野村総合研究所はコンサルティング業界の中でも有名な日系企業で、誰しも名前は聞いたことがあるくらい知名度のある企業です。
野村総合研究所は、かなり人気な企業なので転職難易度はかなり高いです。
この記事では、野村総合研究所の企業情報から、転職方法まで詳しく解説しています。
記事の最後では、野村総合研究所への転職に強い転職エージェントも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
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野村総合研究所への転職は可能?データから難易度を検証
野村総合研究所への転職を考えるのであれば、まずは転職が可能であるかどうか、可能であれば転職難易度はどのくらいなのかについて知る必要があります。
HPなどを参考に、野村総合研究所の転職難易度を見ていきます。
野村総合研究所の公開求人
野村総合研究所のHPには、採用ページに新卒採用以外に『インターンシップ』『キャリア採用』『障がい者採用』のそれぞれ3つの枠が存在していました。
このうち転職者向けの募集枠に分類されるのは、キャリア採用と障がい者採用の2つになります。
キャリア採用
いわゆる一般的な『転職求人』枠に当たるのが、このキャリア採用です。現在人材を求めている業種別に常時エントリーを受け付けています。
野村総合研究所への転職希望者は、この『キャリア採用』に応募して転職活動を始めるのが一般的なルートとなります。
障がい者採用
野村総合研究所では、障がい者枠としての転職者採用も随時行っています。こちらは現在一般事務の応募だけで、選考方法は『書類選考』と『面接』となっていました。
キャリア採用について
公開求人があると分かったところで、次は転職枠である『キャリア採用』について詳しく紹介していきます。
キャリア採用の募集職種一覧
現在の野村総合研究所のキャリア採用募集職種および分野は、以下のようになっています。
- 経営コンサルティング
- システムコンサルティング
- 金融ITソリューション
- 産業ITソリューション
- IT基盤サービス
- 札幌アプリケーションエンジニア
- 福岡システムエンジニア
- 海外勤務のシステムエンジニア/システムコンサルタント
- NRIセキュアテクノロジーズ
- NRIデジタル
- 本社スタッフ
- その他
その他についてどのような職種なのかはHP上に記載がなく、現在募集している職種一覧の中に当てはまらないが、野村総合研究所のビジネスに興味がある人用の転職募集枠として存在していました。
採用までの流れ
野村総合研究所への転職の流れは、HP上でのエントリーによる書類選考、複数回の面接、という流れで採用となります。
面接回数は『複数回』とだけ表記され、決まった回数は記載されていませんでしたが、基本的には
- 東京本社にての現場面接
- 役員・人事面接
という流れとなっています。
DODAなどの大手転職サイトの募集要項を見てみても、野村総合研究所の採用プロセスは書類選考、面接、とだけ表記されていて、明確な面接回数の表記はありませんでした。
採用大学の実績
野村総合研究所のHPには明確な採用大学の傾向・実績についての表記はありませんでしたが、大手転職サイトの『マイナビ』を見てみると、野村総合研究所の採用実績校の一例は以下のようになっています。
- 愛知大学
- 青山学院大学
- 大阪市立大学
- 岡山大学
- 小樽商科大学
- お茶の水女子大学
- 金沢大学
- 関西大学
- 関西学院大学
- 学習院大学
- 京都大学
- 慶應義塾大学
- 首都大学東京
- 中央大学
- 東京海洋大学
- 東京大学
- 同志社大学
- 日本大学
- 一橋大学
- 法政大学
- 早稲田大学
これを見るに野村総合研究所は『全国各地』の大学の卒業者を採用していることと、学力的にも『幅広い大学』の採用実績があることが分かります。
よく大手企業ですと『学歴フィルター』があると言われることが多いですが、これらの採用実績を見るに、野村総合研究所はあまり『学歴フィルター』がなく、幅広い人材の中から採用しているようです。
また公式HPによると、学部卒と院卒の割合が4:6、文系と理系が3:7、女性採用率が29%となっていました。これによると野村総合研究所は学歴はあまり気にしないが、院卒者や理系出身者を求める傾向があるようです。
野村総合研究所の人気ランキング
大手転職サイト『DODA』の2018年度転職先人気ランキングによれば、野村総合研究所は総合部門で92位で、前年度の109位よりはアップしていました。
また同様に大手の転職サイトである『マイナビ』の新卒者人気企業ランキングでは、文系部門・理系部門共にトップ100までにランクインしていないという結果になりました。
しかしワンキャリアが発表した、東大・京大生就職人気ランキングでは、三菱商事を抑えて日系企業で1位という結果もあります。
これらのことから、野村総合研究所は東大や京大といった高学歴の学生からコアな人気があり、転職先としての人気はそれほど高くはない傾向にあるといえます。
しかし逆に言えばライバルが少ないとも言えるので、野村総合研究所への転職を狙っている人は、今がチャンスかもしれません。
野村総合研究所の株価
日経経済新聞によれば、野村総合研究所の株価は2018年12月22日時点では4,030円、前日比-150(-3.59%)となっています。
2018年12月の月間株価高低は
- 始値:5,060.0円/12月3日
- 高値:5,100.0円/12月3日
- 安値:3,975.0円/12月21日
- 終値:4,030.0円/12月21日
- 累計売買高:8,625,300株
となっています。これを見るに、現在の野村総合研究所の株価は下降傾向にあると考えられます。また過去10年間の株価を見てみるに、2009年時始値の1,445.5円(1/5)から、高値・安値・終値すべてが上昇傾向にありました。
株価は基本的に変動が激しいですが、年単位でみれば野村総合研究所の株価は上昇傾向にあります。株価はあくまで指標なので一概には言えませんが、これだけをみると野村総合研究所の株は年々良くなってきているといえるかもしれません。
野村総合研究所の中途採用人数は?
公式HPには残念ながら新卒・キャリア採用の人数の記載は共にありませんでしたが、株式会社ディスコが運営する『キャリスタ就活2019』によれば、野村総合研究所の新卒採用人数と男女比率は以下のようになっていました。
2017年度 | 男性233名 | 女性84名 |
---|---|---|
2016年度 | 男性194名 | 女性71名 |
2015年度 | 男性164名 | 女性54名 |
これをみると、野村総合研究所の新卒採用人数は年々上昇傾向にあるようです。また男女比率は大体3:1の割合となっていて、男性の方が採用される人数がかなり多いようです。
中途採用者の人数は残念ながら明記されていませんでしたが、これら新卒者枠の傾向を見るに、野村総合研究所では中途採用者の数も年々増えていると考えても不思議ではありません。
またキャリア採用枠の職種が少なくとも68種ありましたので、68人の転職採用枠はあると考えられます。他にもキャリア採用には上記したように『その他』が存在するので、採用人数は増えたり減ったりする可能性も考えられます。
採用人数に記載がなく、その他枠が設けられていることを考えるに、野村総合研究所は『良い人材』だと判断されれば人数に関係なく採用される可能性があります。
野村総合研究所のインターンシップ
野村総合研究所では、毎年学生向けにインターンシップも実施していて、非常に評判が良いことでも知られます。産経新聞によると、野村総合研究所は『学生が本当に行ってよかったINTERNSHIP AWARD 2018』の3部門に入賞していました。
特に総合評価の高かった部門ランキングでは1位を獲得し、経験者の話では『これほど社員と親密に仕事ができるインターンは他にない』『実際の仕事をリアルに体験できるので、学べることが非常に多い』と高い評価を受けていました。
残念ながら野村総合研究所のインターンは学生を対象にしたものですが、年齢による制限はなく、大学・大学院に所属している社会人経験がない人であれば誰でも申し込みは可能です。
フリーターで再び学生に戻った人や大学院に進学しようと思っている人などは、こういったインターンシップの利用を考えてみても良いでしょう。
野村総合研究所に転職するなら確認したい!事業内容や職場環境は?
続いては野村総合研究所の事業内容や職場環境について紹介していきます。野村総合研究所への転職を考えているのであれば、まずは企業のことを知る必要があります。
事業内容の把握は転職活動時の企業研究として、職場環境の把握はその企業の福利厚生や転職後にやっていけるかなどを判断する重要な要素となります。
野村総合研究所の企業概要
公式HPによる野村総合研究所の企業概要は以下のようになっています。
社名 | 株式会社野村総合研究所 |
---|---|
証券コード | 4307 東証一部上場 |
法人番号 | 4010001054032 |
本所 | 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ |
代表電話番号 | 03-5533-2111 |
創業年月日 | 1965年4月1日 |
資本金 | 19,338,400千円 |
代表者 | 此元 臣吾 |
従業員数 | 6130人 |
連結売上高 | 4,714億円 |
野村総合研究所のメインオフィスは東京本所以外に国内に11ヶ所、海外ではアジア・欧米を含めて45ヶ所に存在します。国内では東京以外ですと横浜と大阪に『総合センター』が、札幌・福岡・大阪・横浜に『開発センター』が存在します。
また名古屋と大阪にそれぞれ『コンサルティング事業部』も存在しています。
野村総合研究所の事業内容
公式HPの企業概要を見てみると、野村総合研究所の事業の内容は以下のようになっていました。
コンサルティング
野村総合研究所のコンサルティングは主に『マネジメントコンサルティング』と『システムコンサルティング』に分かれます。
マネジメントコンサルティングの分野は自動車から教育・行政まで16の分野にまで及び、コンサルティングテーマはあらゆる分野の経営・事業戦略、組織や人事の改革から政府・官公庁向けの政策の提言までと非常に幅広いのが特徴です。
またシステムコンサルティングに関しても、マネジメントコンサルティング同様に幅広い業種の企業や行政機関を対象にしています。
IT戦略の策定、およびITを活用した業務の改革計画や実行支援、グループ・グローバルでのITガバナンスの確立といった、企業のIT活用を向上をさせる、あらゆるサービスを行っています。
金融ITソリューション
金融は野村総合研究所がもっとも得意とする分野のひとつです。金融ITソリューションは大きく『証券ITソリューション』『資産運用ITソリューション』『銀行ITソリューション』『保険ITソリューション』の4つに分けられます。
証券ITソリューションは『THE STER』や『STER-Ⅳ』などが有名で、特にTHE STERは証券会社の様々な業務の根幹を担うシステムでもあります。
他にも資産運用・銀行・保険といった、金融会社のビジネスに貢献してきており、野村総合研究所の金融ソリューションの多くは、金融業界のインフラとして機能しています。
産業ITソリューション
こちらは金融以外の、様々な分野の産業にITソリューション、つまりITを使った問題解決の方法を提供する事業になります。
事業内容は主に製造業やサービス業に係わる顧客のビジネスの問題解決を図る『産業ITソリューション』と、消費者の趣向など、流通にかかわる顧客のビジネスに係わる『流通ITソリューション』に分かれています。
いずれも経営戦略からアウトソーシングまで、幅広いサービスを提供しているのが特徴になります。
IT基盤サービス
その名の通りITの『基盤』や『地盤』を提供するサービスで、主に『マネージドサービス』『セキュリティサービス』『最先端技術の獲得とイノベーションへの取り組み』『各種ソリューション』の4つに分かれています。
『マネージドサービス』とは顧客企業がITを運営するときに、そのシステムを24時間365日安全に運営するための必要なサービス・ソリューションを提供するサービスです。
また『セキュリティサービス』とはその名の通り、防犯や安全な運営に係わるサービスを提供する事業で、『最先端技術の獲得とイノベーションへの取り組み』とは時代が求める最先端のサービスや事業を創り出すためのサービスを指します。
『各種ソリューション』とは顧客のビジネスの悩みに最適な基盤サービスを考えて提供してくれるサービスなので、他の4つに比べて多様性が高いのが特徴です。
野村総合研究所の社員の年収・平均年齢について
転職時に気になるのが『年収』と、転職後こそは『長く働けるのか』についてです。野村総合研究所はどうなのでしょうか、各種データをもとに見ていきます。
野村総合研究所の平均年収
企業の口コミ・給与明細サイトの『キャリコネ』が2018年11月に発表した『コンサルタントの年収が高いランキング』によると、野村総合研究所の平均年収は849万円で3位という結果になりました。
これによると野村総合研究所では院卒入社時に年収650万円が支払われ、その後毎年50万円ずつ年収が増えていくとありました。そのため7年目で1000万円代に到達し、10年目で1200万円まで昇進するといいます。
2位のアクセンチュアが平均881万円、1位のPwCあらた有限責任監査法人が平均885万円であることから考えても、野村総合研究所の年収との差はそこまで大きいとは言えません。
野村総合研究所の年収は、コンサルタント業界では上位ですが、そもそもコンサルタント業界そのものが高給取りなため、そこまで大きく差をつけてはいないと考えられます。
野村総合研究所の平均年齢
大手転職エージェント『リクナビ』が運営する『リクナビ2019』によると、野村総合研究所の社員の平均年齢は、2017年3月時点では39.9歳となっていました。
これは上場企業2257社を対象に調査した平均社員年齢40.44歳よりは、わずかにではあるが若いという結果となります。また東洋経済の『高齢化した上場企業ランキング500』の中に野村総合研究はランクインしていませんでした。
これらのことから野村総合研究の平均年齢は、上場企業の中では少しだけ若く、長年続いている企業であるにもかかわらず、高齢化はしていないとみることができます。
また野村総合研究の平均勤続年数は2017年3月時点で14.3年となっており、これは『就職四季報』連載の企業平均勤続年数14.8年よりもわずかに短く、平均勤続年数ランキング1位のJR四国の24年に比べると10年短いという結果になりました。
こうしてみると野村総合研究所は、平均年齢『少しだけ低く』て、平均勤続年数は『少しだけ短い』と見なすことができます。
野村総合研究所の職場環境
職場環境は転職後に長く勤めていけるかどうかの判断材料になるので、よく確認しておく必要があります。企業口コミ・給与明細サイトである『キャリコネ』の口コミ389件を参考に、野村総合研究所の職場環境を見ていきます。
野村総合研究所の働きやすさへの評価
野村総合研究所の『働きやすさ』を評価したキャリコネの結果によれば、最高点を5点として、各『働きやすさ』の数値は以下のようになっています。
労働時間の満足度 | 3.1 |
仕事のやりがい | 3.4 |
ストレス度の高さ | 2.7 |
休日数の満足度 | 3.6 |
給与の満足度 | 4.2 |
ホワイト度 | 3.5 |
野村総合研究所はストレス度も低く、その他の指標も平均値の3.0を超える結果となっています。特に給与に関しての評価はかなり高いと言えます。
野村総合研究所の仕事時間と休日
野村総合研究所の月の平均残業時間は50.0時間で、平均休日出勤数は0.6日となっています。これは単純に計算すれば、1日平均2時間30分の残業時間があるということになります。
厚生労働省の平成28年度業種別平均残業時間の中で、最も残業時間が長かったのが『運輸業・郵便業』の26.7時間であることを考えると、野村総合研究所は倍近い残業時間であることが分かります。
しかし同じコンサルタント業界で比較すると、50時間や60時間の企業が多く存在することから、野村総合研究所だけが特別に残業時間が多いというよりも、コンサルティング業界そのものの特色とも言えます。
休日出勤数は0.6日と少ないですが、有給休暇の消化率は45%と半数以下であることを考えると、休日は休めても平日に有給は取りにくいのかもしれません。
仕事のやりがい
野村総合研究所は若手のうちから積極的なディスカッションや活躍の場があり、また転職者でも差別やハンデはなく、むしろ他社での経験がある分伸びやすいという声が存在していました。
他にもオフィスがキレイで設備が充実しているので、安心して仕事ができる環境が整っていることや、コンサルティングが好きな人にはとても恵まれた環境であるという意見もみられました。
残業時間の多さなどについては賛否両論あり、元々コンサルティング系の仕事が好きでやりがいを感じている人は活躍しやすいようですが、そうではない人は辛いと言う声が見られます。
野村総合研究所の職場環境は、コンサルティングへのやる気や好き嫌いによって振れ幅が大きいのでしょう。転職を考えている人は、こういった社風にマッチするかをよく考えるようにすると良いでしょう。
野村総合研究所への転職を成功させる方法
野村総合研究所は大手企業で、しかも人気のある企業ですが、社員の声を聞く限り転職者も多く、新卒社員と分け隔てなく出世や活躍ができやすい環境が整っている企業であるようです。
しかしその反面転職者に求められるレベルも高く、よほど実績や能力に自信がある場合を除いては直接応募をしても採用してもらえる可能性は低くなります。
それどころか書類審査だけで落とされて、せっかくの転職のチャンスを無駄にすることさえあります。効果的な転職を考えるのであれば、転職エージェントを活用する方法をおすすめします。
野村総合研究所は公開求人もありますが、公開求人はその分競争率も高くなります。非公開求人の紹介を受けられて、しかも書類の添削や面接サポートをしてくれる転職エージェント探して登録したほうが効率が良いでしょう。
野村総合研究所への転職で必ず登録すべきエージェント・サイト3選
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野村総合研究所は大手で人気もある企業ですが、転職者も多く直接応募もあることから決して転職が出来ない企業ではありません。
しかし大手の人気企業であるがゆえ、野村総合研究所への転職は一筋縄ではいかないでしょう。
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