JICA(国際協力機構)の年収は?年代・職種・役職・学歴別に徹底調査!収入源も解明

JICA

JICA(Japan International Cooperation Agency)は、独立行政法人国際協力機構の英語名・略称で、開発途上国へのODA(政府開発援助)における二国間援助を主に担っています。

ここでは、JICAで働く職員の仕事内容や年収の情報について徹底解説します。

JICA海外協力隊などボランティア事業のイメージが強く、公共性の高い仕事を担う独立行政法人であることから、収入源も気になることろです。

特にJICAへの転職を検討している人は、この記事を参考にしてください。

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JICAの年収は?年代・職種・役職・学歴別まとめ

外務省所管の政府関係機関であるJICAの年収は、公務員に準じるのでしょうか。民間企業に比べ高いのか、低いのか気になるところです。

こちらでは、JICAの年収について、年代・職種・役職・学歴別にまとめています。仕事内容や福利厚生や退職金も説明します。

そもそもJICAとは?仕事内容を解説

JICAは日本の政府開発援助(ODA)の執行を担う実動部隊との位置付けです。開発途上国が抱える、主に下記のような課題の解決に取り組んでいます。

  • 貧困
  • 感染症
  • 紛争
  • 自然災害
  • 気候変動

一方、JICAの主な仕事内容は以下の通りです。

  • 開発途上国の課題を解決するためのプロジェクト立案や評価
  • 開発途上国政府機関などとの対話や政策分析
  • 開発途上国へのボランティア派遣
  • 平和と開発、成長と貧困削減、環境と開発・気候変動、援助戦略の研究
  • 市民や学校に向けた国際協力に関する広報や開発教育
  • 地方自治体やNGOとの連携事業

実際に開発途上国に派遣する人材として、JICA海外協力隊(青年海外協力隊)やシニア海外ボランティアを募ることがあります。一般には主に、こうした人材募集で知られているのではないでしょうか。

青年海外協力隊などでは、応募者の専門性に応じて仕事内容が決まります。学校の整備や科学技術の普及、まちづくり、報道機関の要請、食糧支援など、細分化されています。

JICAの収入源は何?

JICAは国の全額出資による独立行政法人です。

収入源は基本的に国からの交付金で、一般会計として税金から、特別会計として国債から割り当てられます。

JICAの格付けは日本政府と同じで、R&I(格付投資情報センター)ではAA+、S&P(スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン)ではA+で、安定的です。

加えて、広く集めた寄付金もJICAの運営費としています。

JICAの事業内容には、有償資金協力、無償資金協力、技術協力があります。無償資金協力はその名の通り返済義務のない資金贈与形態で、有償資金協力は返済義務があります。

開発途上国に有償資金協力した金額に、低い割合で金利をつけています。有償資金協力の利子もJICAの大切な収入源になっています。

JICAの平均年収・平均年齢推移

JICAの平均年収と平均年齢推移を見てみましょう。(JICA公式サイト「独立行政法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準の公表」より)

年度職種平均年収平均年齢
令和元年度常勤職員8,381,000円45.1歳
在外職員13,466,000円43.0歳
平成30年度常勤職員8,271,000円44.5歳
在外職員13,441,000円42.3歳
平成29年度常勤職員8,394,000円45.0歳
在外職員13,430,000円41.9歳

在外職員は、海外拠点へ赴任している職員のことです。赴任先の開発途上国は危険を伴うこともあることから、国際緊急援助手当が支給されるため、常勤職員より平均年収は高いです

国税庁「民間給与実態統計調査」によると、2019年度の民間企業の平均年収は441万円です。

民間企業の平均年収に比べ、JICAの常勤職員の平均年収は400万円近く高い水準で、在外職員は900万円以上も高い水準であることがわかります。

JICAの年収・年代別

続いて、JICAの常勤職員の年収を年代別で比較してみましょう。下記は、JICA公式サイトよりまとめた表で、在外職員の給与は平均年収に含まれていません。

年齢平均年収
24歳~27歳320~400万円
28歳~31歳400~450万円
32歳~35歳450~650万円
36歳~39歳650~750万円
40歳~43歳750~850万円
44歳~47歳850~900万円
48歳~51歳900万円~1,000万円
52歳~55歳1,000万円~1,200万円
56歳~59歳700~800万円

JICAの大卒初年度年収はおよそ320万円です。年功序列の給与体系で、20~30代の昇給幅は小さいようです。

30代で役職がつくと年収に差が出てきて、40代後半には年収1,000万円も見えてきます。

在外職員の場合、赴任国によっては現地手当の支給額が大きく、30歳前後で年収1,000万円に届く場合もあります。

在外職員となれば、民間企業の同年代の年収よりも大幅に高い年収が得られます。

JICAの年収・職種別

ここでは、JICA正職員の職種別年収と、期限付職員の職種別年収を比較します。下記は、JICA公式サイト、口コミサイトを元に独自算出した表です。

なお、在籍15~20年の職員を対象としています。

職種年収事例
正職員(常勤)事務系官房・間接年収400万円、女性
調査年収400万円、男性
営業年収550万円、女性
民間関連事業部年収600万円、男性
地域部年収800万円、男性
正職員(在外)事務系調査年収800万円、男性
技術系電力・エネルギー年収850万円、男性
現地支援年収1,100万円、女性
期限付職員事務系事務年収480万円、女性
地域部年収650万円、男性
技術系技術協力プロジェクト専門家・個別専門家年収700~800万円
国際協力専門員年収800~1,100万円
ジュニア専門員年収400~500万円
JICAボランティア年収100~200万円

JICA正職員のうち、常勤職員と在外職員で年収に400万~600万円の差があることがわかります。

期限付職員でも、海外派遣される技術系職員の年収は高水準で、専門家が重用されていることが分かります。

これに対し、JICAボランティアの年収は安いです。

JICAボランティアには国内手当として、国内訓練期間中に毎月40,000円、開発途上国派遣期間中に毎月55,000円の手当に加え、別途生活費が支給されます。

生活費は赴任先の国により異なり、現地の生活に合わせた額が支給されるため、年収に100万円程度の差が出るのでしょう。

JICAには一般ボランティアの他に、一定以上の経験・技能が必要なシニアボランティアがあります。

シニアボランティア対象の経験者手当もあり、上記の国内手当に加えて毎月20,000円が帰国時に支給されるようです。

JICAのボランティア参加は在職中でも参加可能です。ただし、手当の支給は無職・無給休職の方に限り、65歳以上の方に国内手当は支給されません。

JICAの年収:役職別

JICAの年収を役職別で見てみましょう。(「独立行政法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準の公表」より)

年齢役職モデル年収
22歳なし3,203,259円
35歳本部主任調査役6,885,099円
50歳本部次長11,401,461円

主任調査役は管理職になる手前の職階で、昇格のためには研修が必須です。入構年齢にもよりますが、30代半ばで研修に挑戦する機会が与えられるようです。

上記のモデル年収も参考にして他役職の平均年収もまとめました。

役職平均年収
係長636万円
課長971万円
次長1,140万円

係長で年収600万円を超え、課長レベルで1,000万円が見えてきます。次長レベルになると1,200万円の年収も夢ではありません。

令和元年度の賞与は管理職で4.2か月分、一般職員で4.0か月分で、国家公務員の4.5か月分よりやや低いです。

上記は常勤職員の年収で、JICAでは常勤職員と在外職員で年収に大きな差が出ます。

常勤職員の非管理職は年収300万~800万円であるのに対し、在外職員は30代半ばの非管理職でも1,000万円を超える可能性があるようです。

JICAの年収:学歴別初任給

JICAの学歴別初任給を紹介します。JICA公式サイト、2021年度新卒採用募集要項よりまとめました。想定年収は令和元年度の賞与4.0ヶ月分で計算しています。

学歴月給想定年収
大卒212,827円3,405,232円
院卒225,600円3,609,600円

2020年9月現在、JICA正規職員の応募資格は2018年4月~2021年3月に短期大学、大学、大学院(修士、博士)を卒業・修了(見込み含む)の方です。高卒の採用はありません。

短期大学には、高等専門学校(本科・専攻科)及び専修学校のうちの専門学校の専門士過程を含むとされています。

上記月給のほか、下記要因により初任給や初年度年収に差が出ます。

  • 特別都市手当
  • 住居手当
  • 通勤手当

厚生労働省「賃金構造基本統計調査(初任給)の概要」によると、大卒の平均初任給は210,200円、院卒の平均初任給は238,900円です。

JICAの初任給は、全国平均と同等であることがわかります。

JICAの福利厚生・退職金は?

JICAへ転職するなら、福利厚生は気になるところです。下記はJICA公式サイトより福利厚生についてまとめた表です。

福利厚生
  • 社会保険完備
  • 財形貯蓄
  • 産休・育児休業制度
  • 職員研修
  • 各種クラブ活動
休日・休暇
  • 完全週休2日制(土・日)
  • 祝日
  • 年次有給休暇(4月採用の場合初年度20日)
  • 夏季・年末年始・特別休暇(慶弔含む)

「独立行政法人国際協力機構職員退職手当規定」によると、JICAの退職金はポイント制です。退職金ポイント合計数に別途、資格ポイントと役割ポイントを乗じた額が支給されます

退職金ポイントは、当該職員の保有資格、在級年数、役職グレードにより決まります。

ただし、自己都合退職の場合は、退職日の年齢に応じて下記に定める率で支給しています。

退職時年齢自己都合係数
40歳未満0.7
40歳以上45歳未満0.8
45歳以上50歳未満0.9
50歳以上1.0

40歳未満の場合、満期退職金より3割程度減額されます。勤続期間3年未満で退職すると、退職金は満額の3割程度しか支給されないようです。

下記に該当する場合、退職金は支給されません。

  • 勤続6か月未満での退職
  • 懲戒処分による免職

JICAの年収は高い?低い?ランキングを調査!

JICAは、他の独立行政法人や一般企業に比べ年収水準は高いのでしょうか。2020年最新版のランキングを調査しました。

東洋経済ONLINEがまとめた平成30年度「独立行政法人の常勤職員平均年収ランキング」を抜粋して紹介します。

順位法人名平均年収平均年齢
1原子力損害賠償・廃炉等支援機構997万円47.0歳
2理化学研究所979万円47.5歳
3日本医療研究開発機構961万円46.4歳
22情報・システム研究機構828万円46.9歳
23国際協力機構(JICA)827万円44.5歳
23国立科学博物館827万円47.3歳
23医薬基盤・健康・栄養研究所827万円47.5歳

96法人を対象としたランキングでJICAは23位で、独立行政法人の中でも平均年収水準は高いです

民間企業と比較するとどうでしょうか。

上場企業対象の「年収が高い会社ランキング2020年版」に当てはめると、JICAの平均年収827万円は1,000社中214位に位置し、民間企業と比べても劣らない年収水準です。

JICAに入るには?年収アップの方法も解説

JICAに入るにはどのような方法があるのでしょうか。JICAでは毎年、新卒採用の募集をしています。

一方、社会人の正職員採用募集は不定期です。アルバイトや専門家としての派遣人材を適宜募集していますが、現在は募集は出ているのでしょうか。

ここでは、JICAに転職する方法と、JICAで高年収を得る方法を紹介します。

JICAの中途採用情報は?

2020年10月現在、JICAは中途採用の求人情報を出していません。

一方、JICAでは定期的に期限付職員として専門嘱託やアルバイト、技術協力プロジェクト専門家などを募集しています。下記は、その一部です。

勤務地分野業務期間
ブルンジ(ブジュンブラ)援助アプローチ

(多岐にわたる分野)

2021年1月上旬~2023年1月下旬
千代田区二番町平和構築2020年12月上旬~2021年11月下旬
千代田区二番町情報通信技術2020年12月上旬~2022年3月下旬

技術協力プロジェクト専門家としての働くためには公募(長期派遣)・公示(短期派遣)のどちらかに応募する必要があります。

2020年10月現在公示案件はヒットしませんでしたが、公募案件は15件ヒットしました。表はその一部です。

勤務地が開発途上国である、援助アプローチ関連の公募が多いものの、国内の人材募集も行っています。

専門嘱託やアルバイトの募集件数は26件にのぼりました。中には1か月程度の短期案件もありますが、双方の同意があれば2~5年継続更新もできるようです。

JICAの転職難易度は?

JICAは開発途上国支援の即戦力となる人材を求めているため、転職難易度はとても高いです

正職員となれば海外勤務が必須のため高い語学力も求められ、原則TOEIC860点相当以上が必要です。(またはTOEFLiBT100点・PBT600点以上)

多岐にわたる経験も求められます。下記、JICA公式サイトより表にしました。

開発課題ガバナンス、貧困削減など23分野における実務経験
経済分析開発途上国などのマクロ経済分析やカントリー・リスク分析などに関する実務・研究経験(原則として経済学修士号取得)
金融民間金融機関、国際金融機関、政府系金融機関において融資、債権管理、審査、リスク管理などの実務経験
事業投資民間金融機関、国際金融機関、政府系金融機関、金融機関以外の民間企業の事業部門や財務部門において事業投資の実務経験(特に海外案件)
財務・会計企業・組織などの財務諸表の作成、決算・会計に関する実務経験
情報システム企業・組織において、情報システム・通信ネットワークの分野での実務経験
語学フランス語、スペイン語などによる職務経験(語学能力証明必須)
その他事業評価、安全管理、調達、工法、法務、その他

JICAでは、インフラ整備や教育、医療など様々な分野で開発途上国の支援に取り組んでいます。

実務経験のある分野に絞り、高度な知識と技術を発揮することが転職成功の近道になるでしょう

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JICAの年収や評判をもっと詳しく!2chやSNSも調査

JICAへの転職を実際に決める前に、職員のリアルな声も知りたいところです。JICA職員の職場への評判は良いのでしょうか。

年収や職場環境、ボランティアについて、5chやTwitterから口コミを集めました。

JICAの年収に関する評判

まずは正職員の年収に関する評判です。

JICAは多方面にわたる知識・技術が必要で就職難易度も高いにも関わらず、年収が低いとの声が多くありました。

JICA職員には「国際協力をしたい」など、やりがいを強く持つ人が多くいます。年収の高さより、やりがいを求め転職する人も多数います。

https://twitter.com/gajinmm/status/1111625036568375296

独立行政法人のJICAは、あくまで公務員基準で年収が決まります。JICAより年収が高い民間企業は多数あり、知人や友人の平均年収を羨む声も聞かれました。

管理職でも年収1,000万円に届かないケースもあり、不満の声もあがっています。JICAの正職員からは「年収だけ見たら民間企業の方が絶対良い」との声も多数あります。

一方、期限付職員の口コミには、正社員を羨む声が多く、年収にも満足していない方が大半でした。

  • 給与も福利厚生も雇用体系により様々。正社員の待遇はものすごく良いので羨ましかった。
  • 勤務時間が7時間だったのもあり、時給の場合は給与はとても低かった。年収280万円程度。
  • 正職員以外に賞与や昇給はなく、成果を出しても評価はされない。

JICAに転職する際、年収は公務員に準じ、かつ年功序列の給与体系であることは念頭に入れておくべきでしょう。

JICAの職場環境に関する評判

JICAの職場環境はどうでしょうか。5chや口コミサイトを調査しました。

  • 有給消化率は良く、残業も強制ではない。定時であがる人も多くいる。
  • 繁忙期は忙しくなることがあるが、ワークライフバランスは自分で調整できる。
  • 男性でも育休申請する人が増えているので良いことだと思う。

部署や時期に偏りはあるものの、残業は強制ではなくプライベートとの両立ができる職場環境のようです。

一方で、部署や上司によっては辛い思いをしているとの声もありました。

難易度の高い試験をパスし、途上国との外交に尽くせると、熱意をもって入られた方が多いように思えますが、彼らの上司に当たる年代が、JICAはあまり質が良くありません。ごろつきのようなものが多く、外務省の顔色伺いばかりで、本質よりも体面ばかり気にするようなやからばかりです。

(5chより引用)

海外駐在が必須の正職員は自分で駐在時期を決めることができず、意に沿わない辞令が下ることもあるようです。

「女性も働きやすい職場である」などの声も散見され、女性管理職も多く存在しているようです。男女平等な職場環境であることが伺えます。

JICAのボランティア業務に関する評判

JICAのボランティアは、青年海外協力隊から、2018年にJICA海外協力隊へ変更されました。

口コミやSNSを見ると、海外での生活を含め、とても貴重な体験ができたとの声が多く見られます。

JICAのボランティアに参加する人は、年収よりも自身の経験を積むために参加する人が圧倒的に多いです。

https://twitter.com/yuki1017hayashi/status/1146318726465314816

https://twitter.com/str_se/status/1088963703985319936

一方で、派遣期間中の約2年間に収入が激減することで、不安や不満を抱える人もいるようです。

  • 2年間で200万円程度しかもらえない。
  • もう少し隊員への手当を増額してほしい。
  • 有償ボランティアの名目だが、給与はゼロに等しい。工夫次第で字費負担ゼロの生活ができるが、生活水準は現地人よりもややマシなレベルくらい。

派遣期間の約2年は手当があるとはいえ、かなり安いです。帰国後の就職先に不安を覚える声もありました。

在職中のボランティア参加も可能なので、JICAボランティアの制度をよく理解してから応募するのが良いでしょう。

JICAの年収まとめ

この記事では、JICAの年収や有利に転職する方法などを紹介してきました。

JICA常勤職員の平均年収は827万円で、在外職員になると平均年収1,344万円です

JICAでは開発途上国への支援に関わるため、転職するためには高い語学力や専門性が必要です。ライバルが多いことが予想されるJICAへの転職は、容易なものではないでしょう。

JICAの社会人正職員募集は不定期です。転職を希望するのであれば、常に情報をチェックすることをおすすめします。

転職エージェントの力を借りるのが一番の近道となるでしょう。プロのアドバイザーは、JICAの転職情報を提供してくれるだけでなく、内定までの道のりをサポートしてくれます。

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