大卒平均年収データ完全版|年齢・地域・学部・勤務年数別など徹底調査!

日本の大卒初年度の年収は男女合わせて2,522,400円です。

就職先や転職先を決める際は、企業の知名度や仕事内容、福利厚生など、人によって重視するポイントは異なります。

とはいえ、多くの人が共通して重視したいのは「給料・年収」ではないでしょうか。ここでは大卒の平均年収のデータを地域や学部別などの観点でまとめています。ぜひ参考にしてください。

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大卒の平均年収・推移は?年齢・地域・国立/私立別などで分析

まず、大卒の平均年収や推移を紹介します。年齢や勤続年数別、地域別、出身大学の国立と私立や学部別、性別などモデルケース別に解説します。

なお、大卒の新卒年収を試算する際は「月収×12ヶ月」で単純計算しています。実際にはボーナスと各種手当も加算されるので、ここで紹介する年収より約100万円高くなると考えてください。

大卒の平均年収推移・手取り

大卒初年度の平均年収の推移は以下の通りです(15年間)。男性と女性ともに2005年から増減を繰り返しながら全体的に平均年収が上がっています。

大卒年収前年増減率大卒年収前年増減率
2005年2,326,800円▲0.6%2013年2,376,000円▲0.8%
2006年2,355,600円+1.2%2014年2,404,800円+1.2%
2007年2,349,600円▲0.3%2015年2,424,000円+0.8%
2008年2,384,400円+1.5%2016年2,440,800円+0.7%
2009年2,385,600円+0.1%2017年2,473,200円+1.3%
2010年2,368,800円▲0.7%2018年2,480,400円+0.3%
2011年2,424,000円+2.3%2019年2,522,400円+1.7%
2012年2,395,200円▲1.2%

厚生労働省の調査によると、平成26年から大卒の平均年収は増え続け、平成30年には過去最高を更新しました。

新卒の年収が上がっている背景には以下の要因があります。

  • 人手不足が深刻な卸売業や小売業、医療・福祉分野なため、給与を上げている。
  • 2012年から政府が企業に「賃上げ」を継続して求めている。
  • 最低賃金が毎年上昇するのに伴い、大卒の新卒年収も上昇している。

ここで紹介した給与は額面(総額)で、手取り金額とは異なります。手取りは、給与の額面から税金や保険料などを差し引いた実際にもらえる金額です。

一般的には雇用保険料、所得税、厚生年金保険料、健康保険料、入社2年目以降はさらに住民税が差し引かれます。

そのほか、企業によって労働組合費や共済費、財形・積立金など控除される場合があります。

大卒の平均年収・年齢別

大卒の平均年収を25歳、30歳、40歳、50歳と年齢別に試算した結果は以下の通りです。実際にはボーナスなどが加算されるため、100~200万円ほど高いとみられます。

  • 25歳・・・2,904,600円
  • 30歳・・・3,384,000円
  • 40歳・・・4,562,400円
  • 50歳・・・5,852,400円

年齢別の平均年収は、年代を重ねるごとに増えていることがわかります。これは純粋に年齢に応じてキャリアを重ねるだけでなく、日本では年功序列型の賃金制度が一般的なためです。

25歳は入社3年目で、仕事にも職場の雰囲気にも慣れてくる頃です。20代前半で職場のリーダーを任される人が増え、20代の間で少しずつ年収に差が開いてくる可能性があります。

30歳となると昇進の度合いに差が付き、20代の頃よりも年収格差が開く時期です。これまでの成果が給料に反映され、早い人なら30代で管理職を任される人もいるでしょう。

昇進によって年収に大きな差が出る業種は、特に金融・保険系が顕著といわれています。

40歳、50歳とさらに年収が増え、20代後半から40代で約2倍増えています。昇進して役職に就く人が増える50代で年収のピークを迎える人が多いです。

大卒の平均年収・勤務年数別

大卒の平均年収を1年目、2年目、5年目、10年目、20年目と勤務年数別に試算しました。

  • 1年目(23歳)・・・2,522,400円
  • 2年目(24歳)・・・2,940,000円
  • 5年目(28歳)・・・3,177,300円
  • 10年目(33歳)・・・4,406,100円
  • 20年目(43歳)・・・5,717,100円

1~4年目(20代)と30~34年目(50代)を比べると、倍以上平均年収が上がっています。

年功序列型賃金が一般的な日本では、年齢別年収と同様、勤続年数に応じて平均年収が上がる傾向にあります。

1年目は大卒の初任給を12ヶ月分にした金額です。2年目になると額面は上昇するものの、追加で住民税が差し引かれるので、手取りは1年目のときより下がる可能性もあります。

5年目はまだ若手であるものの、人によっては部下を抱え、責任が増す分給料も増えます。手取りも顕著に増えてくる時期です。

10年目は早い人なら管理職に就く人もいて、20年目には周りの人はほとんど部下か後輩であると考えられます。

大卒の平均年収・国立大卒/私立大卒別

大卒の平均年収は国立大卒と私立大卒では異なるのでしょうか。

週刊ダイヤモンドの「出身大学別年収ランキング」では、トップ3が国立大学です。国立大卒と私立大卒の平均年収は、国立大卒の方が平均年収が高くなる傾向のようです。

ランキングトップの東京大学の30歳のときの年収は、8,109,000円と想定されています。以下、一橋大学が7,396,000円、京都大学が7,276,000円と続きます。

4位は私立大の慶應義塾大学で、年収7,266,000円です。以下、東京工業大学、早稲田大学と続き、上位10位のうち国立大が6校を占めます。

20位中に国立大が13校と私立大が7校、30位中に国立大が18校と私立大が12校です。いずれも国立大の方がランクインしている数が多いです。

大卒の平均年収・男性/女性

大卒の平均年収について、男性と女性に分けて試算しました。全年代の大卒平均年収を見ると、男性は4,806,000円、女性は3,481,200円で差は1,324,800円です。

年代男性 年収20~24歳を100とした場合の増減率女性 年収20~24歳を100とした場合の増減率
20~24歳2,760,000円100.02,685,600円100.0
25~29歳3,165,600円114.72,970,000円110.6
30~34歳3,853,200円139.63,296,400円122.7
35~39歳4,486,800円162.63,613,200円134.5
40~44歳5,116,800円185.43,987,600円148.5
45~49歳5,833,200円211.34,268,400円158.9
50~54歳6,421,200円232.74,699,200円175.0
55~59歳6,273,600円227.34,587,600円170.8

男性・女性ともに大卒平均年収は、50~54歳でピークを迎えます。男性は6,421,200円で、初年度と比べると2倍以上に増えています。

女性の50~54歳の平均年収は4,699,200円で、初年度の1.7倍にとどまります。

ピーク時の年収格差が男性と女性で180万円に上るのは、女性は出産や子育てなどでキャリアを一時中断する傾向が強いことが挙げられます。

なお、男性と女性では全世代で比較しても男性の方が大卒の平均年収が高い状況です。男性と女性のフルタイム労働者の平均賃金格差は、先進主要国のG7の中で日本がワーストです。

男性と女性の格差問題は今後も日本の課題となるでしょう。

大卒の平均年収・地域別|やっぱり東京が一番高い?

大卒の平均年収を地域別に見るとどうでしょうか。

厚生労働省の集計によると、47都道府県別の初年度の大卒平均年収は東京が最も高く、沖縄が最も低いようです。

以下、平均年収が高い上位10位を表にまとめました。

順位都道府県年収格差(東京を100とする)
1東京都2,646,000円100
2千葉県2,540,400円96.0
3神奈川県2,529,600円95.6
4埼玉県2,524,800円95.4
5愛知県、大阪府2,521,200円95.3
7滋賀県2,494,800円94.3
8宮城県2,484,000円93.9
9京都府2,479,200円93.7
10栃木県2,478,000円93.7

東京都に隣接する千葉県、神奈川県、埼玉県の平均年収は高く、大都市の愛知県や大阪府も平均年収が高いです。

大卒の平均年収が最も低いのは沖縄県で、東京都のと79.4%にとどまります。ただし、平均年収が低い地域では物価や家賃も安いので、「東京が豊か」と一概には言えません。

大卒の平均年収・学部別

大卒の平均年収を学部別に試算しました。以下の表は、大手転職サイトがアンケートをしてまとめた、卒業学部別の20代、30代の平均年収です。

順位学部名20代の平均年収学部名30代の平均年収
1医・歯・薬学部4,060,000円医・歯・薬学部5,060,000円
2情報学部3,960,000円理・工学部4,950,000円
3経済・経営・商学部3,890,000円経済・経営・商学部4,800,000円
4理・工学部3,870,000円法・政治学部4,760,000円
5法・政治学部3,830,000円情報学部4,710,000円

年代に関わらず医学部、歯学部、薬学部は平均年収が高いことがわかります。医療系や技術系などの専門性が必要な学部になると、平均年収が高い傾向です。

文系では経済系の学部卒が年収が高めで安定しているようです。

大卒の平均年収を徹底比較!民間vs公務員、大卒vs高卒…

ここからは、大卒の平均年収について、民間企業と公務員を比較します。ほかにも、大卒と高卒の平均年収の違いも気になるのではないでしょうか。

公務員の年収は「民間企業の年収に連動して算出されている」と言われますが、本当でしょうか。実際に検証します。

大卒の平均年収を民間企業と公務員で比較すると?

大卒の平均年収を民間企業と公務員で比べると、大卒初年度の年収は民間企業よりも公務員の方が高いことがわかります。

民間企業の初年度の大卒平均年収は、2,522,400円です。2018年~2019年で1.7%上がっています。内訳は、常用労働者1,000人以上の大企業が2,557,200円、中小企業2,475,000円です。

一方、公務員は国家公務員と地方公務員で給与体系が異なります。国家公務員の初年度の大卒平均年収は、総合職で2,794,080円、一般職で2,710,080円です。

地方公務員は就職した自治体によって平均年収が異なります。地方公務員とは行政職以外に学校の教諭や警察官、消防士、栄養士などで、職種によっても年収は異なります。

地方公務員の初年度の大卒平均年収を例で挙げると、東京都の事務行政職は約2,882,400円、大阪府の行政職は2,193,600円です。

大卒の平均年収を高卒・短大卒・大学院卒と比較すると?

大卒の平均年収を高卒、短大卒、大学院卒と比較しました。

学歴に応じて初任給に差を設ける企業が多く、当然年収も変わってきます。初年度の年収を下の表にまとめました。

学歴/男女別男女計男性女性
大学院卒2,866,800円2,868,000円2,859,600円
短大卒(高専含む)2,206,800円2,216,400円2,200,800円
高卒2,008,800円2,026,800円1,975,200円

学歴による初年度の平均年収の差は、大学院卒と高卒では858,000円あります。実際にはこれにボーナスなどが加わるので、差は100万円ほどに上るとみられます。

ただし、学歴による給与差を設けていない企業もあります。高卒と院卒では初年度で年齢が7つほど異なり、同年齢で比較すると平均年収が同じ場合があります。

平均年収の高い大学ランキングは?

平均年収の高い大学ランキングは、東京大学、一橋大学、京都大学の順です。この順は、30歳時点の平均年収を想定したランキングでも変わりません。

順位大学名30歳時の年収
1東京大学8,109,000円
2一橋大学7,396,000円
3京都大学7,276,000円
4慶應義塾大学7,266,000円
5東京工業大学7,082,000円
6早稲田大学6,543,000円
7神戸大学6,510,000円
8大阪大学6,403,000円
9国際基督教大学6,355,000円
10上智大学6,337,000円

ここに医科系・薬科系単科大学を含めると平均年収の高い大学のランキングは変わってくるでしょう。

医科系・薬科系単科大学は専門性のある職業に就くため、卒業後に年収が高くなる傾向にあるためです。

大卒の平均年収が高い企業ランキングは?

大卒の平均年収が高い企業をランキング形式で紹介します。

2017年に東洋経済新報社が発表した「大卒初任給が高い企業ランキング」による初任給を元にすると、日本商業開発が初年度の大卒平均年収600万円とトップです。

日本商業開発は、大阪市中央区に本社がある企業です。テナントによる商業施設の建設をふまえて底地取得や売却益を得るビジネスを展開しています。

順位企業名年収(初任給)
1日本商業開発6,000,000円(500,000円)
2GCA4,500,000円(375,000円)
3グリーンランドリゾート4,080,000円(340,000円)
4Klab3,840,000円(320,000円)
4リブセンス3,840,000円(320,000円)
6モルフォ3,696,000円(308,000円)
7ソースネクスト3,600,000円(300,000円)
7サイボウズ3,600,000円(300,000円)
7バーチャレクス・コンサルティング3,600,000円(300,000円)
10ウィル3,576,000円(298,000円)

年収や初任給は、みなし残業代や残業代見込みなどが含まれている場合があり、給料の内容はあらかじめ確認することをおすすめします。

大卒でも高卒でも、これから年収を上げられる方法

では、大卒でも高卒でも学歴に関係なくこれから年収を上げていくにはどうしたらよいでしょうか。最も効率的な方法は、これまでの仕事で培った経験とスキルを活かすことです。

自分の経験やスキルを高く評価してもらえれば、転職することで年収を大幅に上げることもできます。

そこで転職エージェントの活用をおすすめします。プロのキャリアアドバイザーが企業の間に入り、転職者の価値を伝えてくれるので年収アップの可能性が高まります。

1人で転職活動を行うよりも企業とのつながりがある転職エージェントを通した方が、採用される可能性も高くなります。

転職エージェントをうまく活用し、年収を上げるための強い味方になってもらいましょう。

パソナキャリア

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転職支援実績は25万人、求人件数50,000件以上、取引実績は16,000件以上です。

2019年と2020年の2年連続オリコン顧客満足度調査「転職エージェント」で1位を獲得しており、利用者の評価が高いことがわかります。

業界などの専門知識や就職・転職のことに詳しい経験豊富なキャリアアドバイザーが親身になってサポートしてくれることにも定評があります。

平均年収以上の年収を得たい、と相談すれば具体的な方法について相談にのってくれるでしょう。

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パソナキャリアの公式サイトパソナキャリアの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 パソナキャリアの評判は?629人の口コミ調査の結果

リクルートエージェント

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非公開求人数は業界最多の約150,000件あるので、豊富な求人の中から年収がアップする案件を厳選できます。

各業界に詳しいキャリアアドバイザーが転職者の希望やスキルに合った求人を紹介し、初めて転職をする人や20代・30代の若い人でも年収アップするために具体的な提案をしてくれます。

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求人数が多いので、大卒の平均年収よりも年収アップにつながる自分に合った求人が見つかる可能性は高いでしょう。

リクルートエージェントの公式サイトリクルートエージェントの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 リクルートエージェントは評判が悪い?500人の口コミ調査の結果

ランスタッド

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ランスタッドは、39か国と地域に4,400以上の拠点があり、世界中で約20万人の転職サポート実績を誇る世界最大級の人材サービス企業です。

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世界で実績がある転職エージェントです。外資系やグローバル企業に興味がある人にもおすすめです。

ランスタッドの公式サイトランスタッドの評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 ランスタッド ランスタッドの評判は?500人の口コミ調査の結果

大卒平均年収まとめ

この記事では、大卒の平均年収をいろいろな角度から見ていきました。初年度の大卒平均年収は、男女合わせて2,522,400円であることがわかりました。

大卒の年齢別、勤続年数別の平均年収が増えているのは、年齢や経験を重ねるごとに責任を任されるポジションに就いたり役職に就くことが要因です。

地域では東京が1番平均年収は高く、大学別では東京大学が1番平均年収が高いです。

自身の学歴や勤務地域、年齢などのせいで年収が低く、「年収をもっと上げたい」を考える人は、転職をするのが最も効率的な方法です。

若い人でも評価してくれる企業、地域で賃金差を設けない企業など、希望に沿う転職先は必ずあります。

ただし、そういった企業を見つけるには自分一人の力では限界があります。転職のノウハウに通じ、求人を豊富に持つ転職エージェントを活用することをおすすめします。

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