パイロットの年収を航空会社・自衛隊・男女別に徹底比較!高い理由は?

高年収の仕事といえばパイロットを思い浮かべる人は多いでしょう。同じパイロットでも勤務先や働き方、性別などによって給与額には差があります。

たとえば、大手航空会社と格安航空会社では給与に大きな格差があります。航空会社か自衛隊かでも変わってきます。ただし、会社員の平均的な年収より高いことは間違いありません。

ここでは、パイロットの年収を航空会社や業界別、男女別などさまざまな視点から紹介し、収入が高い理由も説明します。

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パイロットの年収を航空会社・業界別に解説

まずは、パイロットの年収を以下のケース別に解説します。

  • 男女別
  • 年齢別
  • 航空会社別(JAL、ANA、格安航空会社)
  • 業界別(自衛隊、ヘリコプター、ジェネラルアビエーション)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

パイロットの平均年収・男女別・年別推移も

まずは、パイロットの平均年収を見ていきましょう。

年度男女計男性女性
2016年20,473,90020,567,80012,064,400
2017年11,921,30011,931,20011,134,400
2018年20,480,30020,542,40011,816,200
2019年16,946,10017,080,30012,127,800

賃金構造基本統計調査の「決まって支給する現金給付額」×12+「年間賞与その他特別給与額」で算出

調査母体数が少なく(年度により160~560人)新卒をたくさん採用するなどの要因で結果に影響が出やすいため、年度により大きくばらつきがあります。

それでも、1000万~2000万円とかなりの高収入です民間給与実態統計調査による日本人の平均年収441万円と比べ、非常に高額といえるでしょう。

パイロットの年収・航空会社別(JAL・ANA・格安航空)

JAL・ANAの大手航空会社と格安航空会社とでは、パイロットの年収にどのくらいの差があるでしょうか。

航空会社年収
JAL21,096,000
ANA19,344,000
格安航空13,000,000

※JAL・ANAは有価証券報告書のデータ参照、格安航空会社はスターフライヤーとソラシドエアの有価証券報告書から算出

大手2社は年収2000万円前後の一方、格安航空会社は1300万円程度です。公式なデータはないものの、パイロットの年収が800万円程度の格安航空会社もあるといわれています。

大手航空会社と格安航空会社とでは、同じパイロットでも年収に大きな開きがあることが分かります。

パイロットの年収・年齢別

パイロットの年収を年齢別に紹介します。女性パイロットのデータはないため、表は男性パイロットの年収です。

年齢男性
20~243,774,300
25~2910,194,700
30~3413,476,400
35~3915,042,100
40~4421,347,200
45~4923,239,900
50~5429,140,700
55~5920,964,400

賃金構造基本統計調査より

20代前半は約370万円とそれほど高いほうはありません。年齢とともに年収は増え、40代で2000万円を超えます

ピークは50代前半で、3000万円目前です。経験を積んだ機長として数多くの長時間フライトをこなすようになるからでしょう。

パイロットの年収・役職別

パイロットの役職は、大きく分けて機長と副操縦士の2種類です。機長が操縦を行い、副操縦士は機長の補佐が主な業務です。

航空会社に自社養成パイロットとして採用されると、まずは1~2年程度地上勤務をこなしながら訓練を受けます。

その後本格的に訓練士として訓練を受け、副操縦士になるには最低でも5年程度は必要です。さらに10年程度の経験を重ね、昇格試験に合格すると機長になれます。

パイロットの年収を役職別に示す公的なデータはありません。年齢別年収から推測すると、おおむね以下のようになるでしょう。

  • 副操縦士:1400万円
  • 機長:2300万円

機長になると職務手当の額が変わることもあり、副操縦士と機長とでは年収に1000万円近い開きがあることがわかります。

パイロットの年収・業界別(自衛隊・ヘリコプターパイロット・ジェネラルアビエーション)

パイロットは航空会社以外にもさまざまな業界で活躍しています。業界別に推定年収を紹介します。

業界推定年収
自衛隊3曹:490万 2曹:690万 3佐:900万 2佐:1060万
ヘリコプターパイロット500万~800万円※
ジェネラルアビエーション勤務先により大きく異なる

※募集要綱や地方公務員給与実態調査結果などの概要により算出

自衛隊の給料は階級によって決まります。階級が低いうちはパイロットとして低いくらいで、上位に昇格するにつれ高年収で安定します。

ヘリコプター操縦士は民間の航空会社のほか、警察や消防署で活躍するケースも多いです。航空会社に比べると落ちますが、平均よりやや高めです。

ジェネラルアビエーションとは農薬散布や航空測量、写真撮影などエアライン以外の航空事業を指します。小規模事業が多く、年収は勤務先によって大きく異なります。

「パイロットの給料が高すぎる」なんてこれでも言える?年収が高い理由

大手航空会社のパイロットは40代で平均年収2000万円を超え、ほかの業界でも一般企業の平均と比較すると高い年収を得ています。

どうしてこんなに給料が高いのでしょうか。ここでは、その理由を説明します。

パイロットの年収が高い理由①採用試験が難関

航空会社のパイロットになるには、自社養成パイロットの採用試験に合格するか、航空大学校や養成コースのある大学でライセンスを取得後、採用試験に合格することが必要です。

ヘリコプター操縦士になるのであれば、スクールでライセンスを取得後に募集している会社に就職する必要があります。

いずれもハードルが高く、簡単にできることではありません。たとえば、航空会社の自社養成パイロットの採用試験は就活生に人気があり、非常に高倍率です。

JALやANAは書類選考後に5次選考まで行い、パイロットにふさわしい人材かあらゆる角度から見極めます。

パイロットは非常に難関の採用試験をくぐり抜けた稀有な人材です。高収入を受け取るに値するといえるのではないでしょうか。

パイロットの年収が高い理由②勤務時間が長い

パイロットは会社員のように始業・終業時刻が決まっている仕事ではありません。フライト時間に合わせて勤務し、いつの時間帯の便を担当するかで勤務時間は異なります。

1カ月のシフトで国内線と国際線のどちらも担当することが一般的です。国内線であれば朝早く出て目的地まで飛び、その日のうちに帰ってくることもあります。

基本的に同じパイロットが往路と復路を担当するため、国際線を操縦するときは現地に1~2日程度滞在して復路便で帰ってきます。

滞在中の仕事はないものの、体調を崩さないように注意しなければなりません。非常に不規則な勤務スケジュールで、自宅に戻れない日も多く、過酷な勤務条件です。

パイロットの年収が高い理由③責任が重大

パイロットは乗客の命を背負う仕事です。離陸から着陸まで全責任を負い、ミスは許されません

飛行機を操縦していると、さまざまなトラブルが起こることがあります。問題があってもフライトをやめたり勝手に引き返したりすることは、もちろんできません。

冷静で適切な対応が求められます。判断を誤れば多くの人命に関わる重大事故につながりかねず、精神的な疲労度は非常に大きいです。

パイロットは、あらゆる緊急事態に備えて日ごろから厳しい訓練を重ね、精神・肉体ともに鍛えています。

重責がのしかかる仕事なだけに、年収が高いのは当然といえるでしょう。

パイロットの休みは多い?少ない?

パイロットにとって疲労は大敵です。疲労によって操縦中に判断が鈍ることなどがあってはいけないので、航空法によってパイロットの就業時間は上限が定められています。

このため、休日は規定通り取得でき、残業もほとんど発生しません。公休は月10日間ほどです。休みではないものの、ほかの操縦士が急病で乗務できないときに備えて自宅待機するスタンバイと呼ばれる制度もあります。

過酷な業務であることを考えると、休みが多いとはいえません。

パイロットの妻はこんなことに悩んでいる

パイロットは社会的な信用があり、収入も高い職業です。頼れる人とのイメージも強く、理想の結婚相手と考える女性は多いのではないでしょうか。

とはいえ、実際に結婚して生活するとなると、楽しいだけでは済みません。パイロットの妻は以下のような悩みを抱えがちだといわれています。

  • 勤務が不規則で家にあまり帰ってこないので、さみしさを感じることがある
  • 年1~2回の身体検査をクリアしないとパイロットの仕事ができなくなるため、夫の健康管理が大変

パイロットの勤務は不規則です。国際線のフライトを担当したときは現地に数日滞在することもあります。

土日祝日、年末年始が休みになるわけではないので、なかなか一緒に過ごせないことが悩みとなるのでしょう。

パイロットの仕事を続けるためには、心身の健康維持が欠かせません。妻として、夫の健康管理で悩むケースも多くみられます。

パイロット並みの年収を得たい!たった1つの方法とは

パイロット並みの年収が得られればとうらやましく思う人は多いでしょう。

今からパイロットになるのは難しくても、給料の良い会社に転職することで年収アップを図ることはできます。

転職を成功させたいなら、優良な転職エージェントのサポートを得ることが不可欠です。そこで、以下に当サイトがおすすめする転職エージェントを紹介します。

当社おすすめの転職エージェントなら年収アップも可能

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パソナキャリア

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パソナキャリアの公式サイトパソナキャリアの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 パソナキャリアの評判は?629人の口コミ調査の結果

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リクルートエージェントの公式サイトリクルートエージェントの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 リクルートエージェントは評判が悪い?500人の口コミ調査の結果

ランスタッド

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パイロットの年収まとめ

勤務先や業界などによって異なるものの、パイロットは高い年収を得られる仕事です。大手航空会社であれば、年収2000万円も夢ではありません。

ただし、高年収を得られるのはそれだけ優れた資質を持ち、難関の採用試験をくぐりぬけてきたからです。精神的、身体的に重圧のかかる業務でもあり、日々の訓練も欠かせません。

今からパイロットを目指すのは難しい人も、高年収を目指すなら転職エージェントをうまく活用して転職すれば実現可能です。

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