築いています。そのため、一般には公開されていない好条件の非公開求人を、転職エージェントは数多く抱えています。

本記事では、数ある転職エージェントの中から、特におすすめの転職エージェント3社を紹介します。

パソナキャリア

パソナキャリア

パソナキャリアは、人材サービス事業大手の株式会社パソナが運営する国内最大級の転職エージェントです。

求人数の多さが特徴で、50,000件以上の求人の80%は非公開求人です。独自の非公開求人も数多く抱えています。

もう一つの強みは、キャリアアドバイザーの提案力とサポート力で、パソナキャリアを使って転職した人の67.1%が年収アップに成功しています。

2020年のオリコン顧客満足度調査で第1位に選ばれるほどユーザー満足度は高く、Twitterでもパソナキャリアを評価する口コミは多く見られます。

業界に精通した専任のキャリアアドバイザーが担当に付き、書類添削から面接対策、年収の交渉まで、丁寧なサポートを受けられます。

パソナキャリアでは2020年8月現在、パナソニックの求人は33件あり、年収1,000万円の求人も多数用意しています。

パソナキャリアの公式サイトパソナキャリアの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 パソナキャリアの評判は?629人の口コミ調査の結果

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、株式会社リクルートキャリアが運営する転職業界最大規模の転職エージェントです。

圧倒的な求人数が最大の強みで、公開求人95,000件以上、非公開求人107,000件以上、総求人数は20万件以上に及びます。

転職業界No.1の支援実績を誇り、2018年に「親しい人に最もおすすめしたいエージェントサービス」第1位に選ばれています。

求人数の多さに加え、求人の質も高いと定評があります。長年の実績により企業との信頼関係は厚く、好条件の非公開求人を数多く保有しています。

専門職の求人が多い点も、リクルートエージェントの特徴です。

Twitterでも、リクルートエージェントの紹介求人は、好条件の案件が多いとの評価がよく見られます。

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ランスタッド

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ランスタッドは、全国に93の拠点を持つ外資系転職エージェントです。世界38の国と地域で人材サービス業を展開するランスタッドグループの一角を占めます。

ランスタッドの転職支援サービスの特徴は、若手向けの求人から、年収800万円以上のエグゼクティブ向け求人まで、幅広いニーズに対応した求人を豊富に取り揃えている点です。

グループのグローバルコネクションを活かし、国内企業だけでなく、外資系やグローバル企業の求人も数多く揃っています。

ランスタッドが持つ求人の約80%は非公開求人です。独自の非公開求人も多く、中には年収3,000万円以上のハイクラス求人も豊富にあります。

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パナソニックの年収や職場環境についてもっと詳しく!

ここまでパナソニックの年収事例や、転職を成功させる方法を紹介してきました。ただ、パナソニックへの転職を考える上で、職場環境などまだ気になる点が残っています。

今後、パナソニックの給料が下がると言われる噂の真偽や、実際の職場環境などを社員の口コミなどから掘り下げていきます

パナソニックの給料が今後下がるって本当?

役職に付けば、30代で600万円以上、40代で1,000万円以上の年収を得られるパナソニックには、今後は給料が下がるとの話もあります。

パナソニックの給料が今後下がる懸念材料には、下記の3点が挙げられます。

  • 新型コロナウイルスの影響による在宅勤務の増加で、残業代が減少
  • 働き方改革関連法による同一労働同一賃金の施行
  • 米中貿易摩擦や国際競争激化による業績低迷

非管理職の場合、残業代は年収に大きく影響します。下記は研究職で主任クラス(男性)の年収事例です。

年収基本給(月)残業代(月)賞与(年)その他(年)
650万円32万円10万円130万円12万円

厚生労働省「毎月勤労統計調査」によると、新型コロナウイルスの影響で、残業代を含む「所定外給与」は2割下がっています。上記の年収事例の場合、月の残業代は8万円に減り、年間24万円の下落要因です。

もう一つの懸念材料である同一労働同一賃金とは、正社員と非正規社員の待遇格差を禁じる原則です。

業績が大きく向上しない限り、会社が賃金として負担できる総額は増やしにくいので、必然的に正社員の昇給を抑制するか手当を減額する方向に進む可能性があります。

気になる業績については、新型コロナの影響で自動車向けや住宅向けの製品需要が激減し、2021年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比55.7%減になる見通しを発表しています。

米中貿易摩擦を受けて、中国向けビジネスに不透明感が増すことも懸念材料です。電機業界は中国・台湾の成長が目覚ましく、競争激化による業績悪化も懸念されます。

明るい材料があるとすれば、アメリカの新興電気自動車メーカー・テスラ向けの電池需要が高まっていることです。

明るい材料に対し、懸念材料の方が多く、給料は今後下がる可能性は大いにあります。

パナソニックの給料明細を公開している人はいる?

パナソニック社員で給料明細を公開している人について、ネットでパナソニックの給料明細事例を探したところ、下記の2つが見つかりました。

事例1:40代男性(年収約900万円)

基本給420,000円
時間外手当127,969円
住宅手当0円
家族手当30,000円
役職手当0円
資格手当0円
調整手当0円
通勤手当0円
総支給額577,969円

※賞与は年間2,400,000円

事例2:40代女性(年収約720万円)

基本給350,000円
時間外手当20,000円
住宅手当0円
家族手当24,000円
役職手当48,000円
資格手当0円
通勤手当10,000円
その他手当0円
総支給額452,000円

※賞与は年間1,807,000円

事例1の男性の場合、各種手当は家族手当のみの一方、基本給が高く、残業代の比率が高い給料構成です。今後残業代が減少すれば年収に大きく影響します。

事例2の女性の場合、基本給はそこまで高くないものの、残業代を含めた各種手当が一通り付き、月額給料の額を支えています。

同じ40代の非管理職であるものの、職種によって給料の内訳は大きく異なるのが分かります。

パナソニックの職場環境に関する口コミ

パナソニックへの転職を考えるなら、年収事例だけでなく、職場環境も気になるところです。実際に働く社員の声を、Twitterから探しました。

Twitterでは、社内の雰囲気の良さ、人間関係の良さを評価するコメントが目立ちます。大企業にも関わらず、アットホームな雰囲気を持ち合わせているのが分かります。

パナソニックは女性のキャリアアップを推進しており、下記のツイートにあるように女性が働きやすい環境づくりを進めています。

外部の視点から見た口コミを紹介すると、新卒採用の説明会に参加した学生は、パナソニックで働く社員の生き生きとした雰囲気に魅力を感じています。

社員の姿を見たときに、自分も一緒に働きたいと感じられるような、やりがいを感じさせる雰囲気が、パナソニックの職場環境にはあるようです。

パナソニックの年収まとめ

本記事では、パナソニックの年収事情について、様々な角度から解説してきました。

パナソニックは同業他社の中で平均年収は低いものの、民間企業の平均年収よりはるかに高い平均年収です。グローバル企業として知名度も高く、管理職以上で年収1,000万円を超えます。

パナソニックは採用のハードルも高く、応募倍率はかなり高めです。ライバルを押しのけてパナソニックに転職するには、求人数を多く抱えた転職エージェントに登録することが一番の近道です。

本記事でも紹介したパソナキャリアリクルートエージェントランスタッドは、数ある転職エージェントの中でも特に優良と言われています。

この3社をうまく活用して、是非パナソニックへの転職を成功させてください。