保健師の職場別・年代別年収を徹底解説!看護師とどっちが好待遇?

保健師の年収はどの程度になるのかご存知でしょうか。

保健師は保健所だけでなく、民間企業や学校などさまざまな職場で働いており、職場によって年収が違ってきます。

この記事では、職場別に保健師の年収を紹介し、職場別の年収ランキングも紹介します。

保健師が年収をアップさせる方法も解説しますので、保健師を目指している方や年収アップをしたい保健師はこの記事を参考にしてください。

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保健師の年収は?公務員・産業保健師…ケース別に徹底解説

保健師は、公務員の行政保健師のほか、学校保健師や産業保健師などさまざまな種類があり、勤務先や仕事の内容などが違ってきます。

保健師の年収は種類によって異なるため、ここでは、保健師の年収を種類別に徹底解説します。

行政保健師(公務員)の平均年収

公務員の行政保健師は、地方公務員と国家公務員で平均年収に違いがあります。

行政保健師の大半は、保健所や保健センターに勤務する地方公務員です。

総務省の「平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果」によると、地方公務員の行政保健師の平均年収は約585万円(平均年齢40.3歳)です。

公務員は年功序列の賃金体系なので、勤続年数が増えるほど年収もアップします。

20代の年収は390万円~500万円、30代は500万円~570万円、40代は570万円~640万円、50代は640万円~670万円程度です。

一方、国家公務員の行政保健師は、厚生労働省で看護系技官などとして働いており、人事院規則で決められた給与が支払われます。

人事院「平成28年国家公務員給与等実態調査」、医療職俸給表(三)によると、国家公務員の行政保健師の平均年収は約563万円(平均年齢46.9歳)です。

学校保健師(公務員)の平均年収

学校保健師は養護教諭と混同されることが多いですが、学校保健師と養護教諭は異なります。

養護教諭は学校の保健室に常駐する「保健室の先生」であり、養護教諭になるには養護教諭免許が必要で、保健師の資格は必要ありません。

学校保健師は私立の小中学校や専門学校、大学の保健センターなどに勤務して生徒や教職員の健康管理を行うのが主な仕事で、年収は勤務先の学校によって違いがあります。

学校保健師の平均年収は公式な統計データはありませんが、学校保健師が所属する私立学校の職員の平均年収は、450万円~550万円程度です。

学校保健師はパート勤務の非正規社員も多く、パート勤務の学校保健師の時給は1,600円~1,900円程度です。

産業保健師(大企業勤務)の平均年収

産業保健師は民間企業に勤務する保健師で、従業員の健康管理や健康促進などの業務を行います。

産業保健師の平均年収の統計データはありませんが、産業保健師の平均年収は行政保健師と同程度の500万円~600万円です。

勤務先によっては行政保健師よりも高収入が得られますが、行政保健師よりも年収が低い場合も当然ながらあるでしょう。

産業保健師の年収は、所属する会社の規模が大きくなるほど年収も高くなる傾向があり、著名な大企業だと年収1000万円に達する保健師もいるようです。

産業保健師は派遣社員や契約社員などの非正規社員も多く、非正規雇用の産業保健師の時給は1,800円~2,000円程度です。

特別区の保健師の平均年収

東京都の特別区の保健所などで働く保健師も行政保健師であり、身分は地方公務員(特別区職員)です。

地方公務員の行政保健師の平均年収は約585万円(平均年齢40.3歳)ですが、地方公務員の給与は地方公共団体の条例・規則に基づいて決定されるため、行政保健師の給与は自治体によって違いがあります。

東京都の特別区に勤務する特別区職員は他の自治体よりも給与水準が高く、特別区職員の給与は日本の自治体の中では最高水準であると言われています。

特別区の保健師の平均年収は公開されていませんが、地方公務員の行政保健師の平均年収約585万円よりも高額であると思われます。

各自治体は「給与に関する条例」を公開しているので、検索してみるのもいいでしょう。

開業保健師の平均年収

開業保健師は組織に所属せずに活動をしているフリーランスの保健師で、主に保健指導などの業務を行います。

保健師の約70%は行政保健師が占め、ほとんどの保健師は組織に属しているので、開業保健師は非常に少ないです。

開業保健師の働き方はさまざまで、フリーの立場で保健師と同じような業務を行っている人もいれば、保健医療専門のライターとして活動している人もいます。

開業保健師の年収は個人差が大きく、行政保健師の平均年収の約585万円を上回る収入を得ている人もいれば、年収200万円~300万円程度の人も存在します。

開業保健師に特化した平均年収は統計データなどがないため不明ですが、450万円~550万円程度であると思われます。

【まとめ】保健師の年収ランキング

保健師で最も高年収なのは著名な大企業で正社員として働いている産業保健師で、年収1000万円に達する人もいるようです。もちろん、勤務先の企業規模によって年収は異なります。

行政保健師は地方公務員と国家公務員で平均年収が異なりますが、地方公務員の保健師の方が平均年収はわずかながら高いです。

地方公務員保健師の中でも、高年収なのは東京都や東京都特別区、政令指定都市の職員の保健師です。

中小企業に正社員として勤務している産業保健師と学校保健師の年収は同程度で、非正規雇用の保健師は時給1,600円~2,000円程度ですが、他の職業と比べると時給は高いです。

1位産業保健師(大企業勤務)
2位行政保健師(特別区職員)
3位行政保健師(地方公務員)
4位行政保健師(国家公務員)
5位産業保健師(中小企業勤務)
6位学校保健師
7位非正規雇用の保健師

保健師の年収を看護師の年収と比較!

厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は約480万円であり、保健師の平均年収の方が高いです。

保健師になるには、看護師資格を取った上で保健師資格を取得する必要があります。保健師資格は看護師資格よりも上位に位置するため、保健師の方が看護師よりも高収入が得られるわけです。

保健師と看護師を比べると看護師の方が激務だと言われますが、看護師が激務なのは主に夜勤のせいで、保健師には夜勤はありません。

看護師は激務の割には年収が低いと指摘されますが、看護師の年収は勤務先によって大きく違ってきます。

勤務先によっては保健師を上回る年収が得られることもあるので、年収アップを目指したい看護師は転職エージェントに登録することをおすすめします。

保健師の年収は仕事が辛いわりに安い?実態を体験談から分析

実際に保健師として働いている人は、保健師の仕事に対してどのような思いを抱いているのでしょうか?

保健師を辞めたいと思っている人がいるのかも気になりますね。

ここでは、保健師の体験談から保健師の仕事の実態を見ていきます。

保健師が仕事を辛いと感じるとき

産業保健師に憧れる人は多いですが、産業保健師もいろいろな悩みを抱えており、仕事を辞めたいと思っている人もいます。

企業には保健師が1人しかいないことが多く、周囲の人に産業保健師の仕事の内容を正確に理解してもらうことが難しいです。

保健師は数が少なく先輩の保健師がいないので、指導を受けたり悩み事を相談することができず、周囲から孤立してしまうことがあります。

上司からは専門性だけを求められ、健康管理や健康指導などのあらゆる仕事を押し付けられ、ストレスが溜まって仕事を辞めたいと思ってしまうことがあるようです。

保健師の離職率は高い?

https://twitter.com/muffin_study01/status/1175378397637181441

保健師の離職率は医療系の職業の中では低いと言われていますが、人間関係の悩みなどで辞めてしまう保健師がいるみたいです。

人間関係の悩みはどのような仕事でもあるため、保健師だけが特に人間関係がつらいというわけではありません。

保健師が仕事にやりがいを感じるとき

過労死や過労自殺など、仕事が原因による死亡事例は近年、問題視されており、保健・衛生・健康管理の相談に応じる産業保健師の役割はますます重要になっています。

産業保健師の献身的な仕事は、従業員の過労死や過労自殺などを食い止めることに大きく貢献しています。

大きな使命感を抱き、自分の仕事に誇りを持っている保健師は多く、働く人の命を守れることにやりがいを感じているようです。

保健師が年収を上げる方法は?年収1000万円は可能?

保健師の年収は勤務先によって違いがありますが、保健師が年収を上げるにはどうすれば良いのでしょうか?

ここでは、保健師が年収を上げる方法を紹介し、年収を上げるためにすべきことを明らかにします。

産業保健師を目指す

保健師は行政保健師や産業保健師、学校保健師などがありますが、最も高年収が得られるのは大企業の産業保健師です。

行政保健師も公務員の身分で高収入が得られますが、行政保健師は正規職員の中途採用が非常に少なく、新卒以外で行政保健師になるのは難しいでしょう。

著名な大企業の産業保健師だと年収1000万円も可能で、会社の規模が大きくなるほど高年収が期待できます。

保健師が年収をアップさせるには、高年収が得られる大企業の産業保健師に転職するのが一番の近道です。

応募数が少ない大企業の産業保健師に転職するにはコツが必要であり、転職エージェントに登録すると、希望に合致する産業保健師の求人を紹介してもらえ、転職成功まで手厚いサポートが得られます。

転職エージェントにも得意不得意があるので、後で紹介する転職エージェントに登録することをおすすめします。

産業保健師おすすめランキング【業界・企業】

自社で健康保険組合を設立している企業は必ず保健師を雇用しており、産業保健師を募集している企業の多くは財務基盤が強固な大企業です。

企業の正社員として働いている産業保健師の給料は、勤務先の企業の大卒の正社員とほぼ同じ水準であるため、年収が高い業界や企業の方が高収入を稼げます。

総合商社やコンサルティング、メガバンク、生保・損保、マスコミなどの業界は収入が高く、産業保健師も高収入が期待できるでしょう。

ただし、産業保健師は求人が少ないので、このような業界から求人が出るとは限らず、産業保健師を目指すのであれば、あらゆる業界を視野に入れておくことが必要です。

専門の転職エージェントに相談するのが一番確実

労働者が50名以上の事業所は産業医の設置が義務付けられていますが、産業保健師の設置義務はなく、産業保健師を雇用している企業は多くありません。

産業保健師を雇用していても1名の場合がほとんどで、退職などで欠員が出た時に求人を出します。

そのため、産業保健師の求人は少なく、求人が出た時も1名の募集枠に大勢の希望者が殺到するため、産業保健師になるのは狭き門です。

産業保健師になるには自力では困難であり、医療系の転職エージェントに相談するのが一番確実です。

医療系の転職エージェントに登録すると、産業保健師の求人が出た時にいち早く教えてもらえ、産業保健師の非公開求人も紹介してもらえます。

保健師が年収を上げるために登録すべきエージェント3選

転職エージェントに登録すると、求人の紹介や転職支援サービスが無料で受けられます。

転職エージェントはいろいろありますが、ここでは、保健師が年収を上げるために登録すべき転職エージェントを3社紹介します。

看護roo!

看護ルー(看護roo!)

看護roo!(カンゴルー)は看護師のコミュニティサイトで、登録すると転職サポートを受けられます。

看護roo!は看護師の転職だけでなく保健師も利用でき、保健師の公開求人は1,231件(2020年2月20日現在)あります。

年収や勤務時間などの希望を伝えると、希望に合致する求人を紹介してもらえ、年収アップにつながる可能性が高まるでしょう。

履歴書や職務経歴書の書き方、面接の練習なども受けられ、転職活動を全面的にサポートしてもらえます。

応募手続きや連絡なども代行してくれるため、保健師の仕事を続けながら年収アップのための転職活動をすることが可能です。

産業保健師を希望する方には、産業保健師の求人が出たらすぐに連絡が入り、いち早く応募できます。

看護ルー(看護roo!)の公式サイト看護ルー(看護roo!)の評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 看護ルー(看護roo!)の評判は?500人の口コミ調査の結果

看護のお仕事

看護のお仕事

看護のお仕事は看護職専門の転職エージェントで、登録すると保健師の求人も紹介してもらえます。

看護のお仕事は好条件の非公開求人が多いことが特徴で、給与が高い職場や年間休日が多い職場など、待遇が良い職場に転職できるチャンスが広がります。

非公開求人は全国12万の医療機関や介護施設、企業から求人が寄せられおり、産業保健師の非公開求人を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。

保健師の転職では、転職先の職場の人間関係などが気になりますが、看護のお仕事は職場の内情を熟知しており、職場の雰囲気や人間関係なども教えてもらえます。

転職後に職場の人間関係などで悩みたくない方は、看護のお仕事に登録すると良いでしょう。

看護のお仕事の公式サイト看護のお仕事の評判と口コミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 看護のお仕事の評判は?500人の口コミ調査の結果

マイナビ看護師

マイナビ看護師

マイナビ看護師は、人材紹介大手のマイナビグループが運営する日本最大級の看護師転職サイトです。

看護師の求人だけでなく保健師の求人も豊富にあり、保健師の公開求人は949件(2020年2月20日現在)で、これ以外にも会員限定の非公開求人が数多くあります。

マイナビ看護師は大手の転職エージェントならではの転職サポートが充実しており、専任のキャリアアドバイザーから手厚い支援が受けられます。

マイナビ看護師の拠点は全国に21ヶ所ありますが、拠点に行けない場合は出張転職相談会に参加できます。

マイナビ看護師は地方の転職にも強いので、地方在住の保健師はマイナビ看護師に必ず登録しておきましょう。

マイナビ看護師の公式サイト

保健師は転職で年収アップが期待できる!まずはプロに相談を

保健師が転職で年収アップをするには、大企業の産業保健師になるのが一番の近道です。

産業保健師の年収は会社の規模が大きくなるほど年収が高くなる傾向があり、総合商社やコンサルティングなどの業界の産業保健師だと年収1000万円も可能でしょう。

しかし、産業保健師の求人は少なく、自力で産業保健師の求人を探すのは困難です。

この記事で紹介した転職エージェントは保健師の転職に強く、登録すると非公開求人の紹介や転職サポートが受けられます。

転職エージェントは1社だけの登録では不十分で、多くの非公開求人に応募するためにも複数の転職エージェントに登録して年収アップにつなげましょう!