躁うつ病で退職後、再就職に成功した私が実践した5つのこと

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以前うつ病になってしまい、退職を余儀なくされました。ですが、また再就職したいと思っています。どうすれば良いですか?
キャリアコンサルタント
病気により退職した後に、再就職しようと決意するには、相当の勇気がいることでしょう。
そうなんですよね・・・。実際、まだ再就職が怖いと感じるときがあります。
キャリアコンサルタント
この記事では、うつ病により退職したけれど、再就職に成功した方の経験談をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでいる皆さんの中には、仕事から逃げ出してしまいたいほどつらい毎日を過ごしていたり、先の見えない人生の中でもがき苦しんでいる人がいるのではないでしょうか。

かく言う筆者も、双極性障害(躁うつ病)という病気で会社を退職し、転職活動を経験した身ですので、皆さんのつらさはよく分かります。

この記事では、うつ病などの心の病気から復帰し、再就職をしたいと考えている人のために、無理なく復帰するためのポイントを、筆者自身の経験談も踏まえて紹介します。

もしかしたら、「早く再就職しなければ」と焦りながらこの記事を読んでいる人もいるかもしれません。そんなときは、温かい飲み物を用意して、リラックスしながら読んでください。

【2019年4月:最新情報】

4月は転職する最高のタイミングです。多くの企業では、事業年度が始まる前の2-3月に新規採用を行い、新卒の配置が決まった4月から補強のために中途採用を行います。当然、ライバルとなる転職志望者も急増します。他のライバルに先を越されぬよう、早急に準備をしましょう。

  1. このページを参考に、複数の転職エージェント(『doda』『マイナビエージェント』『リクルートエージェント』など)に無料登録する
  2. 各エージェントから連絡が来たら、自分の転職意欲をアピールし、各エージェント側のサポート優先度を上げる。
  3. 担当者の質・自分との相性が最も良かった転職エージェントを本命とし、本格的な転職サポートを受ける。

【ご注意】4月は転職志望者が多く、転職エージェントの繁忙期にあたります。そのため、転職活動へ積極的な人ほど優先的にサポートを受けられます。転職エージェントには、「すぐにでも転職したい」としっかり伝え、優先的にサポートを受けられるようにしておきましょう。

うつ病からの再就職成功法① 怖いときや不安なときは、何もしなかった

いざ再就職をしようと思っても、「うつの症状が出そうで怖い」、「今までのように働けるか不安」などの思いから、どうしても一歩が踏み出せないことはよくあります。

そんなときには、無理をして再就職先を探すのではなく、「やってみよう」という気になるまでゆっくり休みましょう

一般に、休職期間の目安は1カ月から3カ月と言われていますが、一度疲れてしまった心はすぐに治るものではありません。治りかけの状態で無理をしてしまうと、かえって回復に時間がかかってしまいます。

焦る気持ちも分かりますが、今後の自分の人生のためにも、休むべきときにはしっかりと休み、心身の調子を整えることに専念することをおすすめします。

うつ病からの再就職成功法② 自分のストレスの要因を分析した

再就職先を探すにあたっては、自分の働きやすい職場を探すことが欠かせません。そのためにも、以前の職場で何が自分にとってストレスだったのかを分析することをおすすめします。

単に「職場のストレス」と言っても、人間関係や業務量、勤務時間の長さなどさまざまです。この中で何がストレスの要因だったのかが分かれば、よりストレスの少ない再就職先を探すことに役立ちます

筆者の場合、クレーム対応が大きなストレスの要因で、他の社員が怒鳴られている姿を見ているだけでも苦痛でした。現在は在宅の仕事を選び、大きなストレスのない環境で働けています。

「自分にとって何がつらいのか」を理解していないと、また同じような職場に再就職してしまうかもしれません。少し気分が良くなったら、ぜひ自分のことを振り返ってみてください。

うつ病からの再就職成功法③ 調子の良い時に転職エージェントに相談してみた

仕事から離れて1カ月ほど経つと、気分が良い日が増えてくるかと思います。そうなると、「生活費のためにも働かなければ」という気持ちが起こり、焦りだすことも少なくありません。

しかし、このタイミングで転職活動を始めることはあまりおすすめできません。新しいことを始めることがストレスになり、結果として体調を悪化させてしまう可能性があるからです。

それでも不安だという人におすすめしたいのが、転職スカウトサービスを利用することです。筆者の経験を踏まえて、詳しく紹介します。

転職スカウトサービスとは

転職スカウトサービスとは、利用者が自分の経歴などを登録すると、興味を持った企業からスカウトが届くサービスのことです。自分で仕事を探すのではなく、企業からスカウトが届くのを待つ仕組みです。

大手転職サイトのリクナビネクストや、転職エージェントのdodaパソナキャリアビズリーチなどがこのサービスを提供しています。

利用してわかった転職スカウトサービスのメリット

筆者は休職期間中から転職を考えはじめ、複数のスカウトサービスを利用しました。結果的にスカウト経由での転職には至りませんでしたが、利用する価値は十分にあったと考えています。

うつ病からの再就職を目指す人がスカウトサービスを利用するメリットを、3つ紹介します。

メリット① 気力がなくても使える

うつ病が快方に向かっているときは、日に日に良くなることは珍しく、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に調子が良くなることがほとんどです。

そのため、いざ転職活動を始めても、「体が重くて起き上がれない、でも転職活動をしなくては」と焦りばかりが先行してしまうことがよくあります。そんな焦りを解消してくれるのがスカウトサービスです。

スカウトサービスは、自分で求人を検索する必要がなく、届いたスカウトを見るだけで情報収集ができるので、気力がなくて布団から出られないときにも転職活動を進めることができます

筆者の場合、うつの症状がひどいときにはスマートフォンの検索窓に文字を打つことすらできなかったため、届いたメールを見るだけで済むスカウトサービスは、再就職先探しの情報収集におおいに役立ちました。

また、スカウトには返事をする義務がないため、企業の担当者と連絡をとる気力がないときにも、自分向けにカスタマイズされた転職情報誌を読んでいる感覚で利用できました

メリット② 人とのコミュニケーションが最低限で済む

ストレスの原因は人それぞれですが、うつの症状が出ているときには、あまり人と関わりたくないものです。特に、社会人としての振る舞いを求められることが精神的に大きな負担だという人も多いでしょう。

スカウトサービスでは、企業からスカウトを受けても返事をする必要がありません。こちらから動作を起こす必要があるのは、スカウトに応じるときだけです。

転職支援サービスの一つに「転職エージェント」がありますが、こちらは担当者とのやりとりをこまめに行う必要があるので、うつの症状が出ているときに利用するのはあまりおすすめできません。

筆者がうつの症状で悩んでいた頃には、転職サイトから企業にコンタクトをとることや、転職イベントに参加することがとても怖かったのですが、スカウトサービスは気軽に利用できました。

スカウトの向こうには当然生身の人間がいますが、「興味を持ったときだけ連絡すればいい」というスカウトサービスは、知らない人とコミュニケーションを取るのが負担になる人にはおすすめのサービスです。

メリット③ 自分を肯定してもらえる

そもそも「スカウト」は、自分に興味を持った企業が送ってくるものです。つまり、スカウトが届くということは、企業から「この人を雇いたい」と思ってもらえたということです

筆者もそうでしたが、うつ病などの心の病気にかかった人は、「働くことができないなんて、自分はなんて駄目な人間なんだ」と自分を責めてしまうことがよくあります。

そんなときにスカウトサービスを利用すると、企業からスカウトが届くたびに、「自分を肯定してもらっている」という実感が湧き、辛い気持ちが少し和らぎます

筆者の元にも一日数件のスカウトが届き、中には誰もが知っている大企業からのスカウトもありました。結局それらのスカウトに返事をすることはありませんでしたが、再就職の後押しをしてくれたことに感謝しています。

元気になったら転職エージェントがおすすめ

うつ病の回復期には便利なスカウトサービスですが、自分の理想とする求人に出会えない可能性もあります。より確実に理想の再就職先を見つけるには、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントを利用すれば、多くの求人の中から自分に合ったものを紹介してもらえるので、理想の再就職先に出会える確率が上がります。また、書類添削や面接指導などのサポートもしてもらえます。

前述のとおり、転職エージェントは担当者との綿密なコミュニケーションが必要なので、利用はうつの症状が出なくなってからがおすすめです。おすすめのエージェントを記事の後半で紹介しますので、参考にしてください。

うつ病からの再就職成功法④ 職場復帰支援を利用した

一人で再就職先を探すのは不安だという場合には、職場復帰支援(リワーク支援)を利用するのも一つの手です。職場復帰のプランを作成し、主治医や事業所と連携しながら支援をしてくれます。

相談窓口は、各都道府県に1~2カ所設けられている「地域障害者職業センター」に設置されているほか、精神科病院やクリニックでも行っていることもあります。興味がある人は、近隣の窓口を調べてみてください。

うつ病からの再就職成功法⑤ 再就職に不利になることを恐れず、正直に話した

うつ病からの再就職を考えている人の中には、「うつ病であることは再就職に不利になる」と考えている人も多いでしょう。確かに、休職などの働いていない期間のある人は、企業から敬遠される傾向にあります。

しかし、不利になるからと言って、病歴を聞かれた際にうそをつくことは決してしてはいけません。うつ病を隠して再就職することは、結果的にあなた自信の不利益になるからです。

これは、転職エージェントなどを利用する際にも当てはまります。エージェントの担当者には、自分の病歴をきちんと説明することをおすすめします。

エージェントの担当者は、あなたを再就職させることが仕事です。うつ病に理解のある担当者であれば、あなたの体調を考慮して、あなたに見合った求人の紹介やサポートをしてくれることでしょう。

残念ながら、心の病を経験した人を避ける企業があるのは事実です。ですが、病歴を偽って入社したところで、結局つらい思いをさせられるのはあなた自身です。

もちろん、うつ病のつらさをきちんと理解し、配慮を持って受け入れてくれる企業もたくさんあります。自分自身を守るためにも、病歴を尋ねられた際には、きちんと打ち明けることをおすすめします。

うつ病からの再就職におすすめの転職エージェント

転職の強力なサポーターである転職エージェントは、うつ病からの再就職にもおおいに役立ちますが、利用には注意すべき点があります。

転職エージェントは成功報酬型のビジネスモデルなので、中には転職を急かしてくる担当者もいます。うつ病からの再就職を考えている人にとって、営業トークに乗せられて希望しない再就職先を選ぶことは避けるべきことです。

そこで、ここでは、担当者が利用者の立場になって考えてくれる、利用者思いのエージェントを紹介します。実際に利用した人の口コミもあわせて紹介しますので、参考にしてください。

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大手転職エージェントのdoda(デューダ)は、担当者の質が高く、利用者の話を親身に聞いてくれることに定評があるエージェントです。

また、精神障害者保健福祉手帳を持っている人へのサポートにも力を入れており、専門のアドバイザーが理解ある企業の求人を厳選して紹介してくれるため、うつ病からの再就職を考えている人には特におすすめです。

口コミでも、dodaの担当者の質の高さや、面倒見の良さを評価する声が多く見られています。

26歳女性・アパレル販売員
担当のコンサルタントの方が丁寧に対応してくれました。連絡もこまめにとってくれたので相談しやすかったと思います。
30歳女性・派遣コーディネーター
求人の紹介数も多く、就職活動中のサポートもかなり手厚いです担当者に熱心に話を聞いてもらえたので満足しました。

パソナキャリア

パソナキャリア

パソナキャリアは、担当者がとても優しく、利用者の気持ちに寄り添ってくれることに定評のあるエージェントです。社会貢献を重視する社風が、担当者の対応に現れているとも言えます。

単にスキルや年収だけで判断するのではなく、利用者本人の考えや社風を考慮して求人を紹介してくれるので、マッチング率が高く、うつ病からの再就職を考えている人にもおすすめできます。

口コミでも、担当者の丁寧さを評価する声が多く見られました。

29歳女性・事務員
一人で不安な就職活動の中、相談にのってくれる人がいるというのはとても心強く、安心できました。電話の窓口である事務員の方はもちろん、面談対応や面接同行してくれた職員の方も、丁寧に対応してくれる方ばかりでした。
30歳女性・製造業
現在の職場に対して不満な点や、転職するにあたり何が一番重要か、何なら耐えられるかを丁寧にヒアリングし、自分に適している企業を提案してくれました

うつ病からの再就職を成功させる近道は、ゆっくり休むこと

この記事を最後まで読んで、「大変そうだな」と感じた人は、おそらくまだ体調が完全に回復しきっていないのだと思われます。ひとまず再就職のことは忘れて、ゆっくり休んでください。

「じゃあ、そろそろ動いてみようかな」と感じられるようになったら、転職サイトや転職エージェントを活用して、焦らずに再就職活動を始めてください。

うつ病からの再就職は、「急がば回れ」です。ゆっくり休んで、気力が回復してから活動を始めるのが、成功への近道です。皆さんの再就職が成功することを願っています。